読書感想文 「私はこうして勉強にハマった」 ビリギャル本人さやか
明けましておめでとうございます!
スロース英語教室のNaoko(itsumi)です。
最近体調をくずされる生徒さんが多く、レッスンがお休みになってちょっと時間ができました。
そこで今日はビリギャル本人さやかさんの「私はこうして勉強にハマった」をご紹介します。
普通の受験を目的にした学習に限らず、新しいことを自分の中に取り入れる際に普遍的なことが書かれています。
この本はおそらく10代の子どもたちが読者対象で、5つのセクションに分かれています。
1.勉強を始める前に
2.モチベーション編
3.戦略編
4.実践編
5.環境編
全部読めばもちろん良いですが、最初の「1.勉強を始める前に」と「2.モチベーション編」だけを読んでも十分価値がある本だと思いました。
米コロンビア大学院で学ばれた認知科学の知識も取り入れながら、どうやったらモチベーションがあがったり楽しく勉強できるのかを語りかけるような文体で書いてあります。
これから第1章と第2章の要約を私なりにしてみます、この続きが気になったらぜひ本を手にとって読んでみてください。
茅ヶ崎市の図書館にも置いてありましたので、図書館で借りるのも良いと思います。
勉強は暗記ゲーじゃない、地頭なんて考えるな(デュエックの成長マインドセット)
まず「勉強は自分の人生と関係ないことを無理やり覚えて、テスト後に忘れる」作業ではない、とさやかさんは言います。
自分の人生に関係あるような勉強の仕方はあるし、それは生まれつき決まっていて変えられない「地頭」によるものではない、と強く否定しています。
こちらの「ビリギャル本人さやか」さんの他の著書も私は読んだことがありますが、こちらのさやかさん、「地頭がいい」と言われるのが大嫌いなんです。
高2の夏から1年半で偏差値40上げて慶応大学に入ったけれど、むしろその後のもっと長い人生をかけて「地頭なんてない、思考のクセで誰でもその後の人生で新しいことを学ぶことはできる!!」ということを言いつづけています。
デュエックの「成長マインドセット」の理論がまさにこの考え方です。
この考え方を身につけることで、周りの人を助けたり自分自身を助けることができるので、モテるし稼げるようになる!と言っています。
期待値(それぐらいならできそう)+価値=モチベーション(バンデューラの自己効力感)
「モチベーション維持」に1つの章を割いているのは、この本の特徴かなぁと思います。
それほど講演先で聞かれることが多い質問なのかもしれません。
モチベーションが続かないとき、「私なんてやっぱり頭悪いから無理なんだ」と弱気になるとき、どんなことが起こっているのか。
「期待値」が高くなりすぎているか、「価値」(櫻井翔くんのようなイケメンが通っている慶応大学に行きたい!という気持ち)を忘れかけているか、どちらかだとさやかさんは言います。
「期待値が高い=自分の実力より難しい問題を解きすぎ!恐れず戻るべし」とさやかさんは言います。
高2の時点で小4程度の学力しかなかったので、バカにされるかもなどと恐れず小4のドリルまで戻ったそうです。
6割が理解できるテキストをやるべし、とこの本では書かれていました。
私も英語の多読をやるときに、1ページの中で5語以上分からない単語がある本は読むのを諦めます。
私も有名大学に通っていたとき、きらめく秀才たち、天才たち(首席で入学、首席で卒業した人たち)を見てきました。
彼らが勉強するのを横目で見ていたら、全く知識がない分野を勉強するときは「漫画で分かる◯◯」などの入門書を手に取っていることが分かりました。
「自分の能力が今どのレベルにあるか」を自分で把握し、「簡単すぎず難しすぎない教材」を選ぶことができているのです。
それができるのは、彼らが勉強に対する経験が積み上がっているので勉強に対する「自己効力感」が高いおかげだ、とさやかさんは言います。
では「勉強の経験が少ない人」はどうすればいいか?
最初の入口だけ、得意な人に手伝ってもらえばよいのです。
私が「勉強プラン」を大人の生徒さんに提供したり、点数にまだ結びついていなくても「できるようになっていること」を具体的に生徒さんにお伝えしているのは、まさにこの手助けです。
おそらく先生、と言われる方は私に限らずこの作業を行っていると思います。
最初さえクリアすれば、あとは経験が溜まっていきます。
経験は「暗記」や「記憶力」とは違うので、後でなくなることがありません。
私なしで自学自習できる人を大人でも子どもでも作りたい、というのが私の目標です。
いかがでしたでしょうか。
一部言葉が汚くてすみません、本物のさやかさんはもっと丁寧で元気づけるような口調で本を書かれているので、ぜひそちらをご覧ください。
それではまたお会いしましょう!
最近は英語の自習会が楽しいです、子どもたちとのレッスンはいつも楽しいです✨️
体調管理にだけ気をつけています(特に声が出にくくなってしまいやすいです)。
2025年も皆さまとお会いできるのを楽しみにしております。