『異端の鳥』を観てきた。
いっきょくめぇぇぇ〜〜〜⤴︎こどくのとりいぃぃ〜〜〜⤴︎
間違えました。
失礼致しました。
異端の鳥のレビューになります。
公開してすぐ、京都シネマっつーミニシアターで観てきました(大きい映画館ではやってなかったです。)
鑑賞後すぐにこの記事を書いたんですけど、書きかけでやめちゃった下書きを今更見つけたので書き上げて公開することに。
んなことはどうでもいいので以下から本題になります。
えぇ。トロント国際映画祭で途中退場が続出したとかは小耳に挟んでたんで、それ相応の覚悟はして行きました。
覚悟してきたんだけど
やっぱ辛えわ…
単刀直入に言いますと、マジで強烈でした。
ここまで強烈に印象に残る映画はなかなか出会えないので、ある意味素晴らしい体験をさせてもらったと思ってます。
9つチャプターがあるんですけど、そんなことは知らなかったので
(いつこの地獄は終わるんだ…3時間この感じで続くの…?落とし所は…?)
と常に絶望し続けていました笑
あれは映画館で観ないとほとんどの人が途中で観るのやめちゃうと思う…
っていうか通路側の席だったら多分逃げ出してたかもしれないです。
マジで何回か出ようか悩んだもん
心の中で
(ちょっっっっっ!!一回!一回止めよ!一回!!休憩!!挟も!!!)
と叫び続けてました。
地獄のロードムービーとか言われてますけど、確かにそれが言い得て妙というか、一番簡潔に言い表せてるかと。
疎開先から家に帰る少年が、その道中で凄惨な出来事の目撃者になり、被害者になり、時には加害者にもなる。
それをひたすら追体験していくような映画なんですけども。
ざっくり言うと、想像できる限りの虐待描写が全部出てくるんですよね。
飢餓描写はなかったんでそこだけが救いかな。
もうずっと胸が痛かったです。
予告やポスタービジュアルで衝撃的だった、頭だけ出して埋められてる戦メリデヴィッドボウイ的なシーンは全然ソフトな部類でしたよ。
直接的なスプラッターな描写とかは避けられてはいるんですけども、どんどん少年の精神が破壊されていくのが見ていて本当に辛すぎました。
フィルマークスで他の人のレビューを読んでいると
「思ってたよりグロシーンが大したことなくて全然平気でした!」
みたいな書き込みをいくつか見つけたのですが
そうじゃねぇだろ、と
グロ耐性自慢するような映画ちゃいますよ、これ
まぁ私がこの手の小さな子供が悲惨な目に遭うってのを観るのが苦手なのもありますけど。
朝のニュースで児童虐待の報道なんか見た日にゃあ、その日は丸1日引きづりますし。
フィクションとはいえ、この作品って視覚的なものよりも精神的に訴えかけてくる描写がホント多いんですよね。
唯一安心して観れたのはプライベートライアンでお馴染みのバリーペッパーが出てくるチャプターでした。
ただただバリーペッパー演じるソ連軍のスナイパー(こいついっつもスナイパー役やってんな)と心を通わせる回でして
あのチャプターがなかったら完全に心折れてたかも…笑
そういや炎628のアレクセイ・クラフチェンコも出てたらしいですね。
全然気づきませんでしたが。
炎628と比較されてるのを結構見かけましたけど、ぶっちゃけ炎628の方が全然マシですよ(アレはアレでかなり生々しくてキッツイですけど)
一応ラストは多少救いようのある終わり方だったかな。
ただやっぱりもう二度と観たくないですね。
(劇場鑑賞2020年10月、この文章の執筆時2024年1月。未だに再視聴してません。)
でもDVDは発売決定してすぐ予約したし、その後Blu-rayも発売してすぐに買いました。
いつかまたこの作品と向き合えるメンタルの時が来れば、もう一度観てみようと思います。
というわけで気になる方は覚悟を持って観てください!
ではでは〜