IVE '해야(HEYA)’ 考察 【太陽を愛した虎 ~牙と爪を研ぎ続け、夢を手にする物語~】
昔々、あるところに、
Once Upon a Time,
아주 먼 옛날, 호랑이가 담배를 피우던 시절
(昔々、虎がまだ煙草を吸っていた頃)
キセルをふかす2人組がいました。(違う)
あんにょんDIVE。
生きてますか。(真剣)
待ち侘びた4月29日。
迎えたのは衝撃のカムバック。
2nd EPとなる「IVE SWITCH」のリリースとともに、2大タイトルのAccendioに先立ちHEYAのMVが公開されました。
あまりの迫力に全DIVEが飲み込まれたんじゃないでしょうか。
MV観ただけで心臓バクバクでした。
イソなんかついにラップもし始めちゃいましたからね。
ここでイソ…?
ここイソ…?
ヨギイソ…???
(今回は呼んだよ)
キラキラキュートな天使ビジュでMCデビューを果たした翌日、真逆のスタイルで登場して潤したお茶の間を切り裂きに来ました。
振れ幅えげつないウリマンネ。
(き〜みのってっで〜 き〜りさっいって〜)
失礼しました。
さて、こんな前置きは置いといて、本題に入ろうと思います。
今回はAccendioを考察してみていたところ、突如として掴みきれていなかったHEYAの世界観が目の前に広がったのでnoteにまとめてみました。
公には韓国の昔話、そして虎をモチーフとしたIVE独自の創作物語として、「太陽を愛した虎」の話であることが明かされています。
氷鬼をモチーフとしたダンスパートがあったり、楽しめる要素も取り入れながらIVEらしさも全面に押し出した大迫力の作品でしたね。
しかし太陽を愛した虎、という側面だけには留まらないような何かがこのHEYAの歌詞とMVには込められているような…と思いながら気づけば迎えたAccendioのMVリリース。
Accendioもかなり考察し甲斐のあるMVでした。
ちなみにAccendioも全体のベースとしては下記の感じで解釈してます。全体の詳細はまだ途中ですが、現状こんな感じでまとめてます。(Teaser段階で出したので後々間違ってたところは出てますが。)
ざっくりまとめると、Accendioは過酷なアイドル社会において自らを奮い立たせる魔法であり、またファンを燃えるくらいの熱狂に巻き込む魔法である。ということです。
ONとOFF、アイドルで例えれば、舞台上と舞台裏で異なる感情を抱く自分自身に葛藤する姿を描いていると考えています。
これ以上Accendioについて書くと脱線しちゃうので、簡単な感想で締めます。
Accendioを自分なりの解釈と共に観た感想としては、アイドルやIVE本人達たちの心の内側に焦点を当てた人間味ある作品だなぁ、ということでした。
そしてこんな考えが、HEYAの考察を一気に加速させるヒントになりました。
自分の考えが自分なりに上手く落とし込めると考察も楽しいものですね。
ではHEYAはどんな世界を描いているのか、ということですが。
こう解釈してみました。
HEYAはいつか日の目を見ることを目指し、虎視眈々とその座を狙い続けたデビュー前のメンバー達が、ついにIVEとしてデビューを果たし、世界中にその名を轟かせるストーリーを描いた話だと思います。
「太陽を愛した虎」は、「日の目を見ることを夢見たアイドルの卵」を表現していると考えました。
少し修正を加えていますが、気づいた当初はこんな感じの解釈でした。
では早速、MVと歌詞をもとにHEYAを考察していこうと思います。
考察の中身としては、おおよそ各パートごとに分けて
①歌詞と和訳(MVの字幕そのまま)
②考察
③歌詞と和訳+自己流の意訳(太文字表記、意訳は鉤括弧の中)
を織り交ぜながら書いています。
文字色を変えれたりしたら見やすいかと思ったのですができなかったので、少し読みにくくてごっちゃになるかもしれませんがご容赦ください。
それでは、はじまりはじまり🌅
Let's get it
Look at it
Pay attention
(Da-da, da-dun-dun)
最初のユジンは物語の語り部。
冒頭に書きましたが、韓国では日本でいう「昔々、あるところに」を、「虎がまだ煙草を吸っていた頃」と表現するそうです。
この表現自体はユジンがキセルを持っていることで表されているので、冒頭の3フレーズは「さぁ、物語が始まるよ。よく聞いてね」といったところでしょうか。
みんな大好きDa-da, da-dun-dunは歌詞中にもいくらか出てきますが、場面が切り替わる時に出てくると思います。
ここでは読み聞かせが始まるときによくある「はじまりはじまり」が近そうですね。
そしてこのサングラスレイちゃんの立場を考えてみたところ、個人的にはかなり腑に落ちました。
このサングラスレイちゃんは、アイドルのプロデューサー、事務所という立場を表現していると思われます。
このビジュのレイちゃん(サングラスしてない時もあるけど)が出てくるときの歌詞を意訳したところ、かなりその立場に当てはまりました。
얼어붙은 맘 어디 깨볼까?
