24/1/6(土)G3中山金杯 他 中山関連
初めに、昨年12月の中山の芝での好走血統を分析、その後分析を基に狙い馬をピックアップ。(中山金杯は下)
昨年の冬季中山開催は馬場の早さが目立った。
有馬記念、ホープフルSの勝ち時計は近年の中でもかなり早かったこと、それ以外のレースにて上がり33秒台を使う馬が出るなど。
そのためか、例年と好走する血統に違いがあった。
今までの冬の中山といえば、良馬場でも時計を要し、スピード重視の米血統よりも、欧州的な芝にて重いパワーを活かすSadler's Wells(サドラー)系、またそれを内包する馬や、Roberto系、ディープ系にRobertoを合わせた馬が激走してきた。
(エピファネイア、モーリス、スクリーンヒーロー、シルバーステートなど)
現状はそれらよりも軽く、よりスピードを備えた
Nureyev 、Mr. Prospector(ミスプロ)
を内包した馬の好走が目立っている。
Nureyev、ミスプロを持つ代表的な種牡馬といえばKingmambo(キングマンボ)。
父はMr.Prospector、母父がNureyev。
Nureyev、ミスプロ、キングマンボなら単に、主流血統のキングカメハメハ(キンカメ)系(ドゥラメンテ、ルーラーシップ、ロードカナロア)が好走血統なのでは?(キンカメはキングマンボ産駒のため)と思ったかもしれない。
確かにキンカメはキングマンボを含むので、好走血統に間違いない。
ただし、厳密にはNureyev、ミスプロ、(キングマンボ)特にNureyevが好走要因になっていると思う。
そう思えることが①父キングマンボ系の好走②父リアルスティール(Rスティール)の好走③母父キングマンボ系の好走④有馬記念、ホープフルSの結果、この4つのことから推測できた。
①エイシンフラッシュ、キングズベスト
エイシンFの父はキングズベストであり、キングズベストの父はキングマンボ。
②Rスティールの母ラヴズオンリーミーの母はキングマンボの全妹であるMonevassia。
以下①〜③を12月の中山芝レースで振り返る
↓23年12/16〜12/28までの中山芝レースの結果↓
16日7R 1着父エイシンフラッシュ(7人気25.0)
16日11R 1着母父キングマンボ3着父キングズベスト
17日5R 2着父Rスティール母父キンカメ(5人気12.9)
(キングマンボ3×3)
17日7R 2着母キンカメ(8人気14.7)
3着父レイデオロ(7人気14.5)
23日3R 1着母父ファスエリフ
ファスエリフ(父Nureyev母父ミスプロ)
23日5R 2着父Rスティール(8人気32.5)
1着母父ルーラーシップ
24日4R 1着父Rスティール母父ワークフォース(3人気)
ワークフォース(父キングズベスト)
母母母ハルーワソング(Nureyev系)
Monevassia、キングマンボ3×4
Nureyev5×4
2着母父ルーラーシップ(2人気5.3)
3着父レイデオロ(4人気11.6)
24日9R 1着母父キンカメ(6人気13.1倍)
2着父キンカメ(2人気6.7倍)
3着母父×母母父Nureyev5×5(7人気13.8)
24日10R 1着3着父ルーラーシップ2着母父キンカメ
24日11R 2着3着父ドゥラメンテ4着母父Nureyev系
28日3R 1着父エイシンF
28日11R 2着父Siyouni(Nureyev系)
28日12R 2着母父アルカセット(キングマンボ系)
キングカメハメハでなくとも、リアルスティールやキングズベストなど、キングマンボ、Nureyevの血を持つ馬でも好走していた。
次に④
G1レース(有馬記念、ホープフルS)
にて好走した血統を分析してみる。
❶有馬記念 Nureyev持ち馬の好走
2着スターズオンアース(7人気)
父ドゥラメンテ(キングカメハメハ系)母父ミスプロ系
3着タイトルホルダー(6人気)
父ドゥラメンテ母父サドラー系
4着ジャスティンパレス(1人気)
父ディープインパクト(サンデー系)×母父Nureyev系
6着タスティエーラ(5人気)
父サトノクラウン(ラストタイクーン系)
8着ソールオリエンス(4人気)
父キタサンB(サンデー系)母父サドラー系
⑴タイトルホルダーとソールオリエンスの母父は同じモチベーター、2頭ともサドラーの血を持つ。母母父も欧州ナスルーラ系で母系自体は大差がない。違いは父。
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![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/126591311/picture_pc_7e3e42a8c6a43adee7da422557228664.png?width=1200)
タイトルホルダーにあってソールオリエンスに無い血はNureyev。
⑵タイトルホルダー、スターズオンアース、タスティエーラは父系にミスプロ、ラストタイクーンを共通して持つ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/126591401/picture_pc_b6183cf6fcb3b2023728e196f8a48519.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/126591400/picture_pc_a7a575f72a89570edd76b5220f2585ab.png?width=1200)
タイトルホルダー、スターズオンアースの父系にあってタスティエーラに無い血はNureyev。
⑶タイトルホルダー、スターズオンアース、ソールオリエンス、タスティエーラ全てがミスプロの血を持つが、ジャスティンパレスだけは持っていない。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/126591826/picture_pc_bbfdc1b42d4d625e2bbd0c073a918ab4.png?width=1200)
タイトルホルダー、スターズオンアース、ジャスティンパレス、Nureyevを持つ馬の好走と、Nureyevを持たないタスティエーラ、ソールオリエンスの凡走から、
キンカメの母系(ラストタイクーン)や、サドラーズウェルズは特段好走する血とは言い難い。
❷ホープフルS シンエンペラーの好走
凱旋門賞馬の全弟としてデビュー前から話題になっていた馬。父はNureyev系のシユーニ、母父はサドラー系のGalileo。父系のシユーニはコジーンやデインヒルなどスピードを強化する血が入っており、日本のスピード馬場でも対応。
ホープフルSでは危険な人気馬、欧州馬なので日本の馬場には合わない、道悪ならと言われていたが、全くそんなことは無いと思っていた。
母の血統は軽くはないが、産駒のシスターチャーリー(BCfmターフ)やソットサス(仏ダービー前レコード)を見る限り、父系のデインヒルのスピードを殺さない特性がありそう。
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まとめ
キングマンボ系、リアルスティール産駒、有馬記念でNureyev持ち馬の好走、ホープフルSでは希少なNureyev直系馬の好走。
ここまでNureyevが強調されることも珍しい。
24年第1週の中山開催ではNureyevに注目して馬を選んでいきたい。
注目馬
1/6
中山5R3歳未勝利
◎フォローウィンド
母父キンカメ母母父ジャングルポケットNureyev5×5
中山9R迎春S
◉ダニーデン
父リアルスティール母母母Nureyev系 Nureyev5×4
△ジオフロント 母父キンカメ
△ロードプレジール 父キンカメ
中山10RジュニアC
◎チャンネルトンネル 母父キングマンボ系
○アレンジャー 父リアルスティール
△ボーモンド 母父キングカメハメハ
中山11R中山金杯
◎リカンカブール
父シルバーステート母母父Nureyev系
父の中山成績、Nureyev、斤量56
勝ち負け。
○クロミナンス
父ロードカナロア母母母父Nureyev系 Nureyev5×4
今の中山で買わなかったら後悔する血統。
抑えるなら3頭
ククナ、アラタは父キンカメ
エピファニーは母母父Nureyev系