KCI型《大いなる歪み、コジレック》100枚解説
コジレック野郎のいってつです。
前回から1年以上が空いてしまいました。この一年間、僕は同僚から提案されたKCIコンボ型を調整し続けてきました。
その間にリリースされたセットは以下の通り。
さらに禁止改定が実施されている。
カードパワーの高い『モダンホライゾン3』のリリース、強力なマナ加速3枚の禁止で統率者戦は大きく動かされた。
コジレックで統率者戦のトーナメントに参加することは過酷な挑戦であることを念頭に置いていただきたい。1キル2キルを耐えられないデッキだぞ。
いってつのコジレックでの最高戦績はガチコマトップ16。直近では神挑戦者決定戦1-4ドロップ。
とはいえ、たくさんのアーティファクトを利用して完成するループコンボは統率者戦でみられるコンボのなかでも屈指の面白さ!(筆者調べ)ですが、それは難しさと表裏一体。「リストコピーしたけど使い方わかんないカードが多い!」という声を多く聞いたので、コンボのやりかたつき!
目次なっが!!!!!
ではいってみましょう。
デッキリスト
統率者
威迫12/12。2回の攻撃でプレイヤーを一人倒すことができる。
KCI型では「コジレックの早期着地」→「コジレックの打ち消し能力でゲームをコントロールしつつ」→「コジレックをサクる&出し直しのドローでコンボパーツをかき集めて勝利」する。
そのため、まずはコジレックを3ターン目に唱えられる手を探してマリガンする。マナさえ出れば何でもできるデッキなので、とにかくマナが出る手が欲しい!!
はじめのうちは、
「手札にあるカードが全部戦場に出たら10マナ出せる」
「1ターン目に2マナの呪文を唱えられる」手を探してマリガンするとよい。
KCIコンボ
アーティファクトのサクり台、アーティファクトの死亡誘発でアーティファクトを回収するカードの組み合わせでループを形成し、無限マナ、無限ドロー、無限切削、無限ダメージを発生させる。KCI(《クラーク族の鉄工所》)は必ずしも必須ではない。
ここでは《マイアの回収者》、《ガラクタ潜り》、《作業場の助手》を「回収者」と称する。
例1ダブル回収者
もっともかんたんなパターン。アーティファクト・呪文のコストを軽くして、回収者2枚を交互に出し入れして無限マナを成立させる。《アシュノッドの供犠台》などでも可能。
例2 屑鉄さらい
《屑鉄さらい》が加わるパターンでは手順が複雑になるが、コンボの要件が非常に緩くなる。KCI、屑鉄さらい、回収者、MV0、MV1、MV2アーティファクトがある状態を考えてみよう。
MV0をサクる(括弧内はその時点での浮きマナ。2)
MV1をサクる。MV0を回収(4)
MV0を唱えてサクる。(6)
MV2をサクる。MV1を回収(8)
MV1を唱えてサクる。MV0を回収(9)
MV0を唱えてサクる。(11)
MV3の回収者をサクる。MV2を回収。(13)
MV2~0を唱えてサクって回収して……を繰り返す。(17)
MV4をサクる。回収者を回収(19)
回収者を唱えてサクる。自身の能力でMV4、屑鉄さらいの能力でMV2を回収。(18)
このあとはMV4とMV3回収者を相互に回収しつつ、回収者が死亡した際にはMV2を追加で回収でき、それぞれのコストを生み出されるマナが大きく超える。この工程を繰り返し、無限マナを生み出すことができる。
実際に手を動かしてみると理解できるが、非常にさまざまな組み合わせで成立するだけでなく、《屑鉄さらい》に除去を撃ったり、回収に対して《忍耐》や《死儀礼のシャーマン》を差し込まれてもさらにその上から回収することも可能。
その3 マナが出ないサクり台
《電結の荒廃者》や《研磨基地》などのマナを生まないサクり台でもループは可能だ。《ライオンの瞳のダイアモンド》や《オパールのモックス》、《魔力の櫃》などの自身のコストより多くのマナが生み出せるカードや、《類似の金床》《まばゆい肉搔き》《人知を超えるもの、ウギン》などのコスト軽減カードでKCIと同様のループを形成できる。
特に《屑鉄さらい》+《研磨基地》では、戦場にあるカードだけではループが形成できない状態であっても切削されるカード次第でコンボが成立してしまうことがしばしばある。MV3~4のカードが3枚以上ある状態ならほぼ成立する。見えないところからコンボが成立しうるという点ではKCIよりも強力という見方もできる。《研磨基地》の起動コストでサクったことで誘発した能力で回収するカードを選ぶのは、《研磨基地》の起動型能力の解決前であることに注意。