凍りついた心 砕けてやろう(どう壊そうか?)
놀라버렸던 네 심장 말이야
驚いた君の心臓のことだよ
맘에 들었어 넌 그냥 Say yes
気に入った 君はただ Say yes
내가 널 부르면 "얼음 땡"
私が君を呼べば「氷、解凍」
氷解凍とはなんぞや?なんでこんなフレーズが出てくるのか?これがHEYAにおいてかなり引っかかるところでした。
後に氷鬼ダンス(動かない人をタッチして動き出していく)が発見されたので、味方を呼んで助けてもらうのかな?とか思いましたが、このパート全体で見るとどうしても意味が繋がりません。
そこで自分の考察と解釈を落とし込んだところ、こう意訳することができました。
얼어붙은 맘 어디 깨볼까?
凍りついた心 どうやって壊そうか?
『固まってしまったあなたをどう説得しようか?』
놀라버렸던 네 심장 말이야
驚いた君の心臓のことだよ
『驚いた君の心臓(本心)のことだよ』
맘에 들었어 넌 그냥 Say yes
気に入った 君はただ Say yes
『気に入ったんだ、君はただイエスと言って私の元に来ればいい』
내가 널 부르면 "얼음 땡"
私が君を呼べば「氷、解凍」
『私が君を呼んだ時が デビューの合図だよ』
(Da-da, da-dun-dun)
金の卵を見つけ、なんとかこの子を引き入れデビューさせるんだと意気込むプロデューサーや事務所。
アイドルという世界への招待状を手にし、驚きのあまり固まってしまう少女。
この2者を表現したパートではないかと思います。
そして頭を悩ませに悩ませてくれた「氷解凍」。
意味としては何かが叶うことを表すと解釈し、このパートだけだと「この世界に入れるよ」でもいいかなとも思ったんですが、後のパートと話を合わせるには「デビュー」という表現以外あり得ないのでこう意訳しました。
MVではこの後1匹の虎が襲い掛かり氷の壁を突き破りますが、ここは今か今かとデビューを望む、既に在籍する練習生のプロデューサーに対する感情…とでもしておきましょうか。
正面だけ見るな、ここにも私がいるんだぞ…。
新しい練習生が加入した現状にも負けないため、プロデューサーの心を掴むため。チャンスを勝ち取るべく、必死にアピールしてる姿に感じ取れました。
そして2回目のDa-da, da-dun-dun、ここは場面の切り替わりですね。
次パートに入る前に言うと、舞台は事務所での練習期間に移り変わることを指すと解釈しました。
널 노리는 내 두 눈
君を狙う私の両目
숨을 죽인 그다음
息を殺して その次に
한 발 낮춘 Attitude
片足を低くする私の振る舞い
때를 기다리는 Pose
その時を待つ姿勢
考察としては、このリズパートからは事務所に入ってから、いわゆる練習生期間やデビュー前の状態を描いた描写が多くを占めるとみています。
歌詞としては虎そのものを表現しているようにしか見えませんが、こう意訳してみました。
널 노리는 내 두 눈
君を狙う私の両目
『デビューする姿を夢見続ける私』
숨을 죽인 그다음
息を殺して その次に
『黙々とやるべきことをやって』
한 발 낮춘 Attitude
片足を低くする私の振る舞い
『常に準備は欠かさない』
때를 기다리는 Pose
その時を待つ姿勢
『いつその時が来てもいいようにね』
ここでいう「君」とは太陽を指しています。
この太陽を「日の目を浴びること」、つまりデビューして大衆の前に立つことを指していると考察しました。
この考察に辿り着けたことでかなりHEYAの世界観と歌詞に隠された意味が自分なりに鮮明になりました。
このリズのパートでは、今できることをコツコツ続け、来たるべきその時に向けて入念にその実力を研ぎ澄ませ続けていたタイプを表現していると思います。
