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「先生の日」に想うこと



ベトナムに住みはじめてから、
以前よりさらに少し
特別な月になりつつある“11月”

なぜなら11月20日、

「Ngày nhà giáo Việt Nam」

「ベトナム教師の日」
という、私たち教師にとって少し特別な祝日に向けての準備が始まるから。


日本ではあまり馴染みがありませんが
この日は教育分野で活躍している人たちを敬うための、伝統的な記念日です。

この日学生は先生に、歌や絵や詩、いろいろな表現で感謝の気持ちを伝える日。


何でもそうなのですが
その人の立場に実際に立ってみないと分からないことは多くあるもので

半分は自分で調べて知ることはできるけれど
残りの半分を知るためには自分で経験するしかないんですよね。何でも。

自分が教える立場になって
今まで出逢ってきた世界中の先生たちの顔が次々と頭に浮かび、

あぁ、あの時先生はこんな気持ちだったのかなと

後になって初めて先生の愛に今さら気づくことばかり。


会社の上司や先輩なんかもそうですよね。


新入社員の時はまだ20代で何に対してもすぐにイライラしてしまったり
冷静でいたつもりでも
自然と態度に出てしまっていたんでしょう、

「まぁ、まだ、若いから。」
この一言には実はいろんな意味が含まれてあって

自分が会社の後輩を持つようになって初めて理解できたものです。



そんなの、後になってからじゃないと分からないんです。


そんな今だからこそ
会いたいと思う先生や上司がたくさんいます。


決して良い生徒良い後輩ではなかったので
恥ずかしくて伝えるのはなかなかむずかしいけど

いま、たくさん思い出して、たくさん感謝をしています。



ただ、
先生になって分かったことがもうひとつあります。


学生からの心のこもった感謝の手紙、似顔絵、歌
美しい花束、贈り物の数々。

それらを目の前にしてでも確信できることは
私たち教師にとって、


学生たち自身がこれまで頑張った成果、成長 以上に
美しく、うれしいものはありません。






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