醤油おじさんの「俺じゃねぇ」
20221228
水曜日
一応仕事納め。明日は大掃除。
昨夜、殿(社長)の弟のi藤さんが怪我をした件で、関係者が集まって話し合った。
もちろん自主的に集まった訳ではない。察してあげよう。
i藤さんはシャーリングで指を怪我したらしいが、指が短くなったとかそういう具合ではないらしい。病院には行ったみたいだが。
(なぜか)箝口令が敷かれてて具体的なところは誰も分からない。
何も知らないことにして、見かけても別に声掛けしなくていいと受け取った。
会議は18時スタートで20時までかかったそう。
どうしてそんなに長いのかと言うと、醤油おじさんの「俺じゃねえ」が始まったから。
恒例のやつ。
シャーリングの機械の責任者は醤油おじさんという認識がみんなにはある。
機械に表示した責任者ラベルにも、醤油おじさんの名前があったはずだ。
シャーリングで事故があったなら、対策やら殿への報告やらで動くのは醤油おじさんであるはずだが、全くの他人事だ。
醤油おじさんの言い分がこちら。
「俺だけいくつも掛け持ちで仕事を持ってる」
「俺だって好きでやってる訳じゃない」
「俺は責任取りたくねえ」
「俺じゃない」
「面付けが悪い。多面付けするな。1シート1面でやれ」
こんな感じだったらしい。
営業の小町が機械捨てちゃえば?と言うと、
醤油おじさんと部下の天気娘が一緒に「それは困る」と。
醤油おじさんは3回もシャーリングで怪我をしていて、警察が現場検証に来たりしている。
なのに自分は関係ないからと放置している間にi藤さんが怪我をした。
これには醤油おじさんはこう返している。
「対策を考えるのは会社であり、自分は言われるままにやってるだけ」
ちなみに醤油おじさんは管理職だ。
醤油おじさんは多分、犬を購入し、懐かなかったら「俺の犬じゃねえ」と言って野生に帰すタイプだ。(偏見)
醤油おじさんの『会社』というのは雇用主の殿のことを指している。
『会社』の指示に従うと言っているが、『会社』が何を望んでいるかは察せない人。
自分に都合良く解釈して、「殿は俺に頭が上がらない」という妄想を吹聴している。
自己愛の強いナルシストといった感じ。
鏡見て俺格好良いー!の方じゃなくてね。
周囲に凄い人と言われたいが為に、必死になって非常識なこともなんでもやっちゃう系の。
ある意味、羞恥心が無くて凄い人。
わたしの元上司と全く同じ種類の思考回路を持っている。
これでも醤油おじさんの方がマシなのである。
殿もなかなかのナルシストなので、エゴを満たすために変な人を身近(管理職)に置いている気がしないでもない。
醤油おじさんがああなので、なあなあで会議を終わらせようとすると、
三代目が「何も決まってないじゃないですか」と延長したそう。
もう赤べこ(管理職)が責任者になるからと言い出すと、結論が気にくわない三代目が醤油おじさんの責任に話を戻した。
そうしたらついに醤油おじさんが「俺がやるよ」となった。
最初からお前だ。
昨夜の話だけで結構書いたが、ここから午前中の話。
一階(現場)に行ってきたOの情報によると、シャーリングの所に三代目達が集まって話し合っているらしい。醤油おじさんは抜きで。
醤油おじさんが様子を伺って「シャーリングのこと?」と入って来たそうだが、
営業の蛇が「ううん、互助会の話」と上手く躱した。
気にしてますねぇ醤油おじさん。
責任逃れした罪悪感とかそういう類いじゃなくて、自分の評判のことだけを考えているだろう。
この後、自分の評価を下げないよう1人1人に「如何に俺が可哀想な立場か」を言い聞かせる根回しに時間を割くだろう。
昼前。
O「今ボスさんにも言ってきたんだけど、天気娘さんに『9日出しなんだけど出来るかな?』って持っていったら『今日もうやる気ないんだけど』って」
わたし「ぶっちゃけ過ぎじゃないですか」
営業の蛇が入って来て、わたしに仕事の依頼。
N「ダメだよいっつー、あれ言わないと」
わたし「やる気ない」
蛇は爆笑した。Oがボスに天気娘の話をしている時に隣で聞いていたらしい。
蛇「真剣に言ってるOヤンも面白いし、それを真剣に悩んでるボスさんを見て、これが現実かと思うと面白くて 笑」
わたし「ザ・ノンフィクションですよ」
生きて〜る♪
Nも天気娘チャレンジをしてきた。
N「ダメだった」
わたし「ダメ!?」
N「納期変更しろだって」
わたい「(納期より)そんなに『やる気』のが強いのか」
N「強いんじゃない?」
わたし「なんでやらないのか聞きました?」
N「これを仕上げて加工に上げたら、加工の方も大変でしょって。日にち変更して貰えるならしてって」
わたし「加工のことはいいよ」
N「自分の事でしょー。『もう片付けてるのよねー』って」
O「……すごいね」
天気娘はうつらうつら寝てる人を怒るが、やる気がない人には寛容なのかもしれない。
多分、やる気がないというのは、明日の大掃除を今から始めたいということだ。
毎年そう。天気娘はイベント大好きなのだ。