リズが氷を割る可愛い描写もありましたが、少しずつでも着実に力をつけていくことの表れなのかもしれませんね。
어둠 속 빛난 Tiger eyes
暗闇で光るTiger eyes
날 감춘 채로 다가가
私を隠したまま近づいて
새빨간 말로 홀려 놔
真っ赤な言葉で惑わしておいて
방심한 순간 Claw
油断した瞬間 Claw
イソのパートでは虎視眈々とデビューの座を狙うタイプを表現していると考察しました。
デビューの可能性が高いと評価されている人、自信満々にアピールする人。様々な練習生がいるその裏で、なかなか評価されなかったり年齢といった壁が立ちはだかる人もいるでしょう。
デビュー候補はおそらくこの子達だ…そう言われる人達も間違いなくいると思いますが、デビューが決まるその時までなにが起こるかわかりません。
どんな状況からでも評価をひっくり返すチャンスを伺う。そんな意気込みをこのパートからは感じ、こう意訳しました。
어둠 속 빛난 Tiger eyes
暗闇で光るTiger eyes
『私は虎視眈々と狙い続ける』
날 감춘 채로 다가가
私を隠したまま近づいて
『息を潜めてその座に迫っていくの』
새빨간 말로 홀려 놔
真っ赤な言葉で惑わしておいて
『ちやほやされて勘違いして』
방심한 순간 Claw
油断した瞬間 Claw
『油断した瞬間に奪い取ってやる』
練習生同士でのコミュニケーションもあるなかで、誰が見ても評価が高くてこの人はデビューするんじゃないか…という人もいると思います。プロデューサーにも仲間にも褒められ、天にも登るような気持ちになることも絶対あると思います。
でも、それを見る側の人はリスペクトを持って接することはしても、内心悔しいし苦しいと思います。
まだ何も決まってないのに、もしもただ舞い上がっているのであれば。
どうぞそのまま舞い上がってなさい。
スキを見せたその瞬間に喰ってやるから。
MVで暗躍しているこのパートのイソを見て、こんな解釈に辿り着きました。
アイドルのオーディションやプロデュース系の番組も最近多くなりましたが、本当に最後まで何が起きるかわからないですよね。
最後の最後に大逆転でデビューを勝ち取る、そんな場面も少なくありません。
우린 더 높이
私たちはもっと高く
하늘에 닿을 것처럼 외쳐 너를 깨워
空にも届くように叫ぶ 君を起こす
올려 봐 노려봐 넌 내 거니까 다
見上げてみて 睨んでみて 君はすべて私のものだから
자꾸 널 보면 탐이 탐이 나
君を見ると欲しくなるよ
ウォニョンのパートは、そんな練習生達はデビューに向けて、その先を見据えて己を高めていること描写していると解釈しました。
歌詞はこう意訳してみます。
우린 더 높이
私たちはもっと高く
『私達はその先の高みを目指して』
하늘에 닿을 것처럼 외쳐 너를 깨워
空にも届くように叫ぶ 君を起こす
『デビューするために己を高めている』
올려 봐 노려봐 넌 내 거니까 다
見上げてみて 睨んでみて 君はすべて私のものだから
『常に見据えるその座は必ず私が手にする』
자꾸 널 보면 탐이 탐이 나
君を見ると欲しくなるよ
『あの舞台を見るたびに思う、絶対に勝ち取りたい』
皆が自分のために、夢のために日々研鑽を積んでいることは百も承知。しかしそんな競争も絶対に勝ち抜く自信と覚悟があることを表現したようなパートであることが、このウォニョンパートに対する感想です。
ここまでのどのパートも、絶対に自分がその座を掴み取るんだという意気込みが見て取れて非常にアツいです。
最後は6人がMVに出てきます。みんな大好き「たみたみな」。
誰もが内に秘める願いを描写したと考えるのがいいかもしれませんね。
その後氷鬼ダンスが入ってきます。
