レイアウトをすっぽかす
20230420
木曜日
今週の日曜に2台のプレス機の搬入が決定しているが、プレス部門はレイアウトを考えてなかったらしい。
ボス「数ヶ月あったのに誰も考えてないの!?信じられない!」
当日になって、機械が大きくて搬入口から入れられない!とかいうオチにならないだろうな。
新しいプレス機械の導入の件では昨日も問題が起きていた。
とある機械を事前に移動しておこうとしたが、素人が触れていい電圧じゃないらしく、
それを知っていたのにも関わらず、誰も業者を呼んでいなくて、昨日は移動が叶わなかったというお粗末な話があった。
ボス「(機械が)何で動くのか知らないのかよ!」
主体性が無さ過ぎてお怒りのボス。
機械の搬入があるからこの日までに仕上げてもらわないと仕事止まるからね!!知らないよ!!と散々急かされ、協力して来たのもあって「はぁ?」である。
今までなんとかなって来たからなんとかなると思ってたんだろう。(※)
殿(社長)にも注意されていたらしいが、プレス部門は、この責任を昔在籍していたじじいって人のせいにして、
「じじいさんがホニャララボルトなんかにしたせいよ!」と愚痴大会をしていたらしい。
ホニャララは素人が触ってはいけない電圧の数値なんだけど忘れた。
殿はプレス部門に任せるとろくなことにならないのを知っているので、三代目に指揮を任せていた。
しかし三代目の方は、そんなに何から何まで面倒を見なくちゃいけないことを知らなかった。
知れて良かったな。
10時
珍しく赤べこから「ごめん忙しいよね?」と気遣われるように声をかけられ、方眼のようなマス目がついた紙を作って欲しいと依頼してきた。
赤べこ「プレスがさ」
わたし「レイアウト?」
赤べこ「そう!全然レイアウト考えてなくてさ。ごめんね、電話くれれば取りに来るから」
(※)プレスの責任者は醤油おじさんのはずだが、他部署の赤べこが動いている。
わたし「なんで赤べこさんが動いてるんですか?」
赤べこ「だって、やらないからしょうがない」
口をすぼめている。
わたし「(醤油おじさん)ヘソ曲げてるんですか?」
赤べこ「ヘソはいつも曲げてるけど……」
わたし「"俺がやるしかない"」
赤べこ「やるしかしょうがない」
大変だなー。
わたしだったら絶対に面倒見ないけど、誰かが動かないと殿から「現場全体の責任だ!」って言われてもっと面倒くさいことになるのかも。
殿はなんというか、"できない人"に対して過保護だ。
今回のように、先回りして三代目という保護者をつけるなど、自分達でやり切ってみるという機会を奪って来た。自信を与えない。
当人達は楽できて不満はないだろうが、その上で権力は授けるので、失敗知らずで他人がやることが当たり前という意識の、依存してる自覚もない指導者(モンスター)が育つ。
午後
1階に用があり、ついでにプレス部門をチラ見すると、醤油おじさんがプレスしている天気娘の隣に立ってお喋りをしていた。
内容は分からないが、まぁ、そういうことだろう。
回復するまでは(いつまでも傷として残るんだろうけど)仕事も手に付かないだろう。
業者は機械の搬入日までに呼べたのか?