コンビニスイーツと難攻不落なパン
ぼくはコンビニのヘビーユーザーで、「〇〇シェフ監修」や「〇〇(店名)監修」といった商品を見かけると、ついつい試してしまう。
侮るなかれ、と言いたくなるほどそれらはおしなべて美味しく、近年コンビニのこういった進化には目を見張るものがある。
ラーメンを食べては、
おぉ、なんて再現性が高いんだ
スイーツを食べては、
こんなことまでコンビニでできるようになったのか
こんな材料まで使うようになったのか
などなど。
恐るべしコンビニ、恐るべし大企業である。
そして特にスイーツを食べたときには、いつも同じことを思う。
こんなに美味しいものをこんなに手軽に買えるなんて、今の子どもは本当に幸せだなぁ。
セブンイレブンさんがピエール・エルメさんとのコラボを始めてからは、新商品が発売されるたびに大人の特権で躊躇なく買って食べた。いろんなヴェリーヌやエクレアなど。
で、やはり今の子どもは・・・となるんだけれど、必ずというほどもう一つ思うことがある。
こりゃ、ケーキ屋さんは大変だなぁ・・・
おにぎりをはじめお弁当やサラダ、スイーツ、それに冷凍やチルド食品の技術など日々進化を遂げるコンビニだけれど、それでもパンだけはなかなか困難だろうなぁ、と昔から思っていた。
菓子パンなどはある程度の消費期限が必要だろうし、流通や衛生面からも袋詰めしたものを販売することが前提になる。そのため食パンはともかく、街場のパン屋さんのようにパンにとって良い状態で店頭に並べることが難しい。
また、コンビニが本気で手掛けようとは思われないだろうけれど、特にバゲットなどハード系と呼ばれるものは冷凍でもない限り、密封包装は天敵で品質低下に直結することにもなる。これはコンビニスイーツの中でも、シュークリームを良い状態で出すのが難しいのと同じ理屈である。
だから小売業としてのパンを扱うことは可能でも品質や美味しさの面では街場のパン屋さんにかなり優位性があり、さすがのコンビニでも難攻不落な領域がパンなんだと思っている。
こういった課題もいずれは大企業の力業で攻略される日が来るだろうとは思うけれど、それでもおそらくかなりの時間を要するに違いない。
そういった意味でコンビニによる影響を受けるとすれば、パン屋さんよりもケーキ屋さんや和菓子屋さんだろうと考える。
実際、コンビニの進化はこれまでに多少なりともケーキ屋さんに影響があっただろうし、現在のように賃金が上がらないまま物価だけが上がり続けるようだと、これまで以上にそういったことが顕著に現れるかもしれない。
しかし今回、ぼくが述べたいのは「ケーキ屋さんのスゝメ」であり、街場のケーキ屋さんへ行きましょう。というお話なんである。
つづく
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