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わたしとN氏のバトル〜開始〜

20230329

水曜日



朝の打合せ

 この打ち合わせは加工部門の段取りなので、わたしは参加しないが、後ろで輪になってやっているので話は聞こえる。


 加工部門(の快速急行社チーム)が本格的に忙しくなってきたという話をしている。
それは昨日、プレス部門の天気娘から聞いていて(聞かされていて)、
Nから残業しなーって言われるだろうなーと思っていたが、昨日は何も言われなかったので定時で帰った。

お先にーと言った時に、「あれ?帰るんだ?」みたいな空気を感じた気はした。

もし仮にそんな空気だったなら、
快速急行社担当のNは、わたしの方から手伝いがあるかの確認に来るだろうと思っていたというか、
自分から言いたくないから来るのを待っていたのだと思う。

残念ながらわたしは協力的ではないので、命令が下るまで何もしない。


これで何が起きたかというと、わたしとNの喧嘩がおっぱじまったという話。





 司会のボスが何日にあれがあってー、これがあってーと話し、

ボス「いっつーもそろそろ、残業お願いしたいです」

『そろそろ』というのは、すでに依頼済みだけどなかなかやらないという意味なのか、準備運動しといて、という意味なのかは分からないが、
後にボスは「なんであたしが言うのよ!Nさんが自分で言いなさいよ!」と、誰かに愚痴るんだろうな、という想像はした。


 協力に関していうなら、ほぼ毎日やっている。
天気娘の手伝いという形で、人を取られたくない加工部門と、いつも人手が欲しいプレス部門に貢献している。
日記でよく午後に天気娘との会話が入るのは、わたしがプレスに応援に行っているから。
ただ暇つぶしにお喋りしに行っているわけではない。

わたしはぼっちな部署なので、その間誰かが仕事を進めてくれているということもない。
だからめちゃくちゃ協力していると言える。してなくはない。

まぁ、今回は残業の話ですよね。



わたし「何年も前から言ってるけど(ルールにもしたはずなんだけど)、Nさんの方から言ってください。
定時前に残業した方がいいのか分かるもんでしょ?
お伺い立てられるのを待つんじゃなくて、自分から指示してください。

 Nさん
(将棋さしてんのかってくらい)長考するじゃないですか。
知らないかもしれないけど
(知ってるはず)、わたしはバスの時間があるんですよ。チャイム鳴ってからバスが来るまで時間ないんで長考を待ってられないんですよ。
逃したら次30分後だし、それで長考後に『今日はいいよ』って言われたらもう間に合わないなーって30分残業していった方がいいし」


弊社のタイムカードは30分区切り。1分とは言わないが、15分単位ですらない。

何もない時はNも「大丈夫?バス間に合う?」と聞いてくるくらいなので、帰りのバタバタ具合は知ってるはずなのだ。

チャイムが鳴って、自分の所を片付けて、帰りますけどーと声をかけて、「う〜〜〜〜〜〜ん」と長考が始まる。
う〜〜〜〜〜んじゃねえんだよと。う◯こ出す気か。


この話を何年も前からしているが、Nは納得したことがなく、ミーティングが終わった瞬間から忘れている。

基本的にNは自分の考えを言わないから、何に納得していないのか、どう反論したいのかが分からない。
だからそれぞれが勝手にNにアテレコをつけていく。



 わたしの主張に、誰かが「そうだそうだ」と相槌を入れてくれている。ベッキーかヤレバ・デキルジャンだな。
Nの下につくと分かる感覚なんだろう。

ボス「じゃあ15時までに言えば良い?」

わたし「帰るまでに言ってくれればいいんですけど、(残業した方がいいかなんて)まぁ分かるでしょ」


この間Nは黙っている。
なんてアテレコをつけようか、
「なんであたしが!?」かな。

そうじゃなきゃ夕方には状況を教えてくれるだろう。

というか今この場で「じゃあ今日残業して」って言えばいいのにね。
こりゃあ、どうかな。


欲しい絵は、今日も残業依頼し損ねてくれること。それが望ましいオチ。



 あと、確認しておきたいことがあるわね。
過去3回ミーティングの中で、わたしはこの話をした。
毎回ボスがNに「じゃあNさんはそうしてください」と指示をして終わる。
そして今日は4回目。ボスも初めて聞いたかのような反応で、「じゃあNさんはそうしてください」と言った。

ミーティングで意見する意味がないって教えた方がいいかもしれないな。
じゃあとっとと帰ろう、と。
しっかりやろうぜ、じゃなくて、意味ないから帰ろうぜ、だ。






昼前

 三代目がフィルム(印刷原稿)チェックをしてくれている。
ついでにガイドピンの指示の仕方を教えた。
これを教えたことにより、代わりに他の何かを忘れると思うが。

わたし「担当は小町さんの後を継ぐ感じですか?」

三代目「そうですね、J社トカデスネ(カタコト)。そうなると思うんですけど、3年でまた引き継ぎって感じになりそうだから、新しい人入れてその人に引き継いだ方が良さそうなんですけど。

小町さんも今後(老後)どうなるか分からないけど一応は引き継ぎますけど、俺とペロリさんで

なんでペロリ?気に入った?
君のお父さん(社長)も小回り効くペロリのこと気に入ってるよ。

三代目はフラフラして、なんやかんやペロリだけに任せる作戦なんだろうけどな。

そうなったらメインどころのお客さんがペロリに集中して、てんやわんやになって、現場からも反感買って、
それを聞いた三代目が「ペロリさん抱えすぎなんですよ 笑」って他人事みたいにツッコむんでしょ。分かってるよ。

ところで、3年後に社長交代するの?






