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しずかな日々@椰月美智子 読了

小学五年生のえだいち君が、おじいさんと過ごしたひと夏の日々―。

大人になったえだいちの回想として物語は進んでいくんだけど、なんというか夏の風景の描きかたがとてもうまい。音や気温や色、陰影が映像としてパッと目に浮かぶ。

ちょっとだけ複雑な家庭事情を抱えたえだいちが、友達との関係性で少しづつ思い出を増やしていく。歩くスピードから自転車をこぐスピードへと変化していく、その絵日記をめくるような日々。

こころが夏の空に解き放たれていくみたい。

大人の夏休みの課題図書的な一冊ですね。

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