その4 《月銀の鍵》
無限マナではないが、3~40マナ程度を浮かせ、ほぼ勝てるコンボ。
《月銀の鍵》でライブラリーからMV3以上のカードを探し、KCIでそれをサクることで《屑鉄さらい》の能力で《月銀の鍵》を回収し、再度MV3以上のカードを探すことができる。もちろん、《月銀の鍵》起動時にMV1以下のアーティファクトを回収することもできる。ライブラリーからMV3以上のマナ・アーティファクトを探し終えたら、最後に《アシュノッドの供犠台》か《完全化の杖》を探して、大量に浮かせたマナでコジレックを出し入れする。おおむねコンボパーツが揃う。
この際、余計なMV3以上のアーティファクトがあれば、《月銀の鍵》で《ライオンの瞳のダイアモンド》を探すことで手札に土地がたまってドローできなくなってしまうことを避けられる。
そのほかのコンボ
未来独楽
《神秘の炉》+《師範の占い独楽》で1マナ1ドローが可能に。コスト軽減などと組み合わせて無限ドロー!コスト軽減の代わりに《前兆の時計》や《クラーク族の鉄工所》などでも大量ドロー可能。
モノリス
《見捨てられた碑》があれば《玄武岩のモノリス》から4マナでて3マナでアンタップできるようになり、おのずと無限マナ。
MV0
《死の国からの脱出》で墓地から唱えた《ライオンの瞳のダイアモンド》や《ロフガフフの息子、ログラクフ》など。《モックス・アンバー》など色マナが出るカードは消したほうがいい。もっとも、これらのカードは土地を捨てても打ち消せるので、0マナのカードは必要ならプレイしていく。
また、無限マナ+《アシュノッドの供犠台》《完全化の杖》などコジレックを出し入れできる状態になると、手札が土地7枚になってしまうまでドローしつづけることができる状態になるが、ここでMV0の呪文を抱えておくことで、「MV0呪文を唱える」→「優先権を離さずにコジレックの能力で手札の土地カードをすべて捨てる」ことが可能。
《歩行バリスタ》
無限マナ成立時のマナの注ぎ先。ではあるものの、X=2で出しておくのが一番強い。無限マナなどそうそう成立しない+どうせ墓地から拾えるので出し惜しみせずにすぐに出そう。コジレックのブロッカーになりそうな小粒を倒すのもアリ。
《永遠溢れの杯》
「チャリスを1で」。ときどき本当に《虚空の杯》と勘違いする人がいるので注意。多重キッカー2くらいがせいぜいかな。これも《歩行バリスタ》とおなじく出し惜しみしないほうがいい。
《ライオンの瞳のダイアモンド》
キープ基準にはなりにくいが強い。コレを経由して唱えたコジレックは打ち消されやすさがアップするので注意。
手札をすべて捨てることになるが、コジレックでドローするので問題なし。むしろ手札にだぶついた土地を捨てられたり、エムラクールのカードタイプカウントを進められて嬉しい。
起動にタップが必要ないので、《前兆の時計》の起動コストに使ったり、《ジェラードの砂時計ペンダント》で戦場に戻した直後に起動できる。
《水蓮の花びら》
もったいぶるな、すぐ使え。コジレック用の10マナのためにとっておくより、3~4マナのマナアーティファクトを1ターン早く出す方が強い。
《オパールのモックス》
キープの基準にならない。強い手札がもっと強くなるカードであって、弱い手札がマシになるわけではない。
MV1
各種チューター、《剣を鍬に》《猿術》といった除去に構えられる。手札に1枚は抱えておきたいが、1マナのカードはどれも強いので常にジレンマにさらされる。
いずれも《ウルザの物語》第三章で持ってくることができる。
《探検の地図》
《魂の洞窟》《ウギンの目》《ならず者の道》などサーチ先は様々。《次元の結節点》を探すと、ライブラリーに2マナ以上出る土地が4枚増える。
《ジェラードの砂時計ペンダント》
追加ターン対策というより、《クラーク族の鉄工所》などで大量にマナを生み出すカード。破壊されたコンボパーツを安全に戦場に戻すこともできる。このカードがめくれる可能性もあるので、どのカードがこのターン戦場から墓地に置かれたカードなのかきちんとわかるようにしておきましょう。特に《研磨基地》やってるとき!