午後

 プレスの応援。ひいては加工部門の協力をしに参りましたわよー。

天気娘に今朝の話をしていると、良いところにボスが現れた。


ボス「今朝のよくぞ言ってくれたねいっつー!」

ご機嫌取りだろうか。ボスは管理職だからね。

わたし「今朝の残業のですよね?」

ボス「え?」

わたし「え?なんの事ですか?話が噛み合ってない?残業するならそっちから言ってってやつですよね?」

ボス「そうそう!」

わたし「ボスさんは知ってました?」

ボス「知らない!あたしそんな事言ってたんだーって知らないよ!」

何自分だけ助かろうとしてんだ。
加工部門のミーティングで3回言ってますぅー。


ボス「パートさんからも言われてたのよね。
Nさんに『手伝いますか?』って聞くと考えちゃって、悪いこと聞いたかなって気になってしまうって」

そのシーンはよく見かける。
『せっかく手伝うか聞いたのに何その迷惑そうな態度!』ってパートをピリピリさせてる。

確かにあの態度はどう見ても迷惑がっている。
頻繁に応援要請を出しといて、応援に入ろうとすると迷惑そう。
その応援要請も、Nから提案したことはなく、周りから急かされてやっとのやっとで要請する。

どうやら自分が指示(選択)することに抵抗があるよう。



わたし「わたしが定時で上がって良いか聞くとNさんは長考して、
隣のOさんに『Oヤンどう?』って聞き始めて、Oさんが快速急行社のことは知らないってなって、
Oさんが答えないとNさんももう考えるのを放棄して全く別の話を2人で始める。

自分で指示したくないからわざとなんですよ。
わたしはひたすら目の前で立って待ってる。
その間もうバス行っちゃうんですよ。それで『今日はいいや』って言われると何の時間だったんだよってなる」

ボス「1月も2月も残業して貰わなくて大丈夫!?って日があったんだけど」

わたし「全然知らない」

1月も2月もわたしはわたしの仕事をやっていた。悪いか。


天気娘「あたしも加工遅いよって言いたいの。加工は手数が多いから一気に進められるでしょ。
まだ来ないなーって思ってたらいきなりこんな量下ろされて!
プレスはあたしとチャイナさん2人しかいないのに困る!って。
朝の打合せで醤油おじさんから伝えて貰ってるんだけど!」

いきなりドン!ではなく、順々に下ろせと言いたいらしい。
そのためには段取りを考えて、人を手配しなさいと。
結局Nがやらなさそうな要求しかない。



わたし「このことミーティングで3回言ってるんですよ。
ボスさんは当事者じゃないから仕方ないけど、わたしミーティングで3回も!言ってますからね?」

ボス「そうだっけ?」

見るからに焦って居づらくなっているボス。

わたし「その時のミーティングの翌日も、Nさん何も言わなかったけど。

ボスさん何もアクション起こさないでください。
今日もまだNさんから言われてないので言われなきゃこのまま帰りますよ」

ボス「分かった」

わたし「あの流れで言っちゃえば良かったのに」

ボス「これで『間に合わないから休出したい』って言われたらあたし許さないよ!」


 ぶっちゃけボスの育て方にも原因があると思う。
人に聞かなきゃ何も出来ないっていう不安感をNに植え付けたのはボスなのでは?
今もなくはないけど、昔は歩くパワハラだった。

それだけが理由ではないと思うけど、断られるのが嫌ーとか、なんかそんな、深い意味のない、悩む必要がないことで取り返しのつかないものを失っている気がしないでもない。





 ボスが去ったあと。

わたし「なんで(状況を)ヤバいと思わないのか」

天気娘「ラスボス(ボス)がやってくれると思ってるからじゃない?」

わたし「絶対そうだ」

天気娘「あたし加工のミーティング出ようかな。遅いよって」

わたし「(一生懸命やってる時にそれは危ないのでは)出てもいいと思いますけど、それをNさんがやるかどうかは知らないですよ 笑」

天気娘「そこ!」






定時

Nは何も言ってきませーん。帰りまーす。


お先に失礼しまーーーーーす。





一瞬だけ「言うの忘れてた!待ってえ!」チャンスを与えるために立ち止まったが、Nはチラッとわたしを見て何も言いはしない。

わたし「お先に失礼しまーす」


N「え!?あたしが言うの!?」

そうボスに確認しているNの声と、そうだよ!とちょっと怒ってるボスの声が聞こえた。

まぁ、明日は日中から手伝えたら手伝うけども。
プレス部門の予定が入るだろうからそんなには出来ないだろうが。



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