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佐賀発電所支流堰堤(仮、さが、高知県四万十町)

●概要
四国電力佐賀発電所の2ある堰堤の1。
竣功:1937年?  型式:G  
目的:P(合計最大取水12.52㎥/s・有効落差147.3m・最大出力15,700kW)
堤高:?m  堤頂長:?m
流域面積:?k㎡  湛水面積:?k㎡
総貯水容量:?万㎥  有効貯水容量:?万㎥


●見学情報
駐車場:無 トイレ:無 自販機:無 天端:不可 直下:不可 


●参考リンク・引用

https://www.yonden.co.jp/assets/pdf/corporate/yonden/brochure/index/hydro_power_station.pdf


●道中

清流と名高い四万十川。
ダム無し河川と言われるが、実際は本流に灌漑・発電取水堰があり、以前投稿した松葉川発電所堰堤(写真の堰堤)の他、支流も含めれば上写真右に見える津賀発電所の取水元である津賀ダムやその上流初瀬ダムといったハイダムも存在する。
その是非は兎も角として…本流にあるもう一つの発電取水堰が佐賀取水堰(家地川ダム)。
東隣の二級河川・伊与木川にある佐賀発電所へと導水している。
このように水系を跨ぐ事により、緩勾配の四万十川の取水において、147.3mの落差を生む事に成功している。分水には色々と困難が付き纏うのだろうが、戦前竣功という事で、無理を強いてでも完成させたのかと思うと、部外者ながら手放しで喜べない所もある。
そんな佐賀発電所だが、家地川の堰に気を取られすぎて気づかなかったが、水力DBによれば取水をもう1箇所でも行っているとの事で、今回の再訪に至った。
まずは例によって上記リンクの四電オフィシャルPDFを確認。
ところが、そこには堰・上水槽・発電所が各1基描かれるのみで、もう1つの堰の存在は確認できない。
という事でヒントを求め、以前佐賀堰を訪問した際の写真を漁っていると…
決定的なモノが写っていた。
という事で2年ぶりに同じ場所に降り立った。
ズーム。注水こそ見られなかったが、水の跡を確認。
別角度。ナイス跡。
注水口に接近。グレーチングが敷かれている部分が水路。尚、既にクモやら何やらウヨウヨしていたので接近は控えた(クモが苦手なもので…汗
という事で、愈々水路を遡上(水路を横から見た写真、右に注水口)。
四万十川の流れと逆行する水路。
やはり下流方向からの注水は擽られる。
枡状の設備が見え、水路が道路を潜っている事が分かる。
記載は無いが、この立禁看板は紛うことなき四電設備。
と思ったら、ちゃんと四電標柱。
これは維持用水用…なのか?
ごく少量ではあるが、四万十川本流方向に流れていた。
で、水路は明確にこの谷から続いている事が見て取れる。
水路は予土線の下を抜けている。水が流れていればさぞ舞い上がるような景色だろう。
ここから先は立禁の為、別ルートへ向かう。
別ルートをテクテク歩いていると、柵が見えてくる。勝利の瞬間。
アクセス路はここ最近訪問した堰堤に比べれば超が付くほどイージーモード。
こんな所が分からずに居たとは…汗
そしてご対面。敷幅広めでなだらか勾配な堰堤。
角落しは外され取水せず。非灌漑期のみの運用なのだろうか?(2年前の訪問は2月だった)
上流から。険しさとは無縁かというとそうでもなく、それなりに土砂がゴロついている。
取水口界隈。
水路下流の様子。
柵の向こうは立禁。
カワトンボ巡視中。
てなワケで、佐賀堰への注水はこのような水路でしたとさ。
お邪魔しました~

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