活動体験記 No.23

沖縄学生として前半3日のみの参加となりました。私が考える遺骨収集の意義は3つあります。1つ目に慰霊、2つ目にご遺族への答え、3つ目に風化の防止です。

 1つ目は、戦没され未だ土の中に埋まっているご遺骨を地上及びご遺族のもとへ返すことが最大の慰霊だと考えているからです。

 2つ目は戦争で離れ離れになり、戦没者を探し続けているご遺族に対しハッキリとした答えを出せることが理由です。

 3つ目は、今現在戦争体験者が減り、またご遺骨等の(時間の経過に伴い)完全消失が危惧される中で後世にどれだけ負の遺産を残していけるかが重要だと考えているからです。



 今後も多くの人々がIVUSAやまた他の形でも戦没者遺骨収集及び平和維持活動に参加していければいいなと思います。私は今回前半3日のみの参加でしたが3日間とも天候が悪く、メインとなる遺骨収集活動は思うようにできず、平和学習活動がほとんどになりました。しかしそれだけでもとても意義あるものになりました。



 沖縄で生まれ育ち、今まで資料館等には何度も足を運んだことがあるはずなのに、大人になって観るそれらの写真には(良くも悪くも)今までで1番のショックを植え付けられました。改めて後世のために残していかないといけない景色だと思いました。大人になると、学生時代のように戦争の資料館等に足を運ぶ機会は少なくなると思います。それに辛い過去の歴史なんて、できることならば皆目を背けたいものです。しかし大人になった今でしか理解できない、想像できない事もありそれらを体験するべきだと私は考えます。これからも1人でも多くの人々に、平和の尊さを資料や活動を通して味わっていただきたいです。

大学2年 シーユー

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