活動体験記 No.12

今回の隊コンセプト(参加者が意識すべきこととして共有されていた、今回の活動の方向性を示すキーワード)は「繋ぐ」だった。初めは、また今回もコンセプト大事にしようくらいの言葉だった。活動中、毎日、私たちが遺骨収集をする意義を考えた。これまでの遺骨収集から、私の中での意義は「生きた証を残すこと」だった。それは、何回考えても自分の中で納得できるところがある。だが、考えているうちに今回のコンセプトは遺骨収集の意義そのものであることに気づいた。具体的に繋ぐべきことはたくさんある。人、歴史、考え、学び、ものなど。私の中で今回1番「繋ぐ」べきだと感じたのは「人」である。遺骨収集においては、ご遺骨をお迎えし、ご遺族にお返しすることで戦没者の方とご遺族の方を繋ぐ、遺骨収集する人を繋ぐ、沖縄隊においては、沖縄隊の思いを持つ人を繋ぐ、平和活動の担い手を繋ぐ、平和な世の中を創る人を繋ぐ。無理やりかのように思えるが、私たちは「人」を繋ぐために活動することも大事な意義の一つだと考えた。今回、この活動体験記を書く上でのテーマは「遺骨収集を行う意義」と、「今後繋いでいきたいもの」であったが、どちらも同時に書いてしまった。今後先細りしていくであろうこの「遺骨収集活動」を私たち大学生が今できることに感謝し、また、戦没者やご遺族の方々に寄り添う心を忘れず、今後も活動を続け、多くのことを繋いでいきたい。

大学2年 もっっっちゃん

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