世界の夜明けを迎えにいこう
腰痛と偏頭痛を抱えながら
五感に少し残った酒の力も借りながら
言葉にできない言葉たちを殴り書きしていく。
時計の針は4時を超えたあたり。外は暗い。
この2週間でうまれた選択や決断は
決して容易くも安直なものでもなく、
自分のなかで賛否両論を奏でるほど醜いものだ。
ドキドキに胸が膨らむ一方で
不安や恐れが夜な夜な寝込みを襲ってきた。
自分よりたくさんの知識や経験を
掲げた人たちを目の当たりにして
世界一周という武器しかもたない自分を
必死に慰めては、恥ずかしくなった。
左脳に書き殴った決意は
思ってた以上に脆くて、鈍くて、拙いものだった。
まだスタート地点にすら立てていない。
セットアップしながらあたふたしている奴がいたら
それが、自分だ。
何ができて、何ができないのだろう。
それでも僕は、笑者でありたい。
真ん中で踊り続けて、笑いつづけて
そんな自分が自分の中で笑われてもいい。
お前はそんなやつじゃなかったと
鏡に映った男に言わせたら、もう僕は勝者だ。
2020年7月12日
試合開始のコングが鳴る日。
よーいどんのピストルが撃たれる日。
当たり前が当たり前にあってくれる日常に
素晴らしいほど満悦し
それを退屈と隣り合わせで継続していくよりは
自分を信じてくれる人たちと一緒に
命を削ってでも美しいものを探しにいきたい。
素敵を作っていきたい。
外は少しずつ明るくなって
朝を取り戻しにきた。
さあ、世界の夜明けを迎えにいこう。