《墓掘りの檻》
リアニメイト対策兼緑対策兼脱出対策。1マナでこれができるのはすごい。触られた瞬間負けるので嘘の可能性あり。
《刻まれたタブレット》
めっちゃ弱そうなのに強かった。弱いので手札に抱えやすい。(どっち?)
1tこれ、2tにマナアーティファクト、エンド前に起動して3tにセットする土地をゲットする動きがなかなかいい。「ウルザの」土地をMAX投入してる現在のリストではいぶし銀。
《魔力の櫃》
キープ要素。これも《水蓮の花びら》同様にもったいぶらないほうがいい。すぐ倒して強いマナアーティファクトを唱えた方が受けが広くなる。
《魔力の墓所》の禁止以来、相対的に評価は高まっている。
2本の鍵、《前兆の時計》とのシナジーはすさまじい。
《多用途の鍵》
◇最強◇。マナ加速を担いつつ、コジレックに回避能力を与える。《一つの指輪》をアンタップし始めたら勝ち!《ウルザの物語》でサーチされるカードナンバーワン。
《師範の占い独楽》
強いカードを探しに行けるのでついプレイしたくなる。戦場に《作戦室》などほかのドロー手段がある場合はコマドロー起動→解決後に《作戦室》ドローでコマを手札に戻すことができる。
鍵や《前兆の時計》とのシナジーは言わずもがな。
《頭蓋骨絞め》
タフネス1のクリーチャーが多いこのデッキではドローしやすい。《まばゆい肉搔き》との組み合わせは《師範の占い独楽》+《神秘の炉》のコンボにかなり近い。大量にアドバンテージを得ながら、コスト軽減カードがあればそのまま勝ててしまう。
《太陽の指輪》
キープ要素。禁止カードより強い。このデッキ...…というかこのフォーマット最強のカード。最強すぎるだろ。
《苛立たしいガラクタ》
レガシー、ヴィンテージで実力を示した対話拒否。KCIコンボの邪魔になることもあるが、そうなればサクってよし。KCIコンボは除去には強いので、着地さえさせてしまえばOK。KCIコンボの工程に組み込んで無限ドローも可能。
《通電式キー》
《多用途の鍵》ほどではないが強い!
対戦相手に渡された《願い爪のタリスマン》を連続起動できる。
対戦相手のアーティファクトもアンタップできることを忘れずに。対戦相手のマナアーティファクトを起こして妨害を撃ってもらったり、アーティファクトクリーチャーを起こしてブロックしてもらったりできる。一方で、ごくまれに《偏向はたき》されるリスクがある。
MV2
《タッサの神託者》《サイクロンの裂け目》《死の国からの脱出》など、消したいカードはかなり多い。コジレックを唱えるときにはなるべく手札を減らしたいが、あえて2マナのカードを唱えずに抱えておくのもアリ。
MV2で1マナが出るアーティファクトは強くて弱い。そんなカードを多く搭載して初動を安定させられるのは無色、特にコジレックの特権だ。こうした構築は中盤以降に弱いカードを引いてしまうリスクを抱えているが、このデッキならコンボパーツ兼打ち消しとして運用できる。
《電結の荒廃者》
《ウギンの目》や《ウギンの聖域》などで探せるサクり台。《研磨基地》と同じくマナが出ないのでちょっと難しい。その代わりクリーチャーなので打ち消されにくい。
《ダイアモンドのライオン》
2マナの《ライオンの瞳のダイヤモンド》。なんで速攻を持ってないんだ!
