浅い傷には敏感で深い傷には気が付かない
20230412
水曜日
11時
わたしが一番最初に殿(社長)の予約を入れておいたのに、後から予約したO、ボスの順で呼ばれて行った。
急いでいる訳ではないからまぁいいんだけど、
ボスは型の見積もりを取らなかったから4万円のつもりが12万取られたって件だったので、ボスよりは早く呼んで欲しかった。
最後にわたしが呼ばれ、新調するMacの見積もりと、業者に引き継ぎしてもらう作業見積もりと、サブスクのアプリの見積もりを提出した。
するとインターホンが鳴り、事務員のO部さんが「殿、保険会社さんがいらっしゃいました」と声をかけた。
殿は「ああ!」と返事をしてから明らかにソワソワとし、貧乏揺すりが激しくなった。
殿「これは今じゃないといけないものじゃないから!俺は来客と外出しなきゃいけなんだ!」
知らんがな。お前が良きときに呼べ。ソワソワして自分の女でも来てんのか。
あとちょっとで話が終わるところだったのに解散となった。
15時
わたしが現場の応援から戻って来ると、事務所に殿がいた。
わたしを見た取締が優しげ〜に来て、「殿が注文書出来た?って」
わたし「え!今戻ってきたばかりですよ!?」
取締「現場行ってるみたいですよとは言ったから。今日いるから今日(欲しい)みたい」
今日(欲しい)みたいじゃないよ。
数分後、注文書の準備完了。再び呼ばれるのを待つ。
そして暫くして呼ばれた。
注文書をちゃんと作って行くと、午前中とは一転して陽気気味な殿から「見積もりNo.○○○○に準ずるでいいんだ」と注文書の略し方を教わる。
そう書いて欲しいなら先にそう言え。
不機嫌だった午前中とは一転して陽気、というのは殿あるあるだ。
殿は嫌われたかもしれない!と不安になると、挽回しようとあからさまに次は陽気に接して来る。
そこまで悪い人じゃないのかも〜と思わせることで自分の傷を癒す。殿は自分の傷しか見えていない。
自分の席に戻ってからふと、「書くのが遅い。俺を待たせるな」という意味で言ったんだと気がついた。
鈍感で良かったー。
昨夜はよく寝たおかげでイライラはしなかったけど、流石に顔には出してたかも。
殿も殿だが、わたしも迷惑だと顔でアピールしたがるタイプ。
そう、人のことは言えん。
定時
Nから加工を手伝ってくれと仰せつかった……ところで、ヤレバ・デキルジャン達が定時で帰って行った。
あれ?加工部門が忙しいから残業を仰せつかったはずなのに、加工の人は帰るのけ?とNを見た。
するとボスがNに聞いた。
N「気が付いたスーって帰られちゃった。ヤレバちゃんは水曜日だから定時なのかなって感じだけど」
ヤレバは水曜日に子どもがカウンセリングを受けているが、調子が良いとかで毎週のそれはなくなったと言っていた。
残業できるか聞いてみる分には良いと思うが。
彼女達はわたしみたいに帰る前にお伺いを立てるってルールを適応してないんだから。
またNの悪い癖が出ている。
考えて何もできないくらいならさっさと発信しろという……話をしたところでNがキレて終わったんだっけか。
どっちにしても、人のせいにしてるだけで、結局Nは自分が傷付かない方を選択するんだろう。これからも。
それはそれでヤレバ達から「頼りない!ボスさんが定年迎えた後はどうする気だ!」って槍で刺されるんだけどな。