全てを詰め込んだ"Record of memories"

遅ればせながら、5×20を応援上映で観てきた。
しっかり嵐のことを好きだったけれど、自分の忙しさや嵐さんの休止に伴い
なかなか追いかけられなくなってきたことと、
近所に映画館がなくてなかなか足を運べなかった。
普通の回で観賞しようとしたけど丁度いい時間が応援上映しかなくて
しっかり準備してきた方たちに紛れて観てきた。
ペンラも諸事情で実家にあるのでめちゃくちゃ丸腰だった。

正直、見る前はこんなに熱量が下がっているときに観てしまって
楽しめるのだろうかとか、
応援上映の中に入り込んで場違いじゃないだろうかとか
地味にいろいろ思っていたんだけれど

結果、応援上映でめちゃくちゃ正解だったと思う。
普通に血が騒いだ。
普通の上映で暴れずに観れたのかな…無理だろうな…

私は5×20に2回参戦して、
その後映像は買ったけど結局観れていなかったので
実質3回目だった。
ってことに観ながら気づいた。

感謝が流れ始めたときに、急に、
本当に思いもよらず
涙が流れた。
嗚咽を洩らしながら泣いた。
松潤の顔が思い切り映し出されて、
歓声がいっぱいに満ちて、
ああ、これだって思った。
コロナが奪っていった歓声があふれる会場に
なんだか切なさを感じてしまった。

5人で並ぶ嵐を見て、
私が好きだった嵐はこれだ、ってはっきり自覚させられた。
それぞれの道を行くみんなが嫌なわけじゃないし、応援する気持ちはある。
でも、やっぱり5人とは絶対違う。
それをはっきり突きつけられて辛くなった。

踊って歌う彼らは当たり前だけど、紛れもなく”嵐”だった。

C&Rをしていると、
やっぱり彼らのライブは彼らと遊ぶ時間だったんだなって思った。
絶対体が反射で動いちゃうし、
彼らが目の前に直接いるわけじゃないのに、
楽しくて楽しくて。
ああ、彼らが作り上げる空間が、みんなではしゃぐ時間が、
私は好きだったんだな。
そして、それはもうここにはないんだな。
嬉しさと、楽しさと、切なさと、すべてが入り混じって
何とも言えない感情に襲われる。

素晴らしいなと思ったのは、
ライブの熱量をすべてそのまま詰め込むことに成功していたこと。
撮影日当日に会場に入っていたわけではないので
厳密にはその時の熱量がそのままだったのかどうかは
判断しかねるけれども、
少なくとも自分が参戦した会場の熱量を鮮明に思い出した。
ドローンや極限まで近づいたカメラで臨場感があふれていたし、
いつものライブ映像よりも何倍も濃度を上げた映像だった。
タイトルをあまりよく見ていなかったけど、
終わった後に本当にその通りだったなと思う。
確実に”Record of Memories”だった。

私の思い出が詰め込まれていた。
そんなつもりは全くなかったけど、
映画を観て、あの時に「好き」も「熱量」も置いてきてしまったんだなと
気付いてしまった。
はっきりとそんな風にけじめをつけるわけじゃないけれど、
図らずも自分にとっては弔いの場になってしまった気がする。

ただ、たまにあるスローモーションの映像はちょっと謎だった…。
PV仕立てにしたかったのかな。
全然そのままでもかっこよかったのになあ。

そんなこんなで、あまり期待せずに観賞した
”Record of Memories”は
確実に、思いもよらず
私に大きなものを残していった。

自分でアラシックと名乗れる自信がなくなったけれど、
過去の彼らを観ているときは確実にアラシックだった。
そう思う。

また、彼らに会えますように。
叶うかわからない夢を心の奥底で願い続けるんだろうな。

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