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公開回答状「なぜコジレックを愛しているのか」
いってつです。
ツイッターではDMを開放していて、日々「ママ活のお誘い」「スマホだけでできる副業!」が届くのですが、ときどきマジックやEDHの悩み相談が届きます。
今回も届きました。
![](https://assets.st-note.com/img/1671189042128-Ly6gEBR3Bc.jpg?width=1200)
なるほどなるほど。
確かに僕はこれまで「無色統率者の強み・魅力」などは語ってきましたが、そもそもなぜコジレックが好きなのかという話はしてきませんでした。
今回はなにをきっかけにコジレックを知ることになったのか、好きになったのかお話ししようと思います。
コジレックとの出会い
エルドラージがスタンダードに存在していた時期、僕はマジックを遊んでいなかったので、その登場時の衝撃を知らない。
確か、統率者戦を始めて間もないころ、TC東京で遊んでいて《大いなる歪み、コジレック/Kozilek, the Great Distortion》デッキと出会ったのだ。ゲーム前、統率者を見てどんな会話をしたのか今も覚えている。
![](https://assets.st-note.com/img/1671190568561-MbPe8RKfSD.png)
「えっこれ色ないんですか」
「ないです」
「じゃあ……土地はどうしてるんですか」
「色マナが出ない土地は入れられるんで、そういう特殊地形が使えます」
「あぁ……なるほど」
これとおんなじ会話を僕も月イチくらいでしています。統率者始めたばっかりの人が見たらびっくりするよね。
その人も統率者戦はそんなに遊んでいなくて、「とりあえず持ってたカードで組んできたんで、そんなに強くないです」と言っていた。
それでもゲームが終わるまでにコジレックは戦場に出てきた。
特に連絡先を交換するでもなく、その日は別れてしまった。心当たりのある方、連絡ください。
その数日後、中野のカードショップで何の気なしに引いたくじ商品から《真実の解体者、コジレック/Kozilek, Butcher of Truth》をゲットする。
![](https://assets.st-note.com/img/1671191675437-ntgo9LJb3G.png)
「えっ、すごい」
「こないだのと違う奴だ」
「こっちのほうが強くないか?」
「僕も組もう……!」
これは当時のリストではないのだが、最近余っていたカードで組んだコジレック。たぶん初めて組んだコジレックもこんなかんじだった。ワムコや鍛冶場主コンボ、《古えの墳墓/Ancient Tomb》は入ってなかったと思う。
それでもコジレックは出た。デッキの大半がマナの出るカードだから。
そして、初めて「滅殺4」したとき、僕の脳は壊れた。
デュエルマスターズにも遊戯王にも似たものがない、「アーティファクト」というカードタイプに漠然と憧れがあった。コジレックに課された「デッキのほとんどがアーティファクトになる」という”制限”もかっこよく感じた。
これは現在のリスト。《無のロッド/Null Rod》でどつかれた結果、エルドラージと土地を増やしている。
まとめると、
無色の統率者デッキが成立するという驚き
偶然手に入れたコジレックに運命を感じた
アーティファクトをかっこいいと思っていた
この三つの偶然が重なった結果、コジレックに夢中になったのだ。
あと滅殺もすごい。すごいきもちいい。LEDをクラックして新コジレックを唱えて7枚ドローするのもきもちいい。
運命の統率者に出会うには
さて質問に戻ろう。愛する統率者に出会うにはどうしたらいいのだろう。
私もEDHが大好きなのですが、 まだ愛する統率者に出会えません。 いろんな統率者デッキを作っては解体作っては解体しております。。。
現在、一途に愛する統率者を探しております。
なんの解決にもならなくて申し訳ないのだが……いま質問者さんがしている「統率者デッキを作っては解体作っては解体」というのが正解だと思う。
仕事を兼ねているとはいえ、僕も未だに新セットが出るたびに6つくらいデッキを組んでは崩している。その中で比較的いいかんじだったものが職場に掲載されている。
その中でときどき、ほんとうにときどき「これはかなり楽しいな……いつでも遊べるようにとっておこう」というデッキが現れる。
最近だとジャクシスとかがそう。
しいて言えば、周囲の意見は聞かないで統率者を選んだほうがいい。コジレックは「打ち消しも除去もないからしんどいよ」、ジャクシスは「キキジキでよくない?」と言われていた。しかし、そんなわかりやすい「弱さ」を何とかしようという営みから愛は生まれるように思う。
長所を見て惚れた相手よりも、その脆さを愛せる人(?)をパートナーにするべきだ。「おすすめ統率者!」「ガチ統率者!」みたいな記事は全部無視だ。思い入れのある伝説のクリーチャーや、リミテで引いたボムレアで組もう。
僕はジャクシスのビジュアルが好きすぎて組んだ(プロモ欲しさにニューカペナを箱で買った)。
この記事を書いたのは
いってつ
脚本家、小説家、ライター。
映画と写真、マジック:ザ・ギャザリングが好き
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