《面晶体の這行器》
2から1マナアーティファクト。2ターン目に4マナ使えるとかなり動きやすいので、2→1ファクトを増やしている。これっぽいやつがこのあとたくさん出てきます。
《マナキン人形》
同上。こちらはパワーがあるのが嬉しい。
《ミリキン人形》
ライブラリーを切削できる。墓地を利用するコンボデッキなので、暇な時も切削しておこう。《神秘の炉》、《師範の占い独楽》とのシナジーもナイス。
《マイアの回収者》
「回収者」の代表的存在。最強。《ウギンの目》などで打ち消しを探す時に回収者を探すことで受けながらコンボパーツを調達可能。
《極楽の羽ばたき飛行機械》
タフ2!飛行!
《疫病のマイア》
パワー1!感染!
《次元の歪曲》
クリーチャー除去。ターゲットは《ドラニスの判事》や《溜め込み屋のアウフ》、《キナン》、など。
《通電式召使い》
ターンの終わりに《魔力の櫃》や《一つの指輪》をアンタップ!!!!
入れたり抜いたりしている。《魔力の墓所》禁止後はバリューを増しているはずなのだが、ムラが大きい。
《歪める嘆き》
クリーチャー除去、ソーサリー打ち消し。《偏光はたき》されにくい。インスタントタイミングでブロッカーを立てたり、使い方いろいろ。コジレックを唱えるためにエンド前に唱えるのもアリ。
《コジレックの命令》
どのモードも強力。無限マナの注ぎ口でもある。受けの能力と攻めの能力を選ぶことで打ち消されにくくなる。
《攪乱のフルート》
起動型能力停止もさることながら、コスト増大がナイス。リーサルをしかけるタイミングではコジレックの能力で対応しにくい《意志の力》をコールしたり、対戦相手の統率者をコールして時間を稼いだり。
《友なる石》
2→1アーティファクトの中で最弱。先手1ターン目に出すとマナが出ない!
《砕けたパワーストーン》
こんなカードが《友なる石》より強いのだからこのデッキは面白い。
《厳かなモノリス》
2→3。強い。が、これだけではギリギリキープできないこともあり、難しい。かつてはこれを1ターン目に置けない手をマリガンしていたが、《魔力の墓所》禁止後は土地3+これの手をキープすることもある。
《研磨基地》
前述の通り、コンボパーツ。対戦相手のライブラリーを切削することもでき、チューターを妨害可能。
アンタップ能力を利用して、《前兆の時計》を強力に使うこともできる。
《液鋼の首飾り》
2→1。まあまあ強い。
コジレックをアーティファクトにして鍵でアンタップしてブロックしたり、対戦相手のアーティファクト破壊と組み合わせて万能除去にしたり。コグラが攻撃する前に起動するのもいいぞ。コジレックをKCIでサクるのもアリ。
《精神石》
2→1。強い。KCIコンボで無限マナが成立したあと、ドロー能力を使って無限ドローも成立する。
《月銀の鍵》
ウルトラ強い。
《クラーク族の鉄工所》や、《玄武岩のモノリス》+《見捨てられた碑》コンボのパーツどちらでもサーチできるだけでなく、打ち消したい呪文と同じマナー総量のカードが手札にないときに任意のカードをサーチして打ち消すことができる。
《溜め込み屋のアウフ》のキャストに対応して、アウフを無視して10マナ作れる《見捨てられた碑》を探すことができる。
《次元の大地図》
2→1。タップインだがなかなか強い。3枚目、4枚目の土地を手に入れられる。土地が要らない場面ではコジレック着地後も《ならず者の道》を探しに行ける。
《虹色のレンズ》
2→1。普通。
《思考の器》
2→1。強い。指輪の登場で手札が溢れるシーンも増えてきたので、手札上限がなくなる能力のありがたみが増している。ごくまれに《月銀の鍵》でサーチ。
《アイレンクラッグ》
誘発型能力使ったこと一回もない。
MV3
《毒の濁流》《織り手のティムナ》《ジェスカの意思》《リスティックの研究》《激情の後見》《偏向はたき》《否定の力》など。対戦相手の手札が増えるカードは消したほうがいい。
《まばゆい肉搔き》
『モダンホライゾン3』からやってきた異次元レベルの最強クリーチャー。過去に採用していた同じく3マナの《鋳造所の検査官》と比べて様々な点で優れている。
マナを貯金できる、ダメージレースを進めることができる、無限出し入れで勝利、《頭蓋骨絞め》と組み合わせても勝ち、っていうか最序盤に出せたらこれを守るだけで勝ち。
《ガラクタ潜り》
空飛ぶ回収者。
《金属細工師》
3→8。強いけどいまいちキープの基準にならない。ありとあらゆる除去で死ぬのでほんとうにアテにならない。イージーウィンできるカードだから抜かないけどアテにはしない。まあ出すけど。ターン帰って来たらヨシ!は次のターン土地引けばヨシ!くらいの危険度。
《パラジウムのマイア》
3→2。こういうのでいいんだよこういうので。こういうのもっといっぱいください。
《屑鉄さらい》
《パラジウムのマイア》がもっと欲しいなんて嘘です。これをもっとください。これ+サクり台はほぼ《死の国からの脱出》。
《ウギンの聖域》では基本的にこれを探す。
《作業場の助手》
回収者。『霊気走破』ではこれが同型再版されます。されますよね?
