丸佳浩と唐川侑己・・・vol.2
そして、唐川侑己。
私が生で見たのは、秋の大会・市原臨海球場のブルペンで投球練習をしている姿である。おそらく、その時はおさえて投げていたのだと思うが、そこまで衝撃を受けた記憶はない。
その秋の大会で、成田・千葉経大付は決勝まで勝ち進み、なんと翌年のセンバツ出場に同時に出ることが決まった。
その時点では、千葉県からの2校同時出場は史上初。
千葉県の歴史を作った2人と言っても過言ではない。
丸は、新チームから投手を務め、2人とも甲子園のマウンドを踏むことになる。
センバツでは、唐川擁する成田が広陵、丸擁する千葉経大付は熊本工業と、ともに伝統校に惜敗。
成田が広陵に負けた後、私は就職先の名古屋へ向かった。
自分の人生のポイントと重なるのも、2人が印象に残っている理由だろう。
迎えた最後の夏。私は遠く名古屋から結果だけを見ていたが、唐川・丸ともに対戦することなく5回戦で敗退。
甲子園に出場したのは、ソフトバンク・岩嵜を擁する市立船橋だった。
ドラフト会議の結果、唐川が千葉ロッテの1位、丸が広島の3位指名でともにプロの世界へ。唐川は千葉ロッテと広島の競合だったことを思うと感慨深いものがある。
プロ生活のスタートは2人にとって対照的なものであった。
つづく・・