“Anthropocene”という言葉を知っていますか?
"Anthropocene"という言葉を知っていますか?
日本語では“人新世”と訳され、新たな地質学的区分を指します。
歴史の教科書では人類は完新世を生きていると習います。
しかし、我々は新たな“人新世”に生きているとする考えがあるのです。
“人新世”ってどんな時代?
一言にまとめると、
「人間の活動が地球環境に影響を及ぼすようになった時代」です。
これまで人類の活動が地球に及ぼす影響は限られていました。
しかし、それは現在大きく変わっています。
気候変動は人為的に引き起こされたものでしょう。
そして、そこから生じた自然災害・紛争・種の絶滅・疫病の流行等により地球の存続が危ぶまれるようになりました。
この“地球は永遠に存在し続ける”という神話を覆す時代が“Anthropocene”-人類の時代-なのです。
“人新世”はいつ始まった?
実はこの“Anthropocene”という言葉は、未だ地質学の国際組織「国際地質科学連合」に公式に認められた時代区分ではありません。まだ非公式に用いられている言葉です。
そのためまだ開始年代も議論の最中にあります。
現在一番有力とされているのが1945年トリニティ実験(アメリカ・ニューメキシコ州での人類初の核実験)です。
そのほかにも12,000-15,000年前の農耕革命期とする説や、
1780年代の産業革命期、
1964年(炭素14の濃度か急激に減少)とする説をはじめ様々な提案があります。
新しい時代区分“人新世”って結局、なに?
人間が地球を変えてしまった時代のことです。
これまであらゆるものは“地球は永続的ものだ”という前提に成り立っていました。
例えば資本主義は「経済発展をすれば幸せになる」と考えました。
そしてその経済発展は“永続的な地球”という幻想に支えられていました。
しかし地球環境が大きく変化している今、目先の利益だけを求めた経済発展は起こりえないでしょう。
このように今までの考え方の根幹を変えてしまうのが“人新世”なのだと私は理解しています。
“人新世”は持続可能性の問題に正面から向き合わせてくれる言葉なのです。
最後に
人間の活動は、地球のあり方を大きく変えてしまいました。
ここで一度立ち止まって、人間の、自分の行動を見直してみませんか?
P.S. この走り書きのため随時更新していきたいと思います。私自身なんの専門知識もない学生です。こんな考え方もあるんだと暖かい目で見守ってください。お気付きの点があればぜひご指摘ください!