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いつかのアジアのそらのした⑬雨が降ったりやんだりバンビエンへバスの旅

アジア旅13日目。この日はラオスの古都ルアンパバーンからバンビエンへ移動する日。朝4時に起きてバスに乗ろうとしたけれど雨が降っているので躊躇していたら止まずに時間だけが過ぎていった。あげくに停電してしまう。ラオスは停電が多かった。そんなこんなで出発が遅れてしまい8時半ぐらいになってしまった。停電してしまいバタバタしてたのでフロントのお兄さんがバスステーションまで送ってくれる約束もなくなったのだが運よくゲストハウスの前からトゥクトゥクをつかまえて直ぐに乗れた。5000キープで南バスターミナルへ行くことができた。

9時ごろに南バスターミナルへ到着。8時半出発のACバス(エアコンバス)は未だ出発して無かったけどエアコンバスは少し高い上に寒そうなので見送り、次のノンエアコンバス45000キープのチケットを買い、朝食(バナナ、オレンジ、パン)を買いバスステーションで食べながらバスを待っていたら、数日前にスローボートで一緒だったタイのおじさんと再会した。そのうち荷物がバスの上に載せられて10時に出発となった、タイのおじさんにまた会えてうれしい。旅人はどこかであったりすることがあるね。

席は指定してあったけれど、このバスがまた凄いバスだった。座った座席の窓はスライド式の二枚窓なのに一枚しかなく、これだと半分常に開いているという状態だったので後ろの席に移動した。前方の席は雨漏りしてるらしいし。バスで雨漏りってなんだよ。窓が一つしか無いってなんだよとボロすぎて笑ってしまった。そんなだからバスは空いていたので予約しなくて乗れてよかったと思うのだった。

バスが出発したあとも道中も不思議な世界だった。しばらく走ると山岳民族の村々の中を走り抜けた。バス通りであっているのかと思うぐらいに家が良く見える。道もガタガタ道ではねるように飛び上がる。トランポリンとはいかないけどコントばりの飛び跳ねようだったので飽きることなく笑いながらバスの旅を楽しんだ。6時間のバスの旅のなかで風景は刻々と変わっていく最初は小さな村の山岳民族が暮らすなかを走っていたけど、だんだんと山深くなっていき中国の墨絵のような切り立った山々が見えたりと景色に見とれた。この日雨は降ったりやんだり、その余り良くない天気が墨絵の中国の山々の雰囲気にぴったりだった。いつでも天気がいいのが良いとは限らないね。

村では豚をかっていたり、ピーマイラオなのでバスに水をかけてきたりと子供も大人も素朴な感じで車窓からの眺めが楽しめたバスの旅だった。ただラオスは平和な場所だけでは無いのだ。山賊がいて襲われるという惨事も報告されている。何か所かで迷彩服を着て銃を持った人たちが立っているのを見た。ライフルを持っていたりと物騒で怖いのだけれど山賊から守ってくれる人たちなのだろう。テントに何人かいて外に三人ぐらい銃を持ちながら睨んで立っている。交代で見張りをしている様子を見ながら緊張感を感じた。何も無かったからいいがバスが山賊に襲われることだってありうるのだ。この時ばかりは緊張感が半端なかった。

そのラオスで一番危険な場所を通り過ぎた後に昼休憩の時間になった。時間は14時過ぎだった。10分だけ休憩といいつつも結局は20分後に出発した。こうゆう時間道りで無いのがアジア時間だよね。私はきらいじゃない。アジア時間。その後出発して1時間ぐらいでバンビエンへ到着した。

バンビエンはナムソン川と緑豊かな山々に囲まれた静かな小さな町。バックパッカーに人気の秘境ということで行きたかった場所の一つである。バンビエンに到着して前日に日本人の旅人から聞いたゲストハウスに行ったのだけど隣のゲストハウスの方が安いと売りこみがあり隣に泊まることにした。夜ご飯の麺はあまり美味しく無かった。天気も良くなくて雷がゴロゴロなっている。バンビエンの日々は天気が悪いままだろうかと思いつつ就寝した。なにわともあれバンビエンに無事に到着したのは良かった。

この日の明細はトゥクトゥク5000キープ、バス45000キープ、朝ご飯6000キープ、パイン1500キープ、宿15000キープ、夜ご飯3000キープ、バナナジュース4000キープ、合計79500キープでした

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