INFJは本質的な会話にしか興味がない
突然だが、私は雑談が苦手だ。表層的な会話は退屈で、本質的な会話にしか興味が持てない。若い時はノリが悪いなんてよく怒られていた。特に関西人はノリに厳しいから、そういったところでも居場所がないなぁと思うことが多かった。
前回の記事で触れたように私はクリエイターだ。クリエイター畑にいるとTi型の人が多いらしく、自然と会話が哲学的な話になることが多い。映画の感想を言い合う時も、この作品は何を伝えたいんだろうとか、あのシーンの演出意図はなんだとか、本質的な会話になる。
一方で、前職ではクリエイティブとは全然違う業界の違う職種についた。やっぱり一般企業だとTe型が多いのか今までとは全く違う世界に足を踏み入れ、衝撃的な体験をいくつもした。
飲み会に行けば本質的な話題に触れるような事はなく、なんだこの虚無時間は‥無駄すぎる‥。と、行ったことに後悔した。本質に踏み込まれると、中身がからっぽなのがバレるから無意識に避けてたんだろうな。相手に興味を持って深掘りしようとすると、適当な言葉で濁されて別の話題に変えられてしまう。特に前職の上司は権威主義がめちゃくちゃ強いESFPで全く考えが折り合わず、かなりストレスだった。
今は転職して、クリエイティブ系の職場に戻ってきたら、やっぱりTi型が多いなと改めて感じる。
例えば私よりも20歳以上離れている男性がお世辞とかではない、本音の意見を求めてくる。それに私も向き合って答えると真摯に受け止めてもらえる。
あと8年ぶりくらいに連絡を取った元同僚に挨拶もそこそこに仕事の話を振ったら、相手も何のツッコミもなく、いきなり本題に入ってくれる。
権威主義の上司の機嫌を伺うなど無駄な時間がないので仕事が捗る。とても居心地がいい。
無意識に劣等を鍛えなきゃ、個性化しなきゃと足掻いて、敢えてしんどい環境に飛び込んでみたけど、あれはほんとにやらなくていい苦労だったよなーと結構後悔している。
環境も大きな要因ではあるが、今の仕事は自分の人脈を生かして周りを巻き込むことも多い。それを踏まえて最近思うのは、繋がるべき人と繋がってきたからこそ、今こうして心地よく仕事ができているということだ。「苦労は買ってでもせよ」の精神であえて過酷だと分かってる方ばかり選択してきたが、自分の適性を見極めて得意が伸びる環境で牙を磨くことも大事だよなー。めちゃくちゃ当たり前なことな気がするが、気づくのが遅い。
Siが第八機能と1番遠いせいか、自分の状態を正確に把握するのが難しい。自分が今日、体調がいいのか悪いのかもよく分からず、悪くなりきって動けなくなってから気づくとかザラである。自分が居心地のいい場所も見失いやすいのだ。
人間は環境の影響を強く受けるから、合わない場所で無理に適応しようとすれば、自分らしさが削られ、エネルギーを消耗するだけだ。かつての私は「どこでも通用する自分」にならなければという強迫観念が強かった。
むしろ、自分の強みを発揮できる環境にいる方が成果は出しやすい。得意なことをさらに伸ばせる場所にいることで、自然と周囲と良い関係を築けるようになる。「苦労して適応する」のではなく、「自分に合う場所を選ぶ」。
そんなシンプルな選択が、一番大事なのかもしれない。