この部分のMVでの描写を解釈するのは難しいですが、デビューに向けて一筋の光が差し込んだくらいにしとこうかなと思います。
ちょっと声がかかったとかそんな感じですかね。
しかし昇った太陽は凍ったまま、その姿を隠します。
どうやらデビューの話…とまではいかなかったみたいです。
そしてここからサビを迎えます。
해야 해야 해야
HEYA HEYA HEYA
한입에 널 삼킬 때야 (탐이 탐이 나)
一口で君を飲み込む時だ(欲が出る)
해야 해야 해야
HEYA HEYA HEYA
이미 내가 이긴 패야 (널 보면 탐이 탐이 나)
もう私が勝った札だ(君を見ると欲が出る)
太陽を愛しすぎて飲み込んでしまうのか…!
うん、わかるわかる。(太陽を愛した虎という物語的に)
勝った札…!
…?
太陽を愛した、太陽が欲しくて欲しくてたまらなかった虎は太陽を捕まえて飲み込んでしまう。そんな虎の勝利を表現するかのようなサビの前半。しかし謎のお札も出てきたサビの前半。
こう意訳しました。
해야 해야 해야
HEYA HEYA HEYA
한입에 널 삼킬 때야 (탐이 탐이 나)
一口で君を飲み込む時だ(欲が出る)
『今こそ勝負を決める時だ (勝ち取りたい)』
해야 해야 해야
HEYA HEYA HEYA
이미 내가 이긴 패야 (널 보면 탐이 탐이 나)
もう私が勝った札だ(君を見ると欲が出る)
『私こそが切り札だ (あの舞台に立つんだ)』
勝った札って何かな?こう訳されるけどGoogle翻訳でこの歌詞を確認してみても札という言葉は出てこないぞ?(多分調べ方が悪い)
たまたま思い浮かんだ意訳を当てはめたら綺麗にはまってくれました。
完全に自己満足解釈ですが、これ以外思いつきませんでした。
自らこそが、デビューするグループが高みへ上るための切り札となる。
そんな解釈です。
해야 해야 해야
HEYA HEYA HEYA
뜨겁게 떠오르는 해야
熱く湧き上がるHEYA(太陽)
별안간 홀린 그 순간 Bite
いきなり惑わされたその瞬間 噛みつくの
단 한 번에 난 널 휘리휘리 Catch ya
たった一度で私は君を捕まえる
後半部分はこう解釈しました。
해야 해야 해야
HEYA HEYA HEYA
뜨겁게 떠오르는 해야
熱く湧き上がるHEYA(太陽)
『心の底から湧き上がる私の輝き』
별안간 홀린 그 순간 Bite
いきなり惑わされたその瞬間 噛みつくの
『突然のことに惑わされるその瞬間を逃さない』
단 한 번에 난 널 휘리휘리 Catch ya
たった一度で私は君を捕まえる
『このチャンスで絶対にものにする』
少し太陽の解釈をいじりました。
日の目を浴びる=デビューとしていましたが、
ここでは自らの輝きとします。
熱く昇る太陽とすれば文字通りの太陽を愛した虎という物語には沿うのですが、湧き上がるという解釈と後に続く歌詞としてはこのほうがいいかなと思いました。
候補生だったりデビューが決まるかもしれないここぞのタイミングで蓄えた力を存分に発揮し、そんな自分の魅力に思わず驚くプロデューサー達をたたみかけるように輝きを放つ…。
そして前半と分けちゃったのでややこしいですが、「今こそ勝負を決める時」と意訳した箇所があります。このチャンスで絶対にものにするんだという強い意志が伝わってくるパートに感じました。
1番目を考察・意訳してみての感想です。
めちゃめちゃアツい。こういうの大好きです。
Accendioもそうですが、私たちが知らないアイドル達の内なる感情を見せてくれたと思うと、ものすごく応援したくなります。
では、続けます。
더 높이, Keep it up
もっと高く Keep it up
Uh-huh
Happily ever after? Nope!
