私はこの夏、初めて沖縄隊に参加しました。平和や戦争に関する問題に興味を持っており、戦争のない平和な世界を実現したいとの想いを持っていた一方で、これまでの私は、行動を起こすことが全くできていませんでした。だからこそ、今回の活動に参加する中で様々なことを学び、考え、他者とのコミュニケーションを通じて学びや考えを深めると同時に、自分自身が平和のために行動を起こすきっかけとすることを目標にしていました。
今回の活動に参加したことで、私は様々な気づきを得ました。その中の一つが、ご遺骨は人々が生きた証や記録であると同時に、記憶そのものだということです。一柱一柱に物語があり、それぞれの人生があること。私たちが今を必死に生きているのと同じように、彼らもその時代を必死に生きようとしていたこと。大切な家族や友人がいて、好きなことや特技があって、夢を持っていたということ。戦争のために苦しい思いを強いられながらもどうにか生きようとした、それでも生きられなかった方たちが多くいらっしゃること。私たちが陽の元にお迎えすることで、彼らの気持ちが報われたり、ご遺族の気持ちが救われたりするのではないかと感じました。また、ご遺骨が記憶そのものだからこそ、遺骨収集は、戦争の歴史を伝えることは勿論、亡くなった方たちの想いを繋ぐことと同義だと考えるようになりました。これからもこの活動に携わることで、彼らの想いや生きた証を繋いでいきたいと思っています。