半径5m以内に味方はいる
はじめに
チームを動かしていく時、その規模が大きければ大きいほど、全員が全員と仲良くする必要はないと思っている。曖昧な関係はすぐに壊れる。
では、どうするのか。段階を踏んでいくのだ。
「私」と「あなた」
まず、お互いは全く違う人間だということを理解する。
同じ人間だと思っているから、少し否定されただけでイラっときたり、組織の中で誰かが別行動をとると一斉に叩く風習が実在する。
でも同じ人間などこの世に1人としていないのだ。
それぞれがそれぞれの事情や価値観、生き方をもっていて、だから到底「わかりあえる」なんて僕らにはできない。そんなことしなくていい。
きっと旅人ならとっくに気づいてるはずだ。
考える癖をつけて、認め合う
分かり合えなくていい、
ひとつになんてならなくていい。
そして、お互いとことん考えよう。目の前にいる人間は全く違う人間なんだということを再確認して、じゃあその上で、どういう言葉を使えば伝わるのか、どうすれば相手を説得できるのか。そこをちゃんと考えよう。
思っていることとか言いたいことがあったら、ちゃんと言葉にしよう。お互い全部さらけ出して、「あ、やっぱり僕とあなたは全く違う人間なんですね」と認め合おう。1on1をやる意義はそこに刷り込まれる。
認め合うだけでいい。認め合えばそれでいいのだ。
味方を作る
お互いの相違を認識できたら、それでも付き合っていける味方を作っていこう。
半径5m以内とは、いわゆる手が届く範囲
100人の中に自分と気が合わない人間などいるに決まっている。彼らとはチームメンバーとして付き合っていくのだ。無理しなくていい。
1on1をして自分と気が合う人間を探してほしい。
仲がいい、何でも話せる、愚痴を言い合える、本音でぶつかりあえる、喧嘩をする、愚直に信じれる、素直に笑いあえる...
見つけたら、自分のそばに、隣に、手が届く範囲に置いておくのだ。
自分を原点にして、半径5mの円を作る。
最後に
100人全員がそれぞれの円を作ると、100個の円ができる。
100人が手の届く範囲にいる。
これが僕の思ういいチームだ。
僕の身体はひとつしかない、手も2つしかない。
だから100人全員をみるなんて、到底できない。
自分の手が届かない人には、今自分のそばにいてくれる人に手を伸ばしてもらうよう頼む。
僕は一人じゃ何もできない。助けてもらわないと生きていけない。
いつもごめんね、いつもありがとね。