クソ元彼烈伝
メンヘラはクソ男に引っかかりやすい。
これはメンヘラの自己肯定感の低さがなせる技であるが、
私もメンヘラとして例に漏れずクソ男に度々引っかかってきた。
今日はその一例を紹介しようと思う。
クソ元彼その1、「一週間音信不通男」
その元彼は、共通の知り合いがたくさんいて、
周りから「二人とも付き合っちゃいなよ〜」的な圧があったこと、
私も彼をいいなと思っていたことから、
いつしか付き合うことになった。
しかし、付き合う前に、私はすでに違和感を感じていた。
思うように連絡が取れないのである。
私は彼の忙しさをある程度知っていたし、
忙しいからレスポンスがおろそかになっているのだろうと思っていた。
しかし、
付き合ってからもレスがおろそかなのは変わらず、
LINEをしても電話をしても全く応答がなく、
一週間音信不通になるなどは日常茶飯事であった。
「死んだ・・・?」
と思うことが何度もあった。
そして彼は付き合い当初、
「彼女には1ヶ月に1回会えたらいい」
とも供述しており、
「1年で12回しか会えないってこと?!」
と私を驚愕させた。
彼はそんな性格なこともあり、
あまり彼女と長続きしたことがないと言っていた。
(そりゃそうだろう)
しかし顔だけはよく、
今時の薄顔系イケメンだった。
それもあってか、
女には困ったことがないどころか、
若い時は遊びまくっていたらしく、
「私の大嫌いなチャラ男か・・・」
と私は付き合い当初からかなり警戒していた。
しかし、時が経つにつれ、
「これだけマメとはかけ離れた性格をしていれば今更浮気も難しいか・・・」
と安心もするようになった。
ある時、
私が街中で突然意識を失って倒れて頭を強打して頭が割れて大量出血し、
救急車で運ばれて三針縫って入院することになった。
(詳しくはこの記事を見てね)
しかしその時彼は、
病院にお見舞いに来なかった。
仲の良い男友達が、
入院に必要なものを持って駆けつけてくれた。
その男友達はずっと
「これは彼氏がやるべきことでは・・・?彼氏大丈夫なの・・・?」
と言いたげな顔をしていて、
私はその表情を見ながらなんとも言えない気持ちになっていた。
だって、私もそう思うから。
退院後、彼に
「お見舞いに来て欲しかった」
という話をしたら、
「転んで頭を打ったくらいで・・・」
と言われた。
はい??????
と思った。
転んで頭を打ったのと、
街中で突然意識を失って倒れて頭を強打して頭が割れて大量出血し、
救急車で運ばれて三針縫って入院
にはかなり大きな違いがある。
転んで頭を打ったくらい、と認識していた彼は、
「大丈夫だと思ったから(お見舞いに行かなかった)」
とも言っていて、
私は「コイツはダメだ・・・」と思った。
私は退院し、そのままの割れた頭で、
彼の行動改善のためのプレゼン資料を作った。
不安な時は会いたいと思う、
(恋人に会うとオキシトシンが発生し安心する)
もっと連絡もしてほしい
(恋人なのだから生存確認くらいはしたい)
大丈夫かどうかはお前が判断するな
(大丈夫かどうか判断するのは自分ではなく相手)
ということをかなり私的には具体的に、ロジカルに彼にプレゼンした。
今となっては、
そんなプレゼン資料を作ってプレゼンしないと安心して一緒にいられないような相手と無理して一緒にいなくていいんだよ、
と思うが、
それでも当時は好きだったので頑張ったのだ。
健気。
泣ける。
そんな様子のおかしい彼と一年半ほど付き合ったところで一緒に住むことになり、
お互いの両親のところへ挨拶に行った。
彼の母親は
「うちの子すごく変わってるけどいいの・・・?」
と言っていて、
「知ってるよ」
と思ったが笑顔で対応した。
彼は外面はとてもいいので、
うちの親に挨拶に来た時も親は大変安心したようだった。
音信不通問題などは、
一緒に住み、毎日顔を合わせることである程度解決したかのように思われた。
ある時、彼が働き過ぎて鬱病になり、
突如として会社に行けなくなった。
正確には、ちょっとずつ会社に遅刻して行くようになり、
最終的には全く行けなくなってしまったのだ。
私はベッドに水やタバコ、スマホを持ち込みトイレ以外ベッドから降りない彼を懸命に介護した。
彼の仕事先の人と彼の間をつないだり、
家にずっといるのは退屈だろうからと、
テレビゲームを買い与えたり、
古い小さなテレビではゲームしづらかろうと、
テレビを買い替えたり、
フェスや、
ネズミーランドやシー、
USJなどに連れ出したりした。
彼は休職して貧乏だったので、
生活費も私がほぼ全て出していた。
自分で言うのもなんだが、
やり過ぎと言ってもいいくらい、
私は彼へ尽くしていた。
そんな時、事件は起こる。
彼の様子が、どこかおかしいのである。
「友達と飲みに行く」
と言って出かけることがあったが、
それまで彼は飲み会中の写真なんて送ってきたりしたことはなかったのに、
友達といる写真をわざわざ送ってきたのである。
あやしい。
私はすぐそう思った。
出かけると言ってスマホを見ながらなかなか出かけなかったり、
親の誕生日祝いがあるからと言って実家に帰った時も、
朝まで帰って来なかったり。
(なぜ親の誕生日祝いに朝帰りする必要がある?)
