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【感想】かがみの特殊少年更生施設※ネタバレなし

ーーーこの施設、何かがおかしい。

こんにちは、はじめです。
クリエイター集団「第四境界」が無料で公開している「かがみの特殊少年更生施設」についてご存知でしょうか。

一見するとよくある施設紹介のHPのようにみえますが、紹介動画に不穏なものがチラついたり、院生作品に意味ありげな数字がおや?と思うところにあったり…この怪しげなサイトの闇を暴く、という一種の謎解きゲームです。

これがめちゃくちゃ楽しかったので、熱が冷めきらない内にプレイした感想を描いていきたいと思います!


そもそもなぜ知ったのか?

私は普段から謎解きを月イチ位の頻度で嗜んでいる、(自称)軽度の謎解きオタクです。最近だとキットを買って遊んでいますが、周遊型やホール型、ルーム型も時々遊びます。

X(旧Twitter)にて別のリアル脱出ゲームの感想を眺めていた所、この作品名を出している方がいて「これは何だろう?」と調べたのがはじまり。

検索をして、ARGというゲームジャンルだと知りました。日本語では代替現実ゲームといって「日常空間と物語空間が交差する」ことが特徴だそう。

「ほうほう、よく分からないけど無料で遊べるならやってみるか」という軽い気持ちで手を出したのが沼の入り口だったのでした…笑

プレイ序盤について

さて、やってみよう!とHPを開き一通り目を通したものの、どう進めて良いか分からない。これが最初の壁かなと思います。

他の謎解きゲームをしたことがある人はわかると思うんですが、例えばSCRAPだと「次はこの様に進めてくださいね〜」とご丁寧に指示があることが多いです。

ノーヒントは流石に難しいなと思っていたら、チュートリアル動画なるものが存在するらしいと知り、暫し迷った後で視聴することに。

正直なところ、HPがかなりリアルだったのでその世界観が壊れる(一気に作り物の様に感じられる)んじゃないか…と思っていたんですが、杞憂でした。

詳しくは書きませんが、淡々とした青年の声も、動画の雰囲気も、まるで現実に存在すると錯覚させられる描写も、全て良かったです。時折ゾワッとくる描写があるのでホラー苦手な人はびっくりするかも。お化けなどは出ませんが、私は怖さを感じました。

当初悩んでいた進め方の問題も、もちろん解消します。というか、HPだけでは先に進むためのピースが足りないので、「どうして自分の力だけで進めたい」という方以外は動画は見たほうが良いと思います。この先も長いので。

動画を視聴するとやるべきことがわかりますが、ここでいくつかプレイの際のアドバイスを。

まず可能なら、PCでプレイすることをオススメします。URLを触ったりしやすいですし、画像をアップにしたい時なども画面が大きいほうが小さい字がよく見えます。プレイする上でのストレスが減ります。

あとは開示できたページ番号、それに使ったキーワードなどはメモしていくと進めやすく感じました。私はスプレッドシートを使用しましたが、紙にメモしていく形でもいいと思います。全体の進捗も見えるし、遡って以前開示したページを見たくなった時に重宝しました。

プレイ中盤について


途中までは試行錯誤しながら進められました。が、いかんせん時間がかかる…キーワードは完全一致でなければならず、また2種類のワードを組み合わせる必要も出てくるからです。

間違ったワードを入れると「ページがありません」という旨の言葉が表示されますが、キーワードがヒットしない場合とキーワードが1つだけ合致している場合で、この文章が変わります。ありがたいヒントですね。

とはいえ何日もかかってしまうとモチベーションも下がってきてしまって…私は潔くヒントを見ることに。
ヒントは検索するとたくさんヒットします。先達に感謝。躓いた所だけ見る、というスタイルに変更したことでサクサクと進められてもう本当に楽しい!!!

資料の作り込みが細かい所までされていて、進めていくと本当に現実のどこかで実在した資料なのではないか、と徐々に錯覚を覚えるほど。

謎解きゲームとして見ても、一見関係なさ気な情報が伏線になっていたりと本当によくできているなと感心しながら進めました。

プレイ後半について

中盤でコツ(謎解きのクセ?)を掴むことができたためか、ストレスなく最後まで進められました!
(それでも一箇所だけ詰まってしまいヒントを見てしまいましたが。「え、そこぉ〜?」と意外な単語を拾うシーンがあって、難しかったです)

最後は怒涛の情報量の追い上げで、始終ゾワゾワしながらも資料に釘付け。フィクションだと頭では理解していつつも、非常に現実らしい作りに「怖いもの見たさで、知ってはいけない物を見てしまった…」という気持ちにさせられました。

プレイ後に日常生活を送る中でも、何となく暗いものが視界の端を彷徨いている感覚で、霧のような不安感がしばらく残る作品でした。

最後に

正直、ここまでリアルに感じられる体験型ゲームははじめてでした。夢か現か、よく分からなくなってくる感覚が絶妙に怖くて、でもだからこそ面白い。

この独特な体験が楽しすぎたので、第四境界さんの他の作品も、近々触れていきたいと思っています!

百聞は一見にしかず。少しでも気になった方は是非一度体感してみてくださいね!

ああでも一点だけ。
文字ベースではあるものの、手術や痛そうな描写がしっかりめに出てきます。想像力豊かな人や、そういった描写が苦手な人は要注意です。

ここまで読んでいただきありがとうございました!
この記事が少しでも読者の方の参考になれば幸いです。


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