小泉八雲「仏陀の国の落穂」収録、「人形の墓」より
小泉八雲の「人形の墓」は「仏陀の国の落穂」に収録されている短編です。
八雲の前に連れて来られた、いねという少女が語る身の上話を聞く、という形で話は進みます。
何不自由無く暮らしていたいねの父が急死、その8日後に母が死にました。近所の人は「人形の墓をつくらないともう一人葬式を出すことになる」の言葉通り、健康だった若い兄が病気に。そして母に招かれる様に兄は息を引き取り、孫を連れて行くなと嘆く祖母も亡くなりました。その後、少女は残った妹とも離ればなれになりました。
身の上話を話