アイディアが生まれる!技術がみつかる。熱意だけがあればOK。起業をしたければ、とりあえずIVS2023 KYOTO/ IVS Crypto 2023へ!
IVS2023 KYOTOの「やばさ」を伝える「IVSやばいラジオ」から一部を書き起こしてお届け。
今回は、IVS COOの岡田友和とIVS Crypto 2023の運営責任者Whiplus(ウィプラス)、NEXT CITY企画担当の前川寛洋、そして途中参加したIVS代表の島川敏明が、その場で事業がつくれる企画・Sandboxのユニークさと、IVS Crypto 2023の目玉の一つ であるAI+Crypto Hackathon、そしてNEXT CITYの研究施設リバースピッチについて紹介します。
その場で事業がつくれるSandbox
岡田 今回はまずSandboxという企画について紹介していきたいと思います。かなりやばい企画だとは思いますが……前川さんご説明いただけますか。
前川 IVSに参加して学びもあって「楽しかったな」と思っても、家に帰ったら熱が下がってしまうということがあると思います。これはとてももったいない。だから、当日のうちに事業づくりまでチャレンジできないかと考えたのがSandboxという企画です。
ただ缶詰になって事業をつくるだけでなく、「こういうTipsを得たいからセッションをみんなで見に行こう」といったように、一緒に取り組むメンバーとIVSの中でナレッジを得つつ、事業作りができる。アイディアだけでなく、事業作りという実利を得られる、非常に豪華な企画です。
ご参加いただくには、事前にご応募いただく必要があります。まだ2次募集、3次募集を行っていますので、ぜひご参加いただきたいですね。参加者にはNext Passを無料で差し上げているので、大変お得です。
優勝賞金は200万円超え!AI×Web3のハッカソン
岡田 IVS2023 KYOTOまで約1カ月となり、次々とリリースが出てきています。IVS Crypto 2023からもコンテンツがどんどん発表されていますね。
Whiplus 最近、IVS Crypto 2023からは AI+Crypto Hackathonについてリリースしました。AIと組み合わせてハッカソンをやろうと。1,000人くらいの参加者を期待しています。AI×Web3でどんな化学反応を生み出せるかアイディアを出して、プロダクトをつくって、ステージで競い合っていただきます。優勝者には1万5,000ドルの賞金が出ます。
島川 200万円くらいってことですか。すごいですね。
Whiplus 賞金はさらに増える可能性があります。実はパートナーが増えていて、賞金のプールが大きくなっているので。
島川 250万くらいになってしまうかも。
Whiplus そうですね。参加者は日本だけではなく、アジアから広く募集する予定です。
島川 グローバルな猛者たちが集まってハッカソンするわけですね。予選のようなものはあるんですか?
Whiplus はい、6月9日に東京の代官山にあるMicrosoft Baseで行います。キックオフイベントもありますよ。
島川 なるほど。そこでプロダクトを作って、上位に入賞すれば京都に来られるってことですね。
Whiplus はい。ガッツリとチームを組んでもらって、そのプロダクトですぐに調達ができるようなレベルの発表が出るようにしていきたいです。
岡田 ハッカソンは出たことがない人の方がほとんどだと思います。Whiplus自身にエンジニアというバックボーンがありますが、やっぱり出るときは緊張するものなんですか?
Whiplus 数年前にJunction Tokyoという日本最大級のハッカソンに5人のチームで出場し、不眠不休でプロジェクトをつくったことがあります。1位にはなれなかったのですが、そのチームのメンバーでそのまま起業しました。僕の最初の起業です。ハッカソンは人生を変えられるんです。
島川 いい話ですね。IVS Crypto 2023の企画からも、起業家が生まれるといいですね。
Whiplus ハッカソンの準備期間は普通は1週間くらいだと思うのですが、今回はしっかり準備してもらえるように1カ月前から情報公開をしています。資金調達までできるレベルのプロトタイプが出てきてほしいですね。
岡田 SandboxにしてもAI+Crypto Hackathonにしても、これを機に起業家が大勢生まれるといいなというコンテンツになっていますよね。
島川 今回のIVS2023 KYOTOは、割と本気でやばいことをやっていると思いますね。
Whiplus ハッカソンへの参加は、とりあえずエントリーするという形式でもいいと思うんですよ。事前準備がなくても、キックオフのときにその場で仲間を探してもらう形でも。もちろん万全な準備をしてから臨んでいただくに越したことはありませんが……。エントリーには審査がありますが、最初は結構ゆるいんです。だんだん難しくはなっていきますが、この1カ月で磨きあげていっていただければと。
熱量のある人、野心的な人が集う場に……!
