見出し画像

適合車種以外のバイクだけど、中空アクスルシャフトを装着する方法

すべて無料で読めるので、お暇な方はお読みください。
(気に入ったら投げ銭おねがいしま~す。)

現在、大昔のスクーターのリード90で遊んでいます。
今流行りの中空アクスルシャフトの取り付けに成功しました!

適合車種以外のバイク
中空アクスルシャフトを装着する方法を紹介します。


アクスルシャフトとは

ホイールの真ん中を貫通している長いボルト(シャフト)のことです。
ホイールとフォークを固定させベアリングを回転させるための
重要パーツです。

中空アクスルシャフトとは?

アクスルシャフトは雑に説明すると長いボルトですが、
中空』とつくとボルトの真ん中に穴が空いたものになります。
(ちくわのようなイメージです。)

サイズが同じで穴があけば軽量化になります。
特にバイクの場合、フロントフォークのバネより下にありますので、
バネ下重量の軽量化となり、ハンドリングや操作性の向上につながります。

クロモリとは?

中空アクスルシャフトでは「クロモリ」という用語が頻繁に出てきます。
クロモリとは「クロームモリブデン鋼」のことです。

一般的な鉄を使ったアクスルシャフトより「強度」「剛性」「操縦安定性」が上がると言われています。
元々はレース用部品として採用されてきましたが、最近の大型バイクでは純正でクロモリが使われていることもあります。


適合車種以外のバイクに取り付ける方法

さて本題ですが、古いバイクには専用品が売っていないことが多いです。
バイクカスタムの世界では純正流用他車流用は当たり前のように行われています。似たような車種向けの部品を使用することにより、使うことができるかもしれません。


①純正のアクスルシャフトのサイズを計測

そこでまずは純正のアクスルシャフトのサイズを計測してみましょう。

サイズを計測する際は以下の2点は正確に計測してください。

・シャフト部の長さ
・シャフト部の径(太さ)


②使えそうな中空アクスルシャフトを探す

次に似たようなバイクのシャフトサイズを調べましょう。
普通にググってもいいですが、
中空アクスルシャフトを販売しているメーカさんのwebをみれば
情報が書いてあるページもあります。

○シャフト径:φ12
○中空穴径:φ5
○シャフト長(首下長さ):250mm
https://www.kitaco.co.jp/goods_detail.html?sid=P498-1432010#sid=P498-1432010&type=null&val=null&filter=null
(上記はキタコさんのページから抜粋しました)

シャフト長、シャフト径どちらも同じであれば問題なく取り付けが出来ると思います。お疲れ様でした。



と、うまくいけばいいんですが、
当然のようにピッタリ寸法の物がないのが悩みどころです。

③実際に取り付ける

今回リード90が事前に全長260mm 径12mmとわかっていたので
近いサイズのアクスルシャフトを選びます。

この時、シャフトが短いモノでは使えません
全く同じサイズが理想です。
無ければ多少なら長い方が使える可能性があります。

またシャフト径は必ず同じサイズを使います。
純正よりシャフト径が細ければ取り付けは出来ますが
隙間ができて走行時にベアリングの故障や事故の可能性が
格段にあがり非常に危険です。

画像1

今回は1cm程長い中空シャフトを購入しました。
純正より長くなるため軽量化としての効果が若干落ちますが
手で持った感じはちょっとだけ軽く感じました。

画像2

適合車種はGROM(JC61)とシグナスX(5UA/28S/1YP)ですw

一般的にシャフトは先端部だけねじが切ってあります。
そのまま刺してナットを締めて使おうとすると
ねじ切られている根元までナットが来てしまい
締め付けが不十分となります。

締め付けが不十分なまま走行すると
タイヤ(ホイール)がフォークの間をユラユラと揺れてしまい
強制的に蛇行運転することになり、
危険を通り越して事故を起こす危険性があります。

そのためナットとフォークの間カラーをいれます。
都合がいいカラーなんて売っていませんので
自作される方もいますが、今回は最大でも1cm厚です。

ワッシャーでは薄いため、サイズの大きいナットを使いました。
あまり巨大でも他に干渉しますが、
12㎜ちょうどではねじ切りで止まってしまいます。

1サイズ大きな穴の開いたナットを使用しました。
(ちょうどいいサイズのYAMAHA純正部品の新品があったので使いました)

画像3

↑艶消し黒っぽい色のナットがYAMAHA製(カラー変わりに使用)。
外側のナットが締め付け用。(付属品)

画像4

わかりますか?ボルトの中心に穴があいてるの。
ちゃんと中空ですね。

はい。たったこれだけで中空アクスルシャフトの取り付けが出来ました。
あっけないほど簡単です。

当然ですがメーカー推奨の取付方法ではないので
完全に自己責任となります。

本来はねじを切ってから長い分を切断した方がより良いでしょう。
ただクロモリのねじ切りは素人にはハードルが高すぎるので
簡易的に中空アクスルシャフトを取り付けるには十分だと思います。

125ccまでの原付では直径10mmや12mmが多いので
案外かんたんにお目当てのサイズが探せます。
旧車乗りの方で興味がある方は一度探してみるものいいかもしれません。

ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?