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極端な青
20221209
金曜日
ボーナス支給日。殿(社長)の有り難いお話が聞ける日。
集合場所の食堂へ行くと、椅子が3つ入る長方形のテーブルに、真ん中を空けて2人ずつ立っていた。
わたしは壁際に立ち、後から来たベッキーが通路側に立った。
ベッキーより遅かったヤレバ・デキルジャンはどうしてもベッキーの隣に立ちたかったらしく、通路に立った。
ベッキーが真ん中を詰めてここだけ三人でぎゅっとなった。
それでもまだヤレバ・デキルジャンは通路にはみ出ている。
他も空いていたので、壁側でさえなければ移動したかった。
ただ、壁側なのにわざわざ移動したら「学生ノリきっつー」というのが伝わってしまうかも。
それを攻撃と捉えるタイプの人かもしれない。
しつこい奴だとそれが禍根となって、大人げない態度を取られるかもしれない。
そう思って我慢することにした。
この時点でそういう奴だと決めつけている。
昼前。
ボーナスを貰うための次なる儀式、個人面談。
それが行われている部屋の前を通った時に聞こえた。
殿「まだ若いから極端なんだよ。0か100かで極端なんだよ」
だから大目に見てやって、というニュアンスで誰かを庇うようなことを言っている。
若いというと、三代目の話か?
だよな。
殿は営業の誰かにそんな話をしている。
極端なのは立派な一族の証だと思うが。
それでいうと、殿も取締も若いということになる。
三代目の叔母に当たる取締なんて、怒られて落ち込むと、
「この辺で一番高いビルってどこだと思う?」とか、
「傷心旅行行こうと思うんだけど、そこまでの片道切符っていくらくらいかかるのかな?」とか、還ってこないことを予感させるような事を言って心配をさせたがる。
極端な行動に出る。
60歳でこれはなかなかだと思う。
確かに若い。
というか青い。
この一族の青さは、お互いがお互いの青を足し合って出来た青だ。
他の色が混ざらないように代々継ぎ足してきた青。
濃厚こってりな青で出来た三代目。
そりゃあ極端にもなる。
他の色も入れなきゃ。