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自己防衛にご注意

20230530

火曜日


ISO監査の2日目。


N「今日の人全然普通だよ?赤べこさんが転がしてる」

蛇「まあそうだろうね」


 昨日の審査で三代目が監査の人に高圧的に迫られた。
オフセットとUVの違いで、「(印刷会社の)経営者なのにそんな事も知らないんですか」みたいな事を言われて、
三代目が「じゃあなんなんですか!なんなんですか!」とか怒って言い返してたらしい。

監査の人が見抜いた通り、三代目は印刷のことは知らない。
勉強する機会を「僕は知ってる」で失ってきたから。図星なので過剰に反応したと思われる。

言い合いになったので監査の人が「ここでやりあっても仕方ない」と切り上げたらしいが、その苦情を監査の会社に連絡した。
すると2日目の今日は打って変わって話の分かる人に豹変してきたらしい。
監査を受ける社員達はやりやすくなったというので良かったが。


蛇「三代目若いから高圧的に来られたらカーッとなっちゃうよ。俺なんかはなんですかそれ?って聞けちゃうけど」

三代目30歳前後だろ?
自己防衛が強くて許される歳か?
まぁ感情も老いるというし、それでいうと三代目の父親(社長)はいつまでも若々しくっていらっしゃる。

この経営者一族は権威が脅かされることにビビり過ぎている。
普通に会話ができない。



 あとから聞いたが、審査員の高圧的な態度にキレた醤油おじさんが勝手に監査の会社に連絡して、折り返しの謝罪の電話が殿(社長)の方へ行き、三代目になに勝手な事やってんだ!と言って親子喧嘩になってたらしい。

この醤油おじさんも経営者一族と似てて、会話にならないほど繊細。
専門業者が自分より知識を持ってるだけで高圧的で嫌な奴と評価をする。
この人は元から独特な思考回路を持っているのでどうにもならない。





残業

 ベッキーとヤレバ・デキルジャンがアナさんの事を話しているみたい。

ヤレバ「大丈夫って言われちゃう」
ベッキー「大丈夫って言われちゃうから」
ヤレバ「それは前からだから」

もうバレてる。
みんなに発表しちゃってるから、しっかり頼みますよ。




 Nが板の材料から製品だけ抜き取っていると、プレス加工の抜けが悪いという。
抜けが良ければ数枚まとめて手でスルッと抜き取れるのだが、一枚ずつでも抜いた後がケバケバしている。全抜きなのに。

半抜きはシールだけ刃を入れて下のセパレーターには刃は届いていないことで、
全抜きはセパレーターごと抜くこと。
半抜きは刃が届き過ぎると全抜きになってしまうし、刃が届かなさ過ぎるとシールが綺麗に剥けない。
この製品は全抜きなのになんか調子が悪い。

Nがプレスの天気娘に内線すると、新しいプレスの機械でやるとそうなると説明されたらしい。
刃の圧をこれ以上強くすると、正しい寸法より内側を抜いちゃうからこれが限界だと。(小さくなるってこと)
1mmも違えばそれは外観不良。


嘘だろうな。
自分が作業中に確認しなかったのではなく、"知ってたけど"新しい機械の性能だから仕方がないという、物のせいにしたいだけ。自己防衛。

もし本当なら新しいプレスを数百万で買ってから言うなよって怒られる。
香川県まで試し抜きに行かせてもらっといて全抜きができませんってヤバいじゃんね。
全抜きがだよ?


「じゃあ古い機械でやるしかないわね」ってことをわたしは推した。
古い機械ではちゃんと抜けてたんだから、全抜きは全て古いのでやるしかないわね。
(こうなると面倒臭がって確実に言い訳を無かったことにしてくる)


途中でわたしもその抜けが悪い製品の応援に入ったが、わたしが取った束は普通に剥けた。
最初の方が調整失敗していたらしい。
やっぱり嘘だった。

ならここから調子良いよってメモ貼れば良いのに。って話。
わたしは以前から途中で刃圧を直したならメモを書いてくれと言っているが、プレスの天気娘は面倒臭がってやらない。
セルフチェックしてる証明にもなるのに。

「あー、一度も刃圧確認しなかったやつかもー。新しいプレス機のせいにしとけば奴らには分からんだろうー」
ってところだろう。
ええ、機械のことは分からんよ。ただ天気娘の思考はなんとなく分かるよ。

相手が分からんと思ってケムに巻く人あかんわ。
はーい、誤魔化せたっ!で改善しないし、この経験が成功体験となって癖になるし、誤魔化したという事実が妙な僻みにも変化するし。



 それと、あの件はどうしたことだ。
わたしがプレスにいる時に、天気娘がとある製品の雪崩を起こしたのだ。
傷や折れなど品質に厳しい製品。
一見見えないけど、ライトで照らしたら薄っすら何かの跡が付いているから不良ですという判明を喰らうもの。

わたしが慌ててぐにゃんと曲がってる束を拾って別のケースに入れときますよって伝えて、プレスから上がって来たのはケースが一緒になってしまっている。

 天気娘の行動の先読みをして、事前にN達にお知らせしていた。

作成枚数ギリギリじゃないよね?というのもNの反応で確かめた。
で、雪崩れ起きたのこれだと思うけど、ケースが一緒になってしまっているよ、と教えた。

作業依頼書を見ると、バツが3枚になってる。
バツというのは、その工程での作業中にダメになった枚数のこと。

N「これじゃない?」
わたし「いや、このくらいの束でしたよ?3枚のわけないですよ」

再び内線するN。
目撃者がわたしとチャイナさんしかいないから、わたしの名前を出して良いからと言った。

N「いっつーが言ってたんだけど、これ雪崩れ起こしたんだって?」

Nは下手だから率直に言ってしまう。
名前を出して良いとは言ったけど、そんな使い方をされると相談がしづらいイメージを与える。
敵対させようとしてるー?

違うんだよなー。
言い逃れしてきた時に目撃者がいると言ってカードを出すイメージだったんだよなー。

仮に天気娘に恨まれてもご機嫌取るから大丈夫なんだけどさー。


 天気娘は見た目で折れてるのを捨てただけだと言った。
もちろん天気娘もこの製品の品質が厳しいことは知っている。
お客さんも特殊な検査機を使うからとても神経を使う。

3枚どころではない。もっと何十枚もぐにゃんとなってたがな。
これもまた雪崩れが起きたとメモを貼るとか一言言うとか。

なによりも先に自分を守るから余計なことにしかなっていないじゃんって話。

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