《アシュノッドの供犠台》
KCIほどではないが、これもかなり強力。コジレックをサクる→出しなおすことができるだけで相当強い。《まばゆい肉搔き》から出るマナが倍になったりもする。
《玄武岩のモノリス》
3→3。強い。無限マナのコンボパーツになるため、少し除去を吸いやすい。対キナン対ザーダなどではこれをプレイしてコピーされると負けることがある。まあ出すけど。
《爆破基地》
《アシュノッドの供犠台》ほどではないがかなり強力。《オークの弓使い》を除去したり、コジレックをサクったり。無限マナが出ればコジレックを投げ飛ばしまくって勝ち。
《彫り込み鋼》
強い。《一つの指輪》か《太陽の指輪》になる。対戦相手の《ファイレクシアの変形者》のコピーにだってなれる。
MV4以上のアーティファクトのコピーとなり、《屑鉄さらい》がいる状態で戦場から墓地に置かれると、「MV4より小さいアーティファクト・カード」、つまり墓地にある《彫り込み鋼》自身を回収できる。《クラーク族の鉄工所》があれば出し入れして無限マナ、《研磨基地/Grinding Station》+コスト軽減でも無限切削や無限マナ。
《研磨基地》《前兆の時計》が揃っている状態では、2枚目の《研磨基地》として出して宇宙に突入するのも楽しい。
《類似の金床》
スーパー《金属モックス》。2マナ軽減はループコンボを容易に成立させる。
アーティファクト・クリーチャーを刻印することで、コジレックのコストも軽くすることができる。
《ソニック・ドライバー》
スーパー《多用途の鍵》。《一つの指輪》や《魔力の櫃》をアンタップできるカードは何枚でも欲しい。
《完全化の杖》
ドローモードもさることながら、増殖でチャリスやプレインズウォーカーの忠誠度、相手の《神秘的負荷》のカウンターをいじれることをお忘れなく。コントロールを奪われたコジレックを爆破することも可能。
《摩滅したパワーストーン》
3→2。タップインだがまあまあやる。
MV4
《滅び》《一つのの指輪》《ファイレクシアの変形者》など。デッキに入っているカードの枚数の割には当てどころが少ないのでどんどんプレイしよう。
《前兆の時計》
強すぎて除去打ち消しを吸いまくるので一時抜いていたが、指輪の登場後は事実上2枚コンボになるため、リスクリターンが釣り合った感ある。
前述の通り、《研磨基地》との相性はすばらしい。
《面晶体の記録庫》
4→2。強い。終盤2ドローなのがほんとうに偉い。これや《ストーンスピーカー・クリスタル》は自身の能力で墓地に行けることを覚えておこう。戦場にクリーチャーしかサクれない台しかなくても、自身の能力で墓地に移動して《屑鉄さらい》を誘発させ、ループできることがある。
《クラーク族の鉄工所》
《コジレック野郎共の鉄工所》。
《神秘の炉》
未来コマコンボができるが、基本的には揃わないものだと思ったほうがいい。
トップを操作できる能力が強く、トップを確認・操作しながらドローしてコジレックの能力で打ち消そう。
《シッセイの指輪》
4→2。《スランの発電機》の完全下位互換だが、コジレックではこんなカードでも嬉しい。
《ウル=ゴーレムの目》
同上。普通。
《ストーンスピーカー・クリスタル》
4→2。《大祖始の遺産》のような能力がついている。任意の数のプレイヤーを対象にとれるが、相手の墓地利用を咎めるときには《偏向はたき》をケアして全員を対象にとる。
《一つの指輪》
さいきょーすぎ。《前兆の時計》と組み合わさると勝ち。
《スランの発電機》
4→3。めっちゃ強い。
MV5
《むかつき》や《意志の力》など。こちらも構えるよりどんどんプレイしたほうがよい。
《見捨てられた碑》
5→10。
強すぎる。ライフゲインも大事な能力なので忘れず誘発させよう。指輪と《完全化の杖》の登場以来、ライフゲインの重要性が増した。
追加のマナは《見捨てられた碑》自信から出ていることに注意。《Mishra's Workshop》や《マイトストーンとウィークストーン》をひねったときに追加で出るマナは使途自由。
MV6
ティヴィット、《ボーラスの城砦》など。特にティヴィットは絶対に着地させたくない。手札に大切に抱えておきたい。
《人知を超えるもの、ウギン》
除去とマナ加速を兼ね備えたプレインズウォーカー。2マナ軽減はループコンボを容易に成立させる。プラス能力はトップの不要なカードをはじくだけでなく、サクり台と組み合わせてドローも可能。
MV12
《エルドラージ覚醒》
You win.
