エンジニアこそ、スタートアップで最高のキャリアを作れる。スタートアップの見極め方がわかるIVS for Engineer
IVS2023 KYOTOでは、エンジニアのための、またエンジニアと出会うための企画IVS for Engineerを開催します。6月29日(木)には、エンジニアのマッチングに役立つセッション&ネットワーキングのための機会が目白押し。一体どのようなイベントなのか、企画者の前川寛洋が #IVSやばい ラジオで語りました。
現代の起業に不可欠なエンジニア。どうしたら互いによりよいマッチングができるのか
――どうしてIVS for Engineerを開催することにしたんですか?
スタートアップを始める際には、起業アイディアや市場の知識だけでなく、問題を解決できるプロダクトを開発していくことが不可欠です。つまり、起業にはプロダクトの開発に取り組むエンジニアの存在が非常に重要。そこで、今回は起業家だけでなく、エンジニア向けの企画としてIVS for Engineerを展開することにしました。
――IVS for EngineerはIVS2023 KYOTO 2日目の29日だけに開催されるんですよね。
そうなんです。エンジニア向けのコンテンツはこの日にすべて集約しますので、この日に参加していただければ、有益なコンテンツにきっちりご参加いただけます。会場はNEXT CITYのなかのNEXT STAGE。セッションやワーキングイベントなどを用意しています。
今回、IVS for Engineerを企画するにおいて、スタートアップとエンジニアが組むためにはどのような課題があるのか、周りのCTOやテックリードの方々に話を聞いて調査を行いました。
その話の中で共通して出てきたのは、組織を立ち上げることに関心があったり、プロダクトの開発に携わりたいという意欲のあるエンジニアがいても、起業家と出会う機会が少ないということ。実際の問題として、専門職であるエンジニアが起業家の集まるコミュニティに入るのはハードルが高いのです。
しかし、自分と同じような方向性を志向していたり、相性の合う起業家と出会えたりする場所があるならば、当時の自分も参加してみたかもしれないという話をたくさん聞きました。そこで、創業を目指すテックリードや将来のCTOやVPoEといったキャリアを目指す方と、スタートアップを始めようとしている人や、タッグを組む相手を探している起業家とのマッチングを促進したいと考えたんです。
IVS for Engineerではマッチングだけでなく、スタートアップがエンジニアと協力するための具体的な方法についてお伝えするセッションもご用意しています。
――エンジニア向けのセッションだけでなく、エンジニアを探したい方や一緒にスタートアップを進めたい方向けのイベントでもあるということですね。
まさにその通りです。
スタートアップで働くエンジニアが知っておきたい、エンジニアとしての心得と経営者の視点
――具体的にどのようなセッションが行われるのでしょうか?
タイトルは一部仮のものもありますが、最初のセッションは「エンジニア投資家がアドバイス!スタートアップCTO、テックリードに求められるもの」です。このセッションは、エンジニアの視点から、魅力的なスタートアップに参加するための考え方について話し合います。自身のビジョンや経営の思想、プロダクトの開発など、エンジニアにとって重要な考え方を盛り込みむ予定です。
具体的には、エンジニア出身の投資家がどんなスタートアップにジョインするべきかを解説するほか、実際にCTOとして活躍していたときの課題、また投資家として様々なスタートアップを見てきた中で、どのようなCTOやテックリーダーが成功できるのか、必要なスキルセットやマインドセットについても話をしていただく予定です。参加者自身がCTOやテックリーダーに向いているかどうかや、スタートアップに参加する際に自身の成長ポイントは何かといったことも考えられるセッションになります。
――スピーカーの名前を眺めると錚々たるメンバーが揃っていますね。
はい、そうなんです。飛躍したスタートアップで、テックリードやCTOなどの役職を務めている実力のある方々ばかりです。
登壇者ははてなの栗栖義臣さん、大西康裕さん、大坪弘尚さん、スターフェスティバルの柄沢 聡太郎さん、アンドパッドの下司 宜治さんといった、スタートアップに関わっている方なら多くの人がご存知のビッグネームが揃っています。IVS for Engineerは、このような方々からアドバイスをいただいたり、知識を共有してもらえたりする贅沢な企画なんです。
――組織の構築に関するセッションも計画されているんですよね。
はい、エンジニアと企業のマッチングに関するセッションもあります。IVS for Engineerはエンジニアの方々のスタートアップ参画への入口にしたいと思っています。また、既にスタートアップに参加しているエンジニアに対しては、さらに上のレベルで活躍したり、テックリードや場合によっては経営参画ができるCTOを目指したいという方々に役立つ情報を提供したりしたいと考えています。
――特におすすめのセッションはありますか?