岡田 IVS2023 KYOTOのやばさは、クリエイティブにも表れていますよ。例えば、Sandboxのサムネイルのキャッチコピーは「ジダイの創造主へ贈る熱狂の3日間」ですから。
前川 IVSって何とも言えない青春感というか、文化祭みたいなノリを感じるじゃないですか。熱量の高い人が集まって、同じ熱量で向き合う機会って、大人になってからはなかなかない。我々は野心的な人にはどんどん入ってきてほしいし、そういう人たちに本気で向き合ってサポートしていきたいって考えているんです。そういうことを話しているうちに熱が上がっていって、あのようなキャッチコピーになりました。
島川 IVSには強烈な疾走感というか、戦場にいるような、嵐の中に突進していくような空気感がありますよね。
Web3の領域で最も注目された企業のファウンダーも登場
岡田 IVS Crypto 2023からは最近、第2弾のスピーカーの発表がありました。Whiplusがとくに注目しているスピーカーは誰ですか?
Whiplus プロキシの業界では最近、L2やゼロ知識証明といった分野が非常に熱いです。その分野の中で最も注目される企業の1つであるScrollのファウンダー・Sandy Pengさんがいらっしゃいます。女性の創業者がゴリゴリの技術の会社を立ち上げたんですよ。
岡田 具体的には何をされている方ですか?
Whiplus イーサリアムとかビットコインといった、いわゆるブロックチェーン技術において、ネットワークは結構トラフィックが多くて渋滞しているんですよ。例えば、NFTを買う、売る、送るときに発生するガスフィー(ガス代)はすごく高くて、スピードも遅いです。そこでL2のソリューション、既存のブロックチェーンの上にさらにもう1つブロックチェーンを乗せることによって、トラフィックにかかるコストを大幅に削減することができます。ここでは、数学的なアルゴリズムを使わなければいけません。その中の1つの理論がゼロ知識証明ですね。すごくレベルの高い方がいらっしゃるということです。
日本はWeb3の聖地になるかもしれない
Whiplus 実は今、世界的にはWeb3関連事業への規制が大変厳しくなってきています。そこで、規制が少ない日本や香港に注目が集まっているんです。僕は先日の香港のブロックチェーンのカンファレンスに行ってきたのですが、こちらはなんと1日3万人の来場がありました。香港政府はWeb3の産業を熱心にサポートしているので、いろいろとチャンスがあるんですよね。
日本も同じです。政府がホワイトペーパーをリリースしたり、金融庁が規約を改定したりしています。IVS Crypto 2023では経産省や金融庁、日本銀行やデジタル庁の方々にこれから日本のブロックチェーンおよびWeb3政策がどうなっていくのかを解説いただくので、事業の方向性を定められるのではないかと思います。
島川 世界的に見て、日本はWeb3の先進国になりつつありますよね。Web3はアメリカやシンガポールなどいろいろな国において規制が厳しくなっていて、ポジティブに進めているのは日本と香港ぐらい。日本が聖地になる可能性がありますね。
Whiplus そうですよ。この業界は規制が全てなので。
岡田 NFTは去年の7月あたりに盛り上がった後、、今はその熱が冷めてきている状態にあるという認識です。そのあたりについて、4月に開催されたアメリカのCryptoカンファレンス「コンセンサス」に行ってみた感想はいかがですか?