12マナ払うだけあって、本当に勝つ。コンバットで1人脱落させつつ、4ドローで得たコンボで勝つか、ガッツリ構えて完封する。
《ジェラードの砂時計ペンダント》を処理するのを忘れて負ける人多いです。気を付けてください。
《エデンの剣、エクスカリバー》
冗談みたいなカードだが本当に強い。コジレックがコンバットで勝つには6ターン必要だったのが3ターンになる。実質追加ターン……は言い過ぎだとしても強力。基本的に0マナで唱えられるので、ループコンボの手助けにもなる。
土地
MV0のカードたち。
「そんな土地置いてあったのかよ」とトラブルになりやすいので、土地をプレイするときは必ず正式名称で「○○をプレイ」と宣言すること。
アウフ系統が増えたことで、土地でマナが伸びることが重要度を増した。
ウルザの・
《次元の結節点》の登場でウルザの・土地は評価が大きく変わった。この1枚で「ウルザの・塔・魔力炉・鉱山」を賄うため、これが置けると2マナ出る土地が4枚生まれる。
《次元の結節点》を後引きする可能性を考えて、ウルザの土地は「置く優先度」が一気に上がった。
《古えの墳墓》
キープ要素。
2点のダメージを最序盤から受け続けるのは正直かなりキツイが、そこまでしなければならない「キッツい」デッキを握っていることを自覚しよう。
かつてはサーチする土地ナンバーワンだったが、現在では《次元の結節点》。
《爆発域》
1で起動して対戦相手のマナエルフ、《太陽の指輪》《花の絨毯》《魔力の櫃》を破壊する。
最近は《溜め込み屋のアウフ》が増えてしまったので、暇なら2にしておく。
《埋没した廃墟》
墓地のアーティファクトを回収できる。コンボパーツを拾うだけではなく、打ち消しを拾うこともできるカードである。
《魂の洞窟》
基本的にはエルドラージをコール。
青が一人しかいないテーブルでは、コジレックを打ち消せば妨害が飛んでくるリスクが減るため、青がコジレックを打ち消そうとしてくる。《探検の地図》でサーチする価値はある。
リーサル局面では《屑鉄さらい》を安全に出すために構築物をコールすることも。
《裏切り者の都》
強いんだか弱いんだか。強いんだけども。2ターン目に置くぐらいがちょうどいい。《魔力の墓所》亡き後ではこんなカードもうれしい場面が増えた。
これも《水蓮の花びら》などと同様、基本的には爆発をいとわずどんどん土地をプレイしたほうがいい。
《導路の塔門》
出たとき諜報1。《神秘の炉》などとのシナジーはもちろん、土地が詰まらないようにトップを操作したり、KCIコンボの下準備のために墓地を肥やせる。
《隠された岩屋》
《導路の塔門》の下位互換。
《水晶鉱脈》
使いやすくて強い。これも《水蓮の花びら》などと同様、基本的には爆発をいとわずどんどん土地をプレイしたほうがいい。
《さびれた寺院》
3マナ以上出る土地と組み合わせて追加のマナ加速。《ウルザの洞窟》で持ってきた土地を起こすことも。
《エルドラージの寺院》
これも強い。ただ強いカード
《ウギンの目》
強い。コジレック着地後はこれと7マナを構えればほぼ無敵。MV2、MV3のカードを打ち消す時には回収者たちを持ってきて消そう。《コジレックの命令》のコストも軽くなることをお忘れなく。
《フォモーリの宝物庫》
起動一回で8枚以上見るので、複数回起動すると20~30枚ほど見ることができ、勝つ。
《ギャリフレイ評議堂》
《導路の塔門》。
《宝石の洞窟》
キープ要素。追放するカードは欲張らず一番重たいカードにしよう。
《高級市場》
コジレックサクり装置。対戦相手のアクションにあわせて回収者をサクって墓地から打ち消しを拾うことも可能。
《発明博覧会》
勝ちうる場面ではコンボパーツを、まだ勝たないなら《一つの指輪》など。
《ラゾテプの採石場》
《高級市場》の上位互換。なんとコジレックをサクりながらマナを出せる!
