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三十而救己

30歳になった。
三十而立とよくいうけれども「立」ってなんだっけと思い調べてみると
「自分の中の道徳観や学識が確立して、それが自信になって思想が固まること」らしい。
いやいや、昨日も仕事でミスした私が
一夜明けて学識が確立したとは
バレリーナ並みに爪先立ちして背伸びしても、
血だらけドロドロに口を裂いても
言えない。

その様になるにはめいっぱい頭を使って考えて、めいっぱい考えたものをどこかに産み落としていかなければならないのではと考える。
そう、孔子みたく。

ここ数年の私は組織の中で
波に流されるイワシ軍団の一員くらいのあたましか使ってこなかったため
いよいよ忙しさと自我の喪失の負の二重螺旋が自己嫌悪を渦巻いて完成させていきつつあるが
このタイミングで自分を救出したいと思う。
いきなり滝を登る鯉でなくともいいが
きちんとあたまの中のコンパスを働かせて
向かう先の水面上の景色を想像して進んでいきたい。

その過程でサメに呑まれるかもしれないが
それも人生ということで。

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