(Da-da, da-dun-dun)
ここは歌詞をもとにというよりMV寄りで考察します。
ここのパートではガウルとイソが出てきますが、ここはこの2人ならではの境遇をもとに描かれた描写なのではないかと考えました。
⚫︎ガウルが出てきた瞬間、幕が下がりガウルが隠される
↓
非公開練習生の立場を表現。ガウル自身、IVEデビューを果たすまでは非公開練習生として活動。
そしてガウルパートでありながらパート後半はイソの描写に切り替わります。
⚫︎イソが太陽を捕まえたかのような描写の直後、太陽は何者かの手に収まり凍りつく
↓
デビューが決まるかと思いきや待ったがかかった、保留された。
これは当時KPOP史上最年少デビューを果たすこととなるイソのデビューについて、おそらく議論があったと仮定し解釈しました。
こう考えるとなかなかリアルな話を描いてくるなと思いました。
同時に様々な立場の練習生が抱える苦悩や大変さを痛感します。
意訳はこうしました。
더 높이, Keep it up
もっと高く Keep it up
『もっと高みへ上り続けないといけない」
Uh-huh
Happily ever after? Nope!
『幸せな人生? そんなわけないじゃない!』
(Da-da, da-dun-dun)
非公開練習生は他の事務所に取られないようにするためや、事務所の隠し球として世間にバレないようにそのプロフィールを伏せられます。
一見高待遇でもあるように見えますが、そんなことはないのでしょう。
デビューできなければ足を切られますし、ずっと非公開練習生として過ごすことで移籍も叶わずその夢に幕を下ろすことになるのかもしれません。
「非公開練習生ならこの先安泰だね!」
そんな声に対する当事者にしかわからない感情を表したのかもしれません。
「そんなわけないじゃない」
と。
非公開練習生とて、他の練習生と変わらず…。
いや、それ以上に高みを目指さなければいけない立場なのだと思います。
イソの描写は先に書いたとおりです。
なおかつ夢が叶うかもしれないと思った矢先にストップがかかったことに対するショックを描いたものと思います。
当事者として実際にぶつかった苦悩や感情なのかはわかりません。
しかし、様々な背景を持ちながらも虎視眈々とデビューを狙った練習生を、ガウルとイソの2人で表現したと思わずにはいられませんでした。
この後のDa-da, da-dun-dunは物語の視点が変わった合図くらいの解釈にします。
못 기다린대 못 돼버린 내 맘이
待てないって悪くなった私の心が
겁 따윈 없는 척하지 마 너 감히
恐怖なんてないふりしないで 君はすごく
멀어져 넌 가니 어차피 한 입 거리 (Hey)
離れていく 行っちゃうの?どうせ一口の距離(Hey)
옳지 착하지 더 이리이리 오렴
よしよしえらいよ こっちへおいで
これは練習生として過ごす中でそれなりの時間が経つも夢に辿り着けず、今後の人生をどうするか決めるにも後がない…といった危機感から、表には出さずとも身が入らなくなった練習生を表したと考えました。
歌詞についてはそんな危機感に苛まれる練習生に、プロデューサーが声をかけるシーンをイメージしてこう意訳しました。
못 기다린대 못 돼버린 내 맘이
待てないって悪くなった私の心が
『もう後がないって考えた』
겁 따윈 없는 척하지 마 너 감히
恐怖なんてないふりしないで
『怖がってないフリはもうできない』
멀어져 넌 가니 어차피 한 입 거리 (Hey)
離れていく 行っちゃうの?どうせ一口の距離(Hey)
『やめちゃうの?夢は目の前なのに』
옳지 착하지 더 이리이리 오렴
よしよしえらいよ こっちへおいで
『よしよしえらいよ こっちへおいで』