私はすぐに調査が必要だと思った。
彼がある時、
スマホのロックを解除したままお風呂に入った時があった。
私は思った。
「今しかない」
と。
LINEを確認すると、
案の定出てきてしまった。
女とのやり取りが。
私は思っていた。
鬱病になって、
何をするにもしんどそうな彼。
どうか少しでも元気になってほしいと。
そのために彼に尽くし続けてきたのだ。
しかし彼は、
私以外の女と浮気していたのである。
元気になって欲しい元気になって欲しいとは思っていたけど、
元気になりすぎだろ。
と。
浮気が判明してから、
そこからも何年か、もちゃもちゃやっていたが、
結局5年付き合って別れることになった。
私は思った。
時間を返してくれ、と。
クソ元彼その2、「借金男」
その彼とはマッチングアプリで出会った。
アプリで出会った当初から彼は私に好印象を抱いているんだなということがわかり、
私も悪い気はしていなかった。
何故なら彼は私好みの超サブカルメガネおしゃれ男子だったのである。
私はずっとサブカルメガネと付き合いたいと思い続けていたので、
やっとその時が来たかと舞い上がっていたのだ。
今思えば。
彼は初めて顔を合わせた日から
「付き合いたい」
と言ってきて、
私は
「何度か会わないと・・・」
と言ったのだが、
「何回会っても結論は同じだよ」
と押し切られて、
結局一回しか会っていないのに付き合うことにしてしまった。
これが、当然良くなかった。
彼は私の家に転がり込んできた。
そしてすぐ鬱病になり会社に行けなくなった。
私と付き合う男はどうしてこんなにもすぐ鬱病になってしまうの?
私が悪いの?
と思ったが時すでに遅し。
彼は私の家に居続ける、
無職居候になったのである。
傷病手当しか収入がない彼は当然貧乏なので、
私はかなり彼のケアをした。
金銭的にも、メンタル的にも。
しかし彼は、
無職のはずなのにいつの間にか家から消えて連絡が取れなくなることが多々あった。
何をしているのだろう、
そう思っていたが
「一人になりたいのかな」、
と思って特に追求しなかった。
当然だが、これもよくなかった。
一年ほど付き合ったある日、彼は突然言った。
「実は俺、借金があるから別れた方がいいよ」
と。
はい??????????????
と、なった。
確かに、
彼は彼の収入には見合わないようなものをたくさん所持しているなとは思っていた。
思っていたが、まさか借金によるものだとは思わなかった。
そして彼は続けた。
「実はギャンブルによる借金なんだよね」
と。
ぎゃ、ギャンブル?!??!?!!
私は固まった。
私はギャンブルが嫌いであった。
自分の収入内でおさまるように遊ぶならまだしも、
ギャンブルで借金を作るなんてもっての外だと思った。
しかし私は彼のことが好きではあったので、
「頑張って返していこう」
的なことを言って付き合い続けるつもりだったのだが、
彼が
「連絡が取れない時はギャンブルに通っている」、
と告白されて心が折れた。
借金あり、無職のギャンブル通い・・・
将来が、見える気がしなかった。
私は彼とお別れすることにした。
彼は私にも15万の借金を残したまま、
現在は連絡が取れなくなっている。
彼のTwitterだけは今も見ることができるのだが、
ギャンブル通いというよりは、
確実にギャンブル依存症で、
クズなギャンブル依存症っぷりをTwitterで恥ずかしげもなく披露し続けているので、
私は
「別れてよかったなあ」
と思うばかりである。
さて、いかがだったでしょうか、
私のクソ元彼たちは。
もちろん、お付き合いが終了するにあたり、
どちらかだけが100%悪いということはないと思っています。
私も重度のメンヘラだし、
悪いところはたくさんあったと思うし、
そんな私に付き合ってくれたことに感謝もしています。
元彼たちはクソではあったけど、
今後彼らが幸せに生きていけたらいいんじゃないかな、
(私には関係のないところで・・・)
と、今の私は思っています。
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