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〜マッチングアプリと婚活パーティーとカラコン〜



私は当初、婚活は仕事のようにやろうと思っていたため、
最初は月に「何人会う」と決めてマッチングアプリと婚活パーティーを併用して婚活していたが、
次第に趣味重視の私には婚活パーティーは不向きだと思うようになってきた。
(音楽や映画や本、服装やライフスタイルなんかの趣味が合う人がいい)
(サブカル男子がいい)
(サブカルメガネ男子がいい)

マッチングアプリであれば最初に相手のことがある程度わかった上でやりとりするので大体相手の好きなもののことがわかる。

しかし婚活パーティーは、
行くまでどんな人が来るかわからず、
言わば「ギャンブル」なのである。
(男性にとってもそうだと思うが)

事前にメッセージなどのやりとりが不要でいきなり会える、
ということをメリットに感じる人には婚活パーティーは向いていると思う。

しかし、
婚活パーティーは、
趣味欄や好きなことの欄に私が書いている、
「『ハナレグミ』って誰ですか?」
と10000000000%聞かれるのである。

別に私はハナレグミだけが特別好きなわけではない。
私は音楽に対してめちゃくちゃ明るいわけではないが、
そこそこ幅広く音楽を聴く。
(流行りのJ-POPはそんなに聴かないが)
でもその中で一番有名かな、
ハナレグミを好きな人はいい人そうかな、
と思って敢えてリトマス紙的に書いているのだ。

「婚活パーティーにハナレグミが好きな人はいない。」

何度か通い詰めて私が出した結論はこうだった。

しかしマッチングアプリはどうだろう。

ハナレグミが好きな男子がめちゃくちゃいるではないか。

こうして私は婚活パーティーに積極的に行くのはやめ、
(行きすぎて顔パスになっていた)
婚活パーティー運営会社から
「今日来ませんか?タダでいいです!」
と電話が来て自分も都合がいい時だけダメ元で行くことにしていた。

そしてマッチングアプリで男性に会うことになった時に起こる問題は、
「男性に会う時の装備」
である。

イツキフミは言った。
「黒コンは業である」
と。

私は顔面に特段恵まれた訳ではないので、
ここぞ、という時に
「禁じ手」
としてカラコン、
というか黒コンを使うことがある。

黒コンを使えば目が大きく見え、
自然と少し美人に見えるのである。

しかし黒コンというのは恐ろしく、
一度使ってしまうとなかなか外せなくなる呪いの装備でもある。

何故なら一生黒コンをつけ続けるわけにはいかないから。
いつかは外す瞬間がやって来るから。
いつか訪れるその時に、
「うわあ〜・・・ブス〜・・・・・・」
と思われるかと思うだけで死にたくなる。
(黒コンをつけていても思われているかもしれないが)

私は毎回初めて会うことになった男子に会う日、
「黒コンを使うべきか、使わないべきか」
でめちゃくちゃ悩む。

「いつか外さなくてはいけない日」
のことや
「顔面の中でも重要なパーツである目を偽っているという業」
と必死で戦っているのだ。

黒コンが自信になるタイプの女子なら積極的に使うべきだろう。
しかし私にとって黒コンは
「偽りの顔で相手によく思われようとする」
業である。

普段私はメガネをしているので、
最近はもうほぼ婚活という戦いのフィールドに降り立つ時しかコンタクトは装着しない。
コンタクトとはそれほど重要な装備なのだ。

めちゃくちゃ目が悪い私にとってメガネは
「目が小さくなる」
という黒コンの真逆の性質しかないのでかけるとむしろ戦に不利になる。

この黒コン問題は男性で言うと何に値するのだろうか。

股間に何かを潜ませて大きく見せる・・・?

とかと思ったが婚活で股間を凝視する女子は多分いない。
年収を若干盛る、
とかくらいだろうか。

いずれにせよ婚活は戦である。
いいなと思っても相手に去られたら終わりである。

残されてとまどうものたちは
追いかけてこがれて泣き狂う。

戦に勝利する為に、
延々私は黒コンをつけるべきかどうか、
悩み続けるのである。




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