しかしここで敏腕プロデューサーが語りかけます。
「やめちゃうの?もう夢は目の前なのに」
諭された練習生はその言葉を信じ、覚悟を決めます。
プロデューサーは心の中でこう呟きました。
「よしよしえらいよ、こっちへおいで」
路頭に迷いかけた虎を、巧みな話術でこちらへ引き寄せました。
レイちゃん、将来プロデューサーとかやったらめちゃめちゃ才能発揮しそう。(唐突な感想)
お次はキリングパフォーマンスパートです。
네 맘 나 주면 안 잡아먹지 Right now (Now)
君の心を私にくれたら 取って食わないから さぁ今
내 발톱 아래 뭘 숨겼을지 Watch out (Out)
私のつま先の下に何を隠しているか 警戒してね
ここの解釈が非常に難しいです。
どの立場で何を意図してこの表現になったのか読み取るのがだいぶ困難です。
ええ、全てはユジンのせいです。(キリングパフォーマンスに虜にされた人)
ちょっと怖い解釈をするならば、例えばグループ課題なんかが出た時に非協力的な練習生がいたとして、今なら見逃してあげるけどどうする?と、夢を目指すものとして本気でぶつかりに行っている、そんな裏側を描いたのかな…なんて思ったりしました。
この前のパートも含めて考えると、これらのパートはデビューを目指す日々の過程で起こりうる障壁や困難を表現しているのかもしれません。
この後の意訳については1番目とほぼ解釈と同じです。
우린 더 높이
私たちはもっと高く
『私達はその先の高みを目指して』
하늘에 닿을 것처럼 외쳐 너를 깨워
空にも届くように叫ぶ 君を起こす
『デビューするために己を高めている』
올려 봐 노려봐 넌 내 거니까 다
見上げてみて 睨んでみて 君はすべて私のものだから
『常に見据えるその座は必ず私が手にする』
자꾸 널 보면 탐이 탐이 나
君を見ると欲しくなるよ
『あの舞台を見るたびに思う、絶対に勝ち取りたい』
サビも同じ…なのですが、少し訳が変わってくるところもあるのでそこだけ触れます。
해야 해야 해야
HEYA HEYA HEYA
한입에 널 삼킬 때야 (탐이 탐이 나)
一口で君を飲み込む時だ(欲が出る)
『今こそ勝負を決める時だ (勝ち取りたい)』
해야 해야 해야
HEYA HEYA HEYA
이미 내가 이긴 패야 (널 보면 탐이 탐이 나)
すでに私が勝ったんだ(君を見ると欲が出る)
『私こそがデビューにふさわしい (あの舞台に立つんだ)』
前半最後の이미 내가 이긴 패야 ですが、1番目と言葉は同じながら、なぜか2番目では「すでに私が勝ったんだ」と訳されました。
これを踏まえ、意訳を上記の通り少し変えてみました。2番目ではデビュー候補生として選抜されるところからデビューが確定するまでのお話と解釈します。
歌詞だけでは難しいので、MV寄りで考察します。
仮にも手にした宝石をデビュー候補生の証とします。
手にした者たちが次なるステージへ進みます。
グループに入ることができる虎の枠は6。
この枠を争い、限られた席を取り合っていきます。
ただこの時点ではまだデビューは未確定。
肉球を踏んだ瞬間、夜が昼に変わりました。
ここから1人1人デビューが確定していくと考えます。
해야 해야 해야
HEYA HEYA HEYA
뜨겁게 떠오르는 해야
熱く湧き上がるHEYA(太陽)
『体の底から湧き上がる私の輝き』
별안간 홀린 그 순간 Bite
いきなり惑わされたその瞬間 噛みつくの
『魅了して絶対に逃さない』
단 한 번에 난 널 휘리휘리 Catch ya
たった一度で私は君を捕まえる
『一発勝負のこのチャンス、必ずものにする』
휘리휘리 휘리휘리
ひらひら ひらひら
휘리휘리 휘리휘리
ひらひら ひらひら
サビの後半は少しずつ減っていくデビューの枠を最後まで争う熾烈さと緊張感を表現していると考察しました。
