weekky ivote #20
ご覧いただきありがとうございます。
noteでは初めましてですね、学生団体ivoteのNonokaと申します。
活動報告
4月22日(金)に、JICAさんの課題別研修「民主国家における選挙マネジメント」に日本の主権者教育に携わる学生として登壇してきました!
JICAさんの研修でお話するなんて恐れ多いと思いつつ、私たち日本の学生も、そして研修に参加してくださった研修員の方々もお互い身になる時間になったと思います。
研修の背景は、日本の投票や主権者教育の現状をお伝えすることで、各国の活動に役立てたいとのことでした。そのためか、参加者の方はその国の選挙管理委員会で働く方が多かったように感じます。
ivoteとしての発表内容
私たちの発表では、まず団体の活動について、そして日本の投票及び主権者教育の現状を伝えました。
その中で、高校の学習指導要領が変わって「公共」という教科が必修になったことを扱いました。
ただ主権者教育の重要度が増す一方で、
などの懸念点をお話しました。
そのため、本来想定されるような結果が得られるのかあえて懐疑的な視点の内容構成になっています。
しかし、日常的に政治や社会について触れる機会の少なかった子どもたちにとって、最も多くの時間を過ごす「学校」の授業でこれらのことが扱われることに期待感も抱いています。
これまで私たちも、多くの学校で出前授業を行ってきましたが、良くても1年に1回たったの2時間程度でした。もちろん学校で選挙や政治について扱うことはとても少ないので、前提知識を少しお話して終わってしまっていました。
だからこそ、日常的に触れて、話して、知識を持った状態で、これから出前授業ができるのかもしれないと思うとワクワクします。いずれ生徒たちとのディスカッションの時間も増やせていけたら、なんて私は思っています。
発展途上国が政治への関心が高い、意外な理由
このような発表を踏まえて、研修員の方々と意見を交換しました。
もちろん、興味深い話もたくさんお聞きできました。
例えば、ジンバブエでは主権者教育を受けることが有権者登録をする上での要件となっており、選挙管理員会が家を訪ねて主権者教育を行うこともあるそうです。また、主権者教育をするためには、選挙管理委員会の許可を要するという法律がある国もありました。
おもしろかったのはリベリアで、良い意味で全ての世代が政治に関わり、日常的に話をするそうです。
しかし、自己中心的に考える人が非常に多く、当選者がいかに自分自身にとって直接的に利益のある政策をしてくれるのかを求めるため、関心を寄せていることにマイナスな面もあるのだと話していました。
日本では、まずは政治を自分ごととして捉えてもらい、参加してほしいという風に思っていましたが、そのような弊害があることは興味深かったです。
ただ全体的に、いわゆる発展途上国と言われるような国々では先進国に比べて政治への興味関心が高いそうです。
それはやはり、「貧困から抜け出す」ためです。
より良い仕事につくために政治に関与する、参加しなければ変わらないのだという意識があるそうです。
総括〜投票率向上の為にはどうしたらよいのか〜
やはり、現状に満足できないから、もっと良くなりたいと思うから政治への参加意識は生まれるものなのだと改めて実感しました。
それならば、ある程度生活の保障された日本においても、私たち若者がもっと政治へ参加すれば、現状は改善し、今よりももっと良い生活を送ることができるのだと気づいてもらうことが投票率向上への第一歩、ということになります。
恥ずかしながら、これまであまり、いわゆる発展途上国に目を向けたことはありませんでした。投票率の高い北欧などの先進国ばかりを参考にする傾向にありました。
各国の現状を見つめ、日本の状況を客観的に観察することで、私たちが何をするべきなのか、どう解決するべきなのか、そのヒントをもらうことができる有意義な時間となりました。
JICAさん、研修員のみなさん、貴重な機会をありがとうございました!
今週の会議
会議でのアイスブレイクで、「ivote以外のメンバーと政治/社会問題の話はする?」といいテーマを扱いました。
家族や気の知れた友達とは話す、という人が多い一方で、あまりにも政治に詳しかったり主張、思想が激しすぎたりする人とは避ける傾向があるみたいです。
私たちも政治を日頃から扱う以上、話し相手とは対等に、押し付けることなく、政治の話を楽しめたらと思います。
その他の議題は以下の通りです。
・目黒高校での出前授業アンケートを踏まえての振り返り
・次回出前授業への確認
・25日(月)から始まるMielkaさんとの対談について
最後に
長々と拙い文章を、ここまでご覧いただきありがとうございました。
これからのivoteの活動を見守っていただけると幸いです。
Nonoka