下の能力も《まばゆい肉搔き》を出し直せてすごい!
《Mishra's Workshop》
キープ要素。
さすがに強い。無くてもデッキは組めるが持っているなら入れない理由はない。ここから出るマナは起動コストの支払いにも使えず、ロンダリングがほぼ不可能。
《ならず者の道》
コジレックの攻撃でプレイヤーを脱落させ、打ち消しをゲームから取り除くことが可能。
《ウギンの聖域》
コジレックを唱えたときにも誘発するが、コジレックのドローを先に解決することで、手札が7枚になった状態で《ウギンの聖域》をサクるか選べるようになる。基本的には《屑鉄さらい》を手札に入れるが、相手の様子を見ながら《マイアの回収者》もあり。
《焦土》
4マナ出る土地。《魔力の墓所》が禁止になってゲーム全体のスピード感が落ちたので使いやすくなった。《導路の塔門》などの使い捨て土地を生け贄にする。
《マダラの鉤爪門》
4マナでマナ加速しながらフェイズアウト!《堂々たる撤廃者》を突破したり、ブロッカーを除去して殴ったり、コンボを1ターンずらしたり。
《ウルザの物語》
土地・ウルザの。
打ち消されること無く《多用途の鍵》や《墓掘りの檻》を出せるのがすごい。《苛立たしいガラクタ》を繰り出してリーサルをしかけよう!
《成長の揺り籠、ヤヴィマヤ》
《ウギンの目》《Mishra's Workshop》から安全なマナが出るようになる。悪くないんだけど枠が足りないと抜いてしまいがち。
入っていないカード
《The Tabernacle at Pendrell Vale》
持ってない。
アウフや破壊放題とどう戦う?
アウフには弱い。このデッキはクリーチャーが弱いので、ライフを攻めてブロックを迫ることが難しい。しかし、アウフに触れるカードが増えたので、「あ~もう暇っすわ。Foilのコレクション並べときますね」とかテキトーなこといってカードを散らかして、アウフをどかして勝っちゃおう♨さすがにオープンリーチにはしてはいけない。
また、アーティファクト複数破壊を受けてもあきらめてはいけない。かつては《選別の儀式》や《進歩の災い》をくらうと死を待つ人になっていたが、KCI型なら墓地にアーティファクトが残っている限り《屑鉄さらい》や回収者で一発逆転が狙える。
いずれにしても言えるのは、アーティファクトをメタられても腐ってはいけないということ。カード一枚で一気に不利になるのはピーキーなデッキを使っているから仕方ない。そんなデッキを選んだ自分に問題がある。
同時に、常に「何を引いたら勝てるだろうか」「そのシチュエーションを作るにはどうしたらいいだろうか」と考え続けることが大事だ。
展望
コジレックというデッキはめちゃくちゃ楽しい!ワークショップとかLEDは無くてもいいから気軽に挑戦してみて欲しい。
僕が初めて組んだコジレックは《厳かなモノリス》さえ入ってなかったよ。
100枚解説あるあるだと思うんですが、さっそく入れ替えたいカードが何枚も見つかりました。入れ替えて一人回し中です。デッキ1枚1枚と改めて向き合うことでデッキを整理するためにもぜひみんなやりましょう。