自分がRTAを見る理由
今年2月、ニコニコ動画のプレミアム会員を退会しました。
と言っても、スマホをSoftBankからahamoに変えた(どうでもいいけどvodafone時代から何も考えずダラダラと続けていたので10数年以上SoftBankでした)ために自動支払いをしていたニコニコプレミアム会員も自動退会したという感じですが、今後もプレミアム会員を続けるという手もありました。
何故自分がニコニコ動画をプレミアム会員でいたかと言うと、TAS(Tool-Assisted-Speed Run、もしくはTool-Assisted-Super Play)の動画をよく見ていたからです。
最速を目指した結果の動画
TASとは、簡単に言えば「実機でできる範囲内でできる事をツールがプレーする」と思えば大丈夫です。
例えば「スーパーマリオブラザーズで、スターを取ってないのに敵に当たってもダメージを受けない」とかはできませんが、
「スーパーマリオブラザーズで右と左を同時に入力する」は可能です(ファミコンの拡張端子にジョイスティックなどを繋げば人力でも可能なので)
特にTAS動画ではツールで乱数なども見る事ができたり何度もやり直せるため、例えばドラクエで会心の一撃が必ず出たり、毎回敵の攻撃を避けたりと言う事もあったりします。
なおTASで目指すのは、最速クリアだったり魅せプレーだったりネタだったりします。
ってなわけで、ちょっとニコ動で検索してみましょうか。
画像を見て分かると思いますが、スーパーマリオサンシャインであればシャイン120枚取得してのクリア、ドラクエ6であれば隠しボスのダークドレアムを倒すまでの動画(の途中)という事ですね。
ちなみにようつべだと、このような感じです。
サムネがでかすぎたりしてこれだけでたった4つしかされていない上、TAS動画と関係ない動画も出てくる(マイナス検索もし辛い)ため、ようつべでは到底探す気にはなれません。
となると、当然ニコ動で色々探した方がいいかな、と思うのはおかしくありません。
ニコ動だとプレミアム会員だと読み込みが早かったりとか色々ありますが…この頃には自分は既にTAS動画を見なくなりました。
その代わりに見るようになったのが、RTA(Real Time Attack。最速を目指してのプレー動画。和製英語であり、海外ではSpeed Runと呼ばれる。)配信をよく見たりします。
タイムアタックであればゲーム内のタイマーなどを使ったりしますが、RTAは例えばポーズで止めたりトイレに行ったりしている時間でも時間が経過し続ける(レギュレーションによっては休憩時間が定められています。リングフィットアドベンチャーとか。)という意味でリアルなタイムアタックという事ですね。
TASとRTAの違い
RTAはレギュレーションに沿ってなるべく早く目標をクリアするというものですが、TASとは色々異なる点があります。
TASはツールで動かしているが、RTAは人がプレーしている。
エミュレーター(要はソフトをPCで動かすプログラム)を使うか、実機でやるかで異なります
(ただしエミュレーターで人力でプレーしていれば、RTAとして認められます。もちろん配信などしてズルをしていないのが明確である事前提ですが)TASは失敗したらちょっと前に戻してなかった事にできるが、RTAは失敗してもそのまま(続けるか最初からやり直すかの二択を迫られる)
エミュレーターにあるセーブステートという機能があれば、どこでもセーブができるため、ミスしたらそこからやり直せます。RTAであればセーブポイントでないとセーブできませんが、安定を取らない限りセーブに行く事は少ないです。もちろんロスなくセーブされるようなゲームだったら話は別ですが…。
(安定:挑戦時間が限られている時に、多少のロスを覚悟してでもミスしづらい手段を取る事)TASは(新しいルートやちょっとした部分の修正などがない限り)理論値での動画となるためこれ以上の更新が見込みづらいが、RTAは理論値がまず出ないために更新を目指すためにプレーされ続ける。なんならそのレギュレーションをプレーする人だけで何十人もいたりする。
TAS動画を作って編集するのは人力ですが、目指す先は乱数調整などをやりきった先である理論上最速であるため、最終的には更新がされなくなります。
一方RTA(Speed Run)の方はと言うと、昔出たゲームですらまだまだ更新されていたりします。
ちなみにこちらはspeedrun.comという大手RTAの登録サイトです。
(ゲームを探す場合は海外の名前でないと引っかからないので注意)
また、上記のspeedrun.comに載っているマリオですが、実はこれ、早い記録でなくても条件さえ満たされていればちゃんと載ります。
逆を言えば、「他の人みたいに早くはできないけど自分なりに頑張ってみよう」という使い方も可能と言う事ですね。
もちろんめちゃくちゃ頑張って世界一を取りたいという人もいますし、実際取っている人もいますね。
自分がRTAを見る理由
結局のところ、自分がTAS動画を見なくなった理由は
「自分が見たいようなTAS動画が全然投稿されなくなった」
と言うその一点に尽きます。
そうなると必然的にニコ動も見なくなり、結果的にプレミアム退会という事になります。
逆にRTA動画(配信)を見る理由は「自分が興味あるゲームをプレーしている人がいる」のもそうですが、「そこにプレーしている人がいるから」というのがあるのかもしれません。(TASはプレーした結果の動画ではなく、一種の映像作品ですからね)
もしかすると、自分は人間らしさがある動画に惹かれるのかもしれません。
(まあやっているゲームは惹かれるが口調や喋る言葉遣いなどが悪い人の場合は、見るだけだったりする事もあります…)
RTA配信でも、ありえない幸運に巡り合う動画もあれば、ありえないような失敗をしている動画もあったりします。
それもまた人間らしい部分であり、見ていて楽しい部分でもあります。
好きなゲームがある人は色々と検索してみて、人間が最速を目指してプレーする配信を見てみてはいかがでしょうか。
なお、TASとは違うもう1つの点としてRTAのイベントがよく開催されるというのもあります。
Twitchのチャンネルを繋いでいくレイドマラソン、RTAに限らないShowcaseマラソン、お盆や年末に開催されるRTA in Japanなどなど、頻繁に開催されます。
界隈の動きが活発なので、名前くらいは何かしら目にする機会も多いんじゃないでしょうか?
特にRTA in Japanは日本最大規模のイベントであるため、何かしら惹かれるタイトルがあると思います。
皆さんも人が最速を目指してプレーする動画を、ゆる~く見てみてはいかがでしょうか?
【参考リンク】
TAS:ニコニコ大百科
TAS動画のまとめサイト「TASvideos」:ホームページ
RTA:ニコニコ大百科
RTA動画のまとめサイト「speedrun.com」:ホームページ
RTAレイドマラソン:Twitter
Stylish Speedrun Showcase:Twitter
RTA in Japan:ホームページ、Twitter、Twitch、YouTube
RTA in Japan 2022 Winterスケジュール
海外のRTAイベントを日本語で楽しめる「Japanese Restream」
:ニコニコ大百科、Twitter、Twitch、YouTube
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