どれも、おすすめなので選ぶのは難しいのですが……12時半から予定されている「エンジニアが挑戦したくなるスタートアップとは 〜メルカリ、はてな、Yahoo!経験者が語る〜」は、スタートアップでスキルを磨きたい方には見逃してほしくないです。
エンジニアの転職サービスを提供しているFindyのCEOである山田裕一朗さんからは、エンジニアの転職トレンドや業界の変化についての情報を得ることができると思いますし、はてなの栗栖さんからはずっと開発をリードされてきた経験から貴重なスタートアップの話を聞けるはず。アンドパッドの下司さんやスターフェスティバルの柄沢さんからは、CTOの立場からのリアルな発信をしていただこうと思っています。
IVS for Engineerは、スタートアップにおいて優れたエンジニアはどのような取り組みをしているのかといった情報や、初めてスタートアップに参加するエンジニアにとって最適なキャリアは何かといった知識を一度に得られるイベントにしたいと考えています。
エンジニアの採用を進めたいと思っている経営者や起業家の方々もたくさん参加されると予想しています。彼らが自分たちの企業がエンジニアを迎え入れるために適切な環境を整えられているか、提供するセッションはエンジニアにとって魅力的であるかなどを検証するものにもなると思うんです。起業家や経営者のみなさんには、自分たちの環境をチェックする機会として利用いただきたいと考えています。
キャリアの先にみえるCTOの座。そこでは起きているのか
CTOという存在が企業に求められている役割や位置づけに関しても、改めて知るきっかけをつくりたいと考えています。テックリードとしての立ち上げをしてきたころにどれだけの知識と手順が必要だったのかという実践的な話に続き、最前線のラインから少しずつ遠ざかり、単にプロダクトを見るだけでなく、技術の責任者として経営の議論に関与していくなかでわかってきたことなどを紹介してもらいたいと思います。CTOとしての理想的な立ち位置は何か、採用に関して感じていることなども聞けるでしょう。
また、投資家の視点から、CTOやテックリードの理想像についてもお話しをうかがう予定です。エンジニアがキャリアを形成するうえで貴重な話が次々と聞けることになると思います。
――IVS for Engineerにはエンジニアのための側面と、起業家や経営者のための側面があるというわけですね。両者はどうやってネットワーキングできるんでしょうか。
セッション会場のすぐ隣に「Tech Bar presented by AWS」というコミュニティエリアを設けます。その名前の通り、バーはAWSの共催。ネットワーキングやコミュニケーションはここで行っていただきます。
Tech Barには、さまざまなスタートアップのCTOなどがバーテンダーとして参加します。ですので、訪れる時間によってさまざまなスタートアップの各CTOやVPeOと出会うことができる仕組みです。カンファレンスって基本的に、登壇者の方々と気軽に話す機会はなかなかありませんよね。けれど今回のTech Barでは、登壇者の方々とコミュニケーションを取る機会を設けるとともに、参加者同士が集まって共通の課題やテーマについてグループで話し合うこともできるようにしたいと考えています。
――セッションを聴くだけでなく、話す場があるというのは、すごくいいですよね。
現在、バーテンダーたちがどの程度の技術相談を受けることができるかを調整しています。キャリアや自身の開発組織に関する話はもちろん、もし複雑な技術相談を実際にしたいという参加者がいれば、テックバーには相談にのってくれる方々もいますので、ぜひ参加していただければと思います。
3日間の参加で、興味を持てるテーマを探せる
――これはNext Passを持っていれば、すべてのプログラムに参加できるのですね。エンジニアにとっては必見のプログラムですね。
そうなんです。3日間のうち2日目はエンジニアの皆さんはぜひこちらに集合していただければと。同じ志を持つ人や同じようなキャリアを目指したいと思っている方々、または共通の課題を抱えるエンジニアが集まっていますので、有意義な交流ができると思います。
――エンジニアの方々は、2日目以外にどこに行けばよいのでしょうか。
IVS for Engineerは、エンジニアとしてのキャリアに関する話やエンジニア組織の採用についての話など、エンジニアのスキルセットやマインドセットに焦点を当てた企画が多いのですが、もし、自分が興味を持ったスタートアップに参加したいと思った場合や、どのようなビジネス領域のスタートアップに進んでいくか具体的に考えたい場合は、そういったテーマにフォーカスしたセッションを探して参加することをおすすめします。
ここである程度自分のすべきことが見えてきたら、今度は自分の興味があるテーマを見つけるフェーズに入るはずです。NEXT CITYの会場を見ているうちに、注目されている領域や社会課題が浮かんでくるのではないでしょうか。自身の将来や挑戦したい領域を考えながら、興味のあるセッションを探し、名前を見てワクワクしたり面白そうだと思ったりするセッションに参加していただければと思います。そうすれば具体的なイメージを持った上で、残りの企画を楽しんでいただけるのではないでしょうか。
「スタートアップって何なんだろう?」という疑問から始めて、自身がエンジニアとしてどの分野に関わっていきたいのか、どのようなキャリアを描いていくのかを考えていただいてもいいと思います。最終的には、出会った仲間と議論を深めたり、さまざまな領域やテーマのセッションに参加して、自分が具体的に関与していきたい分野を見つけ、そのなかで働くイメージを持っていただければ、3日間を通して非常に満足度の高い経験ができるのではないでしょうか。
会場に到着してから「何をしようか、どこに行こうか」と考えていると時間はあっという間に過ぎてしまいますので、1日目でチューニングを行い、2日目にフォーカスを当て、3日目には深めるという流れで、充実した時間を過ごしていただければと思います。
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