都合のいい人間。
「突然で悪いんだけど、30分後に来てもらって電話対応の業務してもらってもいい?」
数時間受付業務をした後に数時間授業しろと?休憩なしで6時間働けと?
「ちょっとテストの勉強してなくてやばいから代わりにこの作業してもらってもいい?」
僕だって同じ授業の同じテストが同じ日にあるから勉強したいんですけど?
「明日、この時間の授業も担当してもらってもいい?」
そんなにバイトのコマ入れなきゃいけないんですか?
「今日、高校生の数学お願いね。」
当方、文系のため予習なしで数2の指導はきついのですが。
「明日までにこの作業終わらせなきゃいけないんだけど、全然終わる気配ないからやってもらっちゃってもいい?」
もっと早くに言ってくれない?
実際に言われた言葉たち。
僕は自他ともに認めるYesマン。
他人からのオーダーに対して本当に無理な状況でない場合は取り敢えずOKをしてしまう。
自分が頑張ればどうにかなるものに関しては特に。
そうじゃないと、自分の居場所がなくなる気がして。
僕は他人からの無理なオーダーにも対応する。そのことで立場を形成してきた。
だから他人からのオーダーに対応できない自分に対しては自分でも存在価値を見出せなくなってしまう。
確かに苦しい。
テスト前にテスト勉強できない状況になるからほぼ徹夜で意地でもタスクをこなしたうえで勉強もするようにした。
バイトの時間を捻出するためにダッシュで課題を作成・提出してバイトに向かった。
趣味の時間なんて無くなっても他の人には影響しないからいいや。
自分の時間が無くなっても周りには影響しないからいいじゃない。どうしても自分の時間が欲しいのなら夜更かしして捻出すればいいじゃない?
睡眠時間?授業中に取ればいい。その分の勉強時間?そんなものテスト前の追い込みでどうにでもなる。
こうやってできたのがYesマン。
自分を犠牲にしてでも他人からのオーダーに極力答える。
大丈夫。
僕はそんなに脆くはない。
大丈夫。
意外とどうにかなるよ。
大丈夫。
倒れても心配かけさせなければいい。
大丈夫。
そうしていれば自分の居場所はなくならないよ。
それが僕の。
生きるのに不器用な僕の世間とのかかわり方。
活きるのが苦手な僕の生き方。
そうやって他人にとって都合のいい人間であり続ける。
さてと。
急遽3時間追加されたバイトに行ってきますか。
今日はきっとこんな日。