最後のレイちゃんのシーンはひらひらの連続に緊迫感すら感じます。
この一発勝負でデビューできるかが左右されるようなシーン、確実に仕留めるタイミングを見計らっているかのような瞬間です。
ここからはメンバーが決まり、デビューを控えたアイドルグループの描写に移り変わると考察しました。
더 붉게 더 밝게
もっと赤く もっと明るく
타올라 뜨거워도 좋으니
燃え上がれ 熱くてもいいから
더 높게 더 높게
もっと高く もっと高く
숨어도 넌 내 손바닥 안이니
隠れても君は私の手の平の上だから
意訳としてはこんな感じにしてみました。
더 붉게 더 밝게
もっと赤く もっと明るく
『もっと魅力的に、もっと輝くために』
타올라 뜨거워도 좋으니
燃え上がれ 熱くてもいいから
『ここまでかというほど磨き続けるの』
더 높게 더 높게
もっと高く もっと高く
『まだまだこんなものじゃダメだ』
숨어도 넌 내 손바닥 안이니
隠れても君は私の手の平の上だから
『今はまだでも、デビューするんだから。』
ここは自分たちにもっと自分自身を高めていけと言い聞かせる描写と捉えました。
「隠れても君は私の手の平の上だから」は、今はまだその時でなくても、デビューは決まってる。そこに向けてさらに磨きをかけないと、という準備期間をイメージしての意訳です。
깊은 어둠이 짙은 구름이
深い闇が 濃い雲が
또 긴 밤 아래 널 감출 테니
また長い夜 君を隠すから
Chew and swallow
Get ready for it, baby
(Listen when I say)
しかし事はそう簡単には行きません。
デビューのタイミングというのもかなり重要な要素だと思います。
デビューは決まっても、それがいつになるか。
まだ少し先になってしまうかもしれない。
その間にも未来のライバルとなる先人達はその評価を高め、新たなグループもデビューしていきます。
焦り、歯痒さ、悔しさ、不安。そんな感情も出てきますが、プロデューサーは姿勢を貫きます。
「今はまだだ。そんな感情もどうか飲み込んで、機を待ってほしい」
「それまでしっかり準備しておいてね」
「私の言うことを聞いてね」
ここまでの意訳はこんな感じです。
깊은 어둠이 짙은 구름이
深い闇が 濃い雲が
『デビューのタイミングは』
또 긴 밤 아래 널 감출 테니
また長い夜 君を隠すから
『まだしばらく先になるかもしれない』
Chew and swallow
『様々な感情も今は飲み込んでほしい』
Get ready for it, baby
『来たるその時に向けて準備を』
(Listen when I say)
『私との約束だ』
デビューの瞬間から大きなインパクトを残すグループとして解き放つべく、タイミングや実力というあらゆる要素から機を伺う。
時間をかけてでも、必ずこのメンバー達の未来を成功させるために。
このグループに懸ける本気と信念を感じる描写です。
そしてついに、その時が訪れます。
ウォニョンの体が溶けていく描写と、イソの体が溶け、水となってしまう描写が出てきます。
そうです。
頭を悩ませに悩ませた「氷、解凍」。
氷が解凍されること、つまり日の目を浴びること=デビューが近づいてきたことをウォニョンが少しずつ溶けていくシーンで表現し、
そしてついにデビューを果たすことを、太陽が姿を現したことでイソが溶けるシーンで表現していると考察しました。
仮にもこの考察が本来のMVの意図に近いとしたら、製作陣って本当にすごいんだな…と思います。
考察はベースがあるのでそれをもとに自由にできますが、参考が色々あるにせよ一から様々な意図を込めて作品を作るのは天才の所業です。凄すぎます。
考察に戻ります。
