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私の大人の生徒さんが英検2級に合格されました!(ワンオペ気味のママ、英検2級をめざす!シリーズ最終回)

こんにちは!
スロース英語教室のNaoko(itsumi)です!


お知らせが遅くなってしまいましたが、私の生徒さんの「ベビーシッターなおさん」が見事に英検2級に合格されました!
なおさん、おめでとうございます!


高校生のときの挫折から何十年と経って掴み取られた合格、本当に意味のあるものだと思います。
特に最後に対策した2次試験のための勉強(スピーキング演習)が楽しかったそうです。
きっと今後の「しゃべれる自分」のイメージに繋がる練習だったからでしょう。
その前にやっていた「単語帳をある程度覚える」「英作文(ライティング演習)」勉強が実を結んで、スピーキング力の向上にも繋がったのだと思います。


今回は「ワンオペ気味のママ、英検2級をめざす」シリーズの集大成として指導者側から見た約3ヶ月の勉強について振り返ってみようと思います。



ちなみに大人の学習者の皆さんの中には「英検じゃなくてTOEIC対策について知りたいんだけど…」という方もいらっしゃると思いますので、文部科学省が出している資料を貼り付けておきます。
『英検2級=TOEIC550点以上』だそうです。
大体TOEIC500弱くらいの方を600点くらいになるのをお手伝いした話だと思って(あくまで私の感覚値ですが)お聞き頂ければと思います。


1.過去問を解いて現状認識(2024年3月)

まずは過去問を時間をきっちり測って、お子さんのいない時間を何とか作って頂いて解いてもらいました。
その結果、

リスニングがお得意
読解力がある(英語の長文の構成をなんとなく理解されている)

特定の分野の単語、英熟語(前置詞の知識)が抜けている
要約や英作文はやったことがない(英作のお作法は頭に入っていない)

なおさんの得意なこと・苦手なこと

ということが分かりました。
得意なこと(現状でできていること)、苦手なことをどちらも見つけることはとても大切です。
更には本人に自覚して頂くこともとても大事だと思っています。


そして目標を立てました。
全てのセクションで6割の得点率を目指すこと、でした。
それが難しければ、得意なリスニングで他のセクションのカバーをしましょうとお伝えしました。


2.得意なことをやりつつ、単語力アップを地道にやる(2024年4月)


レッスンでやったことは
「得意なことを混ぜながら、抜けている知識やテクニックを補強する」ことでした。



例えば苦手克服の例「単語力アップ」について。
御本人の馴染みのない分野の単語を覚えるのは辛そうでした。


御本人も「単語はやらなくちゃいけないと分かってるんですが、他人の圧がないとなかなかできません!」とのこと。
それに対してはまずやるべきタスクを細かく、取り組みやすいものにしました。
「1回目の単語は知っている・知らない単語に分けるだけでOKです」とお伝えしました。


単語テストはやり直しを含めて10分ぐらいで、そのあとは得意なリスニングの過去問を解いたのち、丁寧な解説を行いました。
スクリプト(問題文の書き起こし)を眺めながらもう1回音源を聞いて、どの単語から聞こえなくなったのかを確認しました。


そうすると「英熟語」のところだったり、発音が自分が覚えていたのと違っていたりすることが分かりました。
その場で覚えます。
アクセントが「前」だと思っていたけど「後ろ」だったり、前置詞などとくっついて違った発音になっていることもありました。


やっている教材は「得意なリスニングの過去問」なのですが、実際にやっていることは「単語力強化」や「発音の思い込みの補正」でした。


3.体調悪化。でも最低限やることは止めない(2024年5月)


お子さんのお世話が重なったり、御本人の体調が悪くなることもありました。宿題がままならなくなることもありました。
1次試験の本番が近いので無理をしてはいけません。
なんとかレッスンの時間だけで学習が完結するようにしました。


ただそれでも単語テストは続けました。
単語帳を眺めたり(視覚)、アプリから単語を読み上げてもらったり(聴覚)、どの方法が一番勉強しやすいか御本人にも実験してもらいました。


4月後半から「要約」や「ライティング」対策も始めました。
元々読解力がおありだったので、英文のお作法(結論から書いて、そのあと例を並べる)という基礎的なところをお教えするとメキメキ実力が伸びていきました。


単語で苦しんでおられた分、できる部分が見えたのは御本人にとっても励みになったのではないかと思います。


4.1次試験合格を信じながらスピーキング対策を行う(2024年6〜7月)


6月に入ると、一気にスピーキング対策に移行しました。

1問ずつに何文くらいで答えるべきなのか確認しながら対策を進めました。
「自分が日本語で伝えたいこと」と「テストで求められる答えの量」に差があったため
です。
日本語の方が流暢なので、同じぐらい英語でしゃべりたい!と思ってしまうのですね。


「自分の持っている英語力で、できるだけ簡潔に相手に伝える訓練」を行いました。
今お持ちの英語力でも、きちんと伝わる意見が言えることに手応えを感じておられました。
あとはひたすら演習です。
このスタイルがなおさんには合っていたようです。


そして無事に合格を掴み取られました。
単なる資格を取るための勉強以上のことをお伝えしたつもりですが、結果にもあらわれて私もとても嬉しいです。


5.英語が喋りたい、雑談ができるようになりたい…という次なるステップのために


以前Brightureの松井博さんのvoicyで「簡単な英作文、スピーキング」を訓練するのにピッタリの本を紹介されていました。

こういうコンセプトの本をずっと探していたので、とても嬉しいです。
こちらのnoteや松井さんのvoicyを聞いて本を購入しました。


5文で日常的な会話をしてみよう!

1.I like coffee.(結論、結局伝えたいこと。コーヒーがすき!)
2.It's delicious.(理由その1.おいしいから!)
3.It's refreshing.(理由その2.スッキリするから!)
4.It's healthy.(理由その3.健康にいいから!)
5.I love coffee.(結論の繰り返し。少しだけ言葉をlikeからloveに変えて新鮮さを出しています)


プレゼンするような場面では5文全てを使いますが、実際の会話では「結論→理由1」で終わったり、相手に質問されて「理由2」まで喋ったりすることができるわけです。


まず例文が3単語だけでとてもシンプルで美しいですね。
どうにかして大人の生徒さんのレッスンに組み込めないかプランを考えているところです。


以上で「ワンオペ気味のママ、英検2級をめざす!」シリーズは一旦おしまいにしようと思います。
応援してくださった方ありがとうございました!



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