ゆるぼうvol.008 なぜ「雪害」と呼ぶ?
▶予算がなくなる=災害発生!?
宮﨑「雪国と呼ばれる地域では、毎年雪が降っているけど、それを雪害と呼ぶときと呼ばない時の差ってなんだと思う?」
三浦「降雪量ですかね、、?」
宮﨑「何m以上積もったら雪害と呼ぶってこと?」
三浦「確かにそう言われると不思議ですね。大雪が積もっていても、それを”雪景色”と言うこともありますし。逆に雪がなくて問題になることの方が多かったりしそうですけど、スキー場の閉鎖とか」
宮﨑「一つずつ整理していこうか。雪が降ることは自然現象。雪が降って人々の生活に支障をきたすのが雪による災害。じゃあ、雪が降っても人々の生活に支障をきたさないようにしていることは?」
三浦「除雪作業と言われるものですね」
宮﨑「そうそう。雪がたくさん降る自治体は除雪作業に予算をつけているよね。その年に降った雪が予算内で除雪できれば災害にはならない。除雪できるから」
三浦「まあ、そうですよね。じゃあ、予算を超えて除雪作業ができない状態が”雪害”と呼ばれるということでしょうか?」
宮﨑「除雪ができなくて、地域の人たちの生活に支障をきたすから、国に災害救助法の申請をして除雪の予算を国に負担してもらう。それを雪害という」
三浦「IVUSAも過去雪害の災害救援活動に出ていますけど、それはつまるところ除雪作業ボランティアということですか?」
宮さん「広い意味ではそうだね。自治体による除雪作業は公道に限られて、生活道路だったり個人の玄関先は住民の方個人が行う。災害救助法が適用される状態というのはつまり、自治体の予算がなくなるくらい何度も除雪が行われたということ。当然生活道路の除雪の回数も多くて住民の方の負担も大きい年ということ。ましてや高齢化が進んでいたら、場合によっては除雪できない場所も出てくる。だからこそ、除雪ボランティアが必要になってくる。そう考えると、災害救助法の適用有無はあまり関係ないよね。だから、毎年除雪ボランティアを募集している雪国の市民団体もあるよね」
三浦「見方によれば、過疎や高齢化問題に対する除雪作業を通じたふるさと支援とも言えるわけですね」
▶『Youth for the Resilience』とは
東日本大震災から10年となる今、私たち若者が自らの大切なものを守るための「備え」と「行動」を身につけることを目的とした「若者の災害対応力向上キャンペーン」です!
#Y4R
▶『ゆるぼう(ゆる防災)』とは
Y4Rキャンペーンの取り組みの一つで、 「調べれば分かるけど、そこまでじゃない話」をコンセプトに、事務局の宮さんと三浦が防災・減災に関する様々なテーマについて話し合うシリーズです!
今後も「防災袋に入れておくべきものは?」「避難生活時に気をつけるべきことは?」などなどのテーマを予定しています!
▶会員向け災害対応力レクチャーのお知らせ
私達一人ひとりが取るべき避難行動は生活圏・居住環境によって異なります。
この災害対応力レクチャーでは、IVUSA職員の宮﨑が、実際にあなたが暮らす地域や居住環境で必要な災害への備え、被災時行動をレクチャーします!
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事務局 三浦 慎爾
担当プロジェクトは天竜川鵞竜峡復活プロジェクト/印旛沼クリーン大作戦/カンボジア教育支援活動。公式SNSの担当もしています。
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