자꾸 널 보면 탐이 탐이 나
君を見ていると欲が出るの
日の目を浴びること=観衆が自分達に目を向けていることになるので、ここは観衆をもっと虜にしてやりたいという欲を意味したと考えました。
자꾸 널 보면 탐이 탐이 나
君を見ていると欲が出るの
『あなたのことをもっと虜にしてやりたい』
ついにデビューの瞬間からとてつもないインパクトを与えるグループが誕生しました。
해야 해야 해야
HEYA HEYA HEYA
한입에 널 삼킬 때야 (탐이 탐이 나)
ひと口で君を飲み込む時(欲が出るの)
해야 해야 해야
HEYA HEYA HEYA
이미 내가 이긴 패야 (널 보면 탐이 탐이 나)
私が勝った札だ(君を見てると欲が出るの)
サビのフレーズ自体は変わりませんが、意訳はこう変えてみました。これまではあくまでもいちアイドルの卵が夢に向かっていくストーリーとして各描写を考察していましたが、ここはちょっぴりIVEとしての解釈、DIVE into IVE っぽくしてみます。
해야 해야 해야
HEYA HEYA HEYA
한입에 널 삼킬 때야 (탐이 탐이 나)
ひと口で君を飲み込む時(欲が出るの)
『あなたを一瞬で虜にする(溺れさせたい)』
해야 해야 해야
HEYA HEYA HEYA
이미 내가 이긴 패야 (널 보면 탐이 탐이 나)
私が勝った札だ(君を見てると欲が出るの)
『私達こそが切り札だ(あなたを溺れさせてやる)』
日が昇り、IVEがその姿を現します。
まさにデビューの瞬間から大衆を虜にしたIVEを表すような壮大なラスト。
6人揃ったイラストは、グループとしての私達こそが切り札であると示すかのような存在感です。
HEYA HEYA HEYA
뜨겁게 떠오르는 해야
熱く湧き上がるHEYA(太陽)
별안간 홀린 그 순간 Bite
いきなり惑わされたその瞬間 Bite
Da-da, da-dun-dun-dun
最後は自分たち自身が太陽のような存在として、世界中にその名を轟かせていく描写と解釈しました。
해야 해야 해야
HEYA HEYA HEYA
뜨겁게 떠오르는 해야
熱く湧き上がるHEYA(太陽)
『熱くさせる私たちこそ太陽』
별안간 홀린 그 순간 Bite
いきなり惑わされたその瞬間 噛みつくの
『私たちの登場に魅了された人々を虜にしていくの』
(Da-da, da-dun-dun-dun)
ラストのサビは日の目を浴びるだけでなく自らが太陽としてその熱を広げることを描写し、
宇宙に飛び出したシーンは、地球上の誰もが知る太陽のような存在になったことを表現していると考察しました。
HEYAはそんな物語が描かれた作品だったのではないでしょうか。
最後は完全に、今や世界を席巻し始めたIVEそのものを表現したかのような描写でした。
IVEの作品は「〇〇がコンセプトになっている」というより、「IVEそのものがコンセプト」じゃないか、なんて声もちらほら耳にします。
今回の作品はまさに
コンセプト=「IVE」
そのものだと感じました。
(あくまでもとあるアイドルの卵が、とかいって考察してましたが。)
壮大な物語には、IVEが辿ってきた足跡が描かれていた…。そんな感想です。
ここまでが個人的なHEYAの世界観についての考察になります。
読んでくださりありがとうございました!
HEYAもAccendioも考察しがいのあるMVなので、ぜひ皆さんも自分なりの世界観を探してみてください!
きっと楽しいと思います!
いっぱいMV観てくださいね!🐶🐿️🐥🐰🐱🐯
以上、灼熱のHEYA考察でした🌅🐅
Da-da, da-dun-dun-dun!
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