先輩は俺のマネージャー
20230315
水曜日
昼前
三代目をフィルムチェックに呼ぶと、珍しく「俺、明日明後日出張で、月曜日もいないんですよね」と、自分の予定を教えてきた。
わたし「香川ですよね」
天気娘(ウェザーガール)と香川県へ出張。天気娘からすでに聞いている。
新しい機械を買う前に、使用感を見てくるらしい。
三代目「そうですね 笑 なので(チェックは)他の人にお願いしてください」
わたし「はい」
丁度良い。
わたしは今日、三代目に聞きたいことがあるのじゃ。
「三代目が休みとか、外回りとか、出張とかの情報をどこで知れば良い?」と聞いてみた。
わたし的に、この質問のゴールは「事前に予定分かってたら俺言いますよ」であって欲しい。
今みたいにな。
「事前に教えてくれません?」と言ってもいいのだが、坊ちゃんはプライドが高いので、自分に非があるようなことを言われて、攻撃をされたと思われると面倒くさい。
それに真っ正面から『僕の予定知る必要あります?』なんて当たり前に言われたらもうこの件で指摘が出来なくなる。何を言っても無駄だと分かってしまう。
三代目「出張とかは取締さんに聞いてもらえれば」
え?俺の叔母に聞け?
わたし「昨日も代休でしたよね?休みとか午後いないとか後から知るんですけど、それは誰に聞いたら良いですか?
(代わりの)ランボーさんも引っ張りだこで予約制なんですよ」
三代目「あ〜どうしようかな……小町さんが知ってるかな。ほとんど仕事組んでるんで」
嘱託の小町の仕事を徐々に三代目が引き継いでいるという話。相棒みたいに言っているが、教えてもらっている。
三代目としては将来的に社長になるから担当なぞ引き継ぐ気はないと言っていた。
わたし「マネージャーは小町さんですね。分かりました」
思考回路が複雑過ぎて聞いても無駄だった。ダメだこりゃ。
小町に三代目のマネージャーとしての自覚を持たせた方が早い。
『俺』が言え。
『俺』のことは『俺』が言え。
午後
天気娘の応援へ。
月曜日に香川県に行く天気娘と三代目。
イベント好きな天気娘は面倒臭い体ではいるが、外出など滅多にない事なので楽しみで仕方がない様子。
リムジンバスで空港まで行くつもりだったが、殿が言い出したのか、三代目がお願いしたのか、
送り迎えを小町にやってもらう事になったらしい。
早朝5時に三代目の家。15分後に天気娘の家まで来てくれるらしい。
リムジンバスだった場合、4時台のバスに乗る予定だったから、天気娘と三代目はゆっくり出来る。
小町はうんと早く出ないとだけど。
わたし「三代目、自分が起きれないから小町さんに目覚ましやってもらうんですか?」
天気娘「いつも朝ギリギリだからね」
ギリギリは間に合ってる時に言うやつ。
わたし「小町さんにはお土産でうどん買ってあげてください」
天気娘「そうだね」
小町がなぜこんなにも尽くすのか。
嘱託とはそういう存在なのか。これが昭和のやり方なのか。
小町がどう軽視されようとわたしには影響ないけども、気になるな。
小町が不倫騒動で会社に迷惑をかけたからだろうか。