台湾客家(はっか)民族の擂茶(れいちゃ)という優しいお茶
みなさんは擂茶(れいちゃ)をご存じでしょうか?私は今まで全く知らず、先日、台湾関係のお店が集う催事があってたまたま知りました。
松本商店さんが擂茶を取り扱っていて、店主の松本さんが台湾に行った時に擂茶を飲んで、美味しさのあまり日本で販売できないかということで苦労をしてどうにか販売できるようになったとのこと。日本ではなかなか擂茶自体を見かけることは無いけど、台湾ではかなりポピュラーでスターバックスでも擂茶ラテがあったりするらしい。
お茶といってもかなりとろっとしている。それもそのはずで、20種類以上の豆、穀物類が擂りつぶされているので、さらっというよりかは”とろっ”としていて飲みごたえがあって食べるお茶という表記も納得してしまう。きな粉のような風味と優しい甘さ、温かい擂茶が体に染み渡る。
この優しい味も去ることながら、松本さんが商品を紹介するなかで客家民族の擂茶という説明をしてくれて、客家民族も知らなかった私はとても前のめりになって興味を示してしまった。
ネットや図書館に行き客家を調べてみたもののあまり詳しいことが調べられず。移住をして差別的な意味で客家と言われてきたけど、今では優秀な人材を輩出している民族なんだそう。差別を受けていた背景から彼らだけで団結して暮らしていたということもあり、独自の文化だったりがあるようだ。
まだまだ分からないことだらけなので客家民族の文化については今後も勉強していきたいと思う。
話が逸れてしまったので、擂茶に戻したいと思う。松本商店さんが扱っている擂茶は加糖と無糖があった。加糖はほんのり甘くきな粉のような風味が強かったが、無糖は緑茶感があった。ストレートで飲むと加糖の方が飲みやすいとおもったけど、無糖に麹甘酒を割って飲む飲み方がとても美味しかった。ただ。日常的に麹甘酒が家にあるわけではないので手軽さで加糖を購入した。
擂茶を購入した私は、試飲で飲ませてもらったような美味しい擂茶を自宅でも飲めるのかとワクワクしながらお湯を沸かした。
さらさらとした粉末が袋いっぱいに入っている。「これ全部、豆や穀物類が粉末状になったものなのね」と、ついうっとりして眺めてしまう。
ほうほう、と思いながら作り方に忠実に必要グラム数の粉末をコップに入れお湯を注ぐ。1杯作るのにこれだけ沢山の粉末だと溶けないんじゃないか思ったけどお湯をいれてぐるぐるとれんげでかき混ぜると綺麗に溶けた。
上記でも書いたが、お茶といっても20種類以上の豆、穀物類を擂りつぶしたものなのでとろっとしている。グラスで飲むというよりれんげですくって食べるように飲んでも違和感がない。よくみると細かい穀物たちが見える。
購入したときは試飲サイズの擂茶を飲んだので、自宅で並々1杯飲むことに何故か緊張した。一口目をれんげですくって飲んでみる。温かくてほんのり甘く香りの良い擂茶が口の中で広がる。「美味しい」思わず呟いていた。じんわり温かく体に染み渡る感じがなんともいえない。あっという間に飲み干してしまった。なかなかの満腹感がある。なにより優しい味で色んな栄養が取れ体に良いことしているかも〜と自己肯定感すらも上がってきた。
かなり良いお茶に出会ってしまった。そして台湾の客家民族の文化については今後も勉強をして理解を深めたいと思う。みさんさんも是非、擂茶に出会うことがあれば飲んでみてください。
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