島川 すごく活気はありましたし、この領域で頑張り続けている人もいました。アメリカは確かに規制が厳しくなっているので現地のプレーヤーはキツそうな感じがあったんですが、逆に中華圏やアジア系のプレイヤーはすごく活気があって。スポンサーの様子などを見ていても彼らには勢いがあると感じました。こういった大規模なカンファレンスに出てみると、流れの在り処を感じることができますね。Web3界隈の人たちは楽しく事業をやっているので、ポジティブな雰囲気がすごく良かったですね。
Whiplus 前の年よりはだいぶ冷めた感じはありますが、それでも優秀な起業家がたくさん出ていきている印象はありました。それぞれのプロジェクトが本当にすごく面白くて。起業家たちは1つの分野だけではなく、業界全体を俯瞰して、なぜこの分野をやるのかという理由をちゃんと語れるような状態です。
昨年よりも今年のプロジェクトの質は上がっていますね。やっぱりこの領域にいる皆さんがそれぞれがベアマーケットの自覚を持っているからだと思います。去年はまだブルーマーケット、いわゆる上がっていく市場という幻想があったけれども、今は氷河期の中にある。成功者を模倣すれば儲かるという考えが成り立たないので、全てのCryptoの創業者が自分で創意工夫している。本当にずっと考え続けている人、あとはプロジェクトが強くて生き残った人しかいないという認識です。
島川 冬を越した人は顔つきが全然違いますよ。
Whiplus IVS Crypto 2023には国内外のVCが100社以上いらっしゃるので、優秀なプロジェクトをつくって起業したい人に資金調達できる場をつくりたいと思っています。
島川 Crypto界隈のど真ん中の人たちが一堂に会すわけですから、すごいことですよね。VCによる資金調達の相談ブースは約60強くらい用意します。ここまでしっかり相談できるブースを設けているイベントは、海外をみてもまずないはず。VCに相談できる場所が運営から用意されているのは珍しいと思います。
最新の技術・研究内容を起業に結びつけることができる
前川 今回は学問の地・京都で開催するということもあり、NEXT CITYには世界的に注目されている京都大学の教授にもお越しいただきます。起業家やVCだけでなく、教授や医師や士業の著名な方々にも集まっていただく。これがこれまでとは違う一押しポイントです。
研究施設リバースピッチも開催しようと思っています。大学での研究が社会実装できるフェーズになったときに、その技術を使ってスタートアップしてくれる人を探している教授の方々とか、技術の使いどころを探している研究者の方々って、実は結構いらっしゃるんです。けれど技術を理解して一緒にスタートアップを立ち上げてくれる人に、研究者の方がアクセスする機会はなかなかありませんでした。
そこで、起業したい人や既に起業している人が集まる中NEXT CITYでマッチングができればと考えたんです。起業家を目指す人にとっては、より飛躍的なアイディアを見つけられたり、自分だけでは実現できない大きな社会課題の解決を研究者や技術者の力を借りて実現することができます。
岡田 新しい技術をどうやってソリューションに結びつけていくか。研究を主軸としている方はそこまで手がまわらない方もいらっしゃると思いますが、この3日間を通して社会実装のイメージを持てるかもしれない。これはやばいポイントですね。
前川 そうですね。技術を実装することまでは考えたとしても、実際にスケールさせるのってなかなか難しいと思うんです。けれど、ディープテックでもアイディアがあればちゃんとスケールさせられる。技術をどう応用したら発展させられるかを議論できるセッションも用意していますし、研究者とネットワーキングできる機会も提供しますので、これまで出会えなかった方とともに起業を考えていただければと思います。
岡田 大きく風呂敷を広げましたね(笑)。でも実際、我々は広げた風呂敷の中身を実現させるために日々頑張っていますので。ご来場いただいた方にはこの熱量を感じていただけるのではないかと……!
前川 手ぶらで来たとしても、この熱量に触れていただくことで何か変わることがあるんじゃないかなと思います。
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#IVSやばい ラジオ SANDBOXとAI+Crypto Hackathon
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※可読性をあげるために、当記事は音声配信の内容を大幅に編集してお届けしています。
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