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終わりのないエレファント

・おはようございますー。5月、2本目の無料日記、ちょっとみんなに考えてみて欲しいことがあるので公開します。

・今日はだいぶ真面目な話。

・昨日からアメリカのテキサスで起きた事件のことをチラチラ目にしていたら、犠牲者が息子と同じ学年の子供たちだったと知ってさらに身近に感じた。わたしは特に、アメリカに住んでいるし、日本に住んでた時と違って他人事だとは思えない。

・銃乱射事件がアメリカで頻発するきっかけになったコロンバイン高校の銃乱射事件。そのことが題材になった映画、エレファントはわたしの大事な映画の1つ。これを観てから何十年も経つのにいまだに消化できていない映画だ。簡単に消化できてしまうものはわかりやすくていいかもしれないけど、この映画はいつまで経っても消化できないからこそ、人の中に残って、考えさせる力のあるいい作品なんだと思う。そしてこの映画がいまだに全く古くない、ということが悲しいし、悔しい。

・今回もニュースやSNSで映される子供たちの写真を見ながら、ただの「かわいそうな子供たち」ではなく、一人一人に名前があり、9年前、10年前に彼ら、彼女らの誕生を喜んだ人たちがいて、彼ら、彼女らの成長を、成功を、幸せを心から願う人たちがたくさんいたはずだ、、、ということを考えていた。「被害者は21名」と、ただの数字だけで表せられるようなものではない。

・それがこんな形で終わってしまうなんて、本人たちも、家族も、誰も思ってなかったはず。

・わたしはこの学校の銃乱射の問題を何故かよく考えることがあって、自分の子供たちを学校に行かせる今も、「今日そういうことが起きるかもしれない」というストレスは0ではない。それは確率の問題だけど、息子や娘の学校で起きてもおかしくないことだと思っている。

・「日本の学校に行かせるとそんな心配しなくていいのに」と思うかもしれないけど、日本の教育、全体主義的な文化が、わたしは起きないかもしれないし、起きるかもしれない銃乱射事件よりも怖いと感じているので、多分これからもアメリカの学校に通わせるんだろう。日本でもかなり数は少ないにしても、似たような事件は起きているし。どこにいても不幸な人(加害者)を無くす、ということは無理なことなんだろう。

・学校からも、今子供たちをメディアに触れさせる危険性や、もし子供が事件のことを知ってしまって、不安になった時に親ができる対処法や専門のヘルプの求め先などが書かれた校長からのメールが送られてきた。子供たちは今のところ何も聞いてこない。聞かれたら不安にさせないようにガイドラインをしっかり学んでちゃんと答えようと思う。

・SNSではNBAのコーチがこの件に関して怒りを表している動画が拡散されていた。

・彼の話を聞いて泣いた。もうたくさんだ!と部屋を出て行った彼に動画を見ながら拍手をした。ニュースサイトに日本語で文字起こしされてるものがあったので貼り付けておきます。

「バスケットボールの話をするつもりはない。シュートアラウンドを終えてから、ここから600キロほど離れた場所で14人(現在での死者は21人)の子供と教師が殺された。

この10日間で(NY州)バッファローのスーパーマーケットで黒人の高齢者たちが殺されて、南カリフォルニアの教会でアジア系の人々が殺され、今度は学校で子供が殺された。

いつになったら私たちは行動するのだ。もううんざりだ。こうして会見場で遺族にお悔やみを伝えるのはもう嫌だ。言い訳を聞くのも、黙とうをささげるのもうんざりだ。もうたくさんだ。

HR8という、米下院を通過した身元調査のルールがある。50人もの上院議員がこれを拒否していて、2年間進展がない。拒否する理由が1つある。権力にしがみつくためだ。

(共和党の)マコネル上院院内総務、そして学校やスーパーでの銃乱射に対し何もしようとしないすべての上院議員に問いたい。子供やお年寄り、教会に通う人たちの命よりも自分たちの権力欲を優先させるつもりなのか。私にはそうとしか見えない。

毎週事件が起きている。だからうんざりなんだ。もうたくさんだ。
今夜試合は行うが、ここにいる皆さんに、そしてこれを聴いている皆さんに、自分の子供や孫、母親、父親、姉妹、兄弟について考えてみてほしい。もし今日起きたことが自分に起きたらどう感じるだろうか。こんなことに慣れてしまってはいけない。

座って記事を読んで、じゃあ黙とうをささげよう。終わったらさあウォーリーアーズ行け、マーヴェリックス頑張れと、バスケの試合をする―それが我々のやろうとしていることだ。

ワシントンにいる50人の上院議員は、私たちを人質に取ろうとしている。支持政党にかかわらず米国民の9割が、身元調査を望んでいる。私たちの9割が望んでいるのに、それを投票にかけることさえ拒否している50人の上院議員によって私たちは人質となっている。彼らは権力にしがみつきたいから投票しないのだ。
情けないことだ。もううんざりだ」

・政治家でもちゃんと訴えている人がいる。

・こういう事件が起きた後、大統領は「銃規制について何かしないといけない」とだけ発言して終わる、ということがこの何十年も繰り返されている。

・そして心を痛めたわたしたちは今だけSNSでいろんな情報を拡散し、デモに参加してもすぐ忘れ、ただ日常に戻っていく。そしてどうでもいいようなことを張り合い、人と比べ、嫉妬して、自分がどれだけ満たされているのか、幸せな状況にいるのか気付けないでいる。

・そういう人はこの事件の被害者になった家族を巡ってみるといい。子供を亡くしたたくさんの親と話してみるといい。自分が太ってる、そのせいで人生は楽しくない、と思ってるなら、遺影の健康的でぽっちゃりしたかわいい子供たちの笑顔を見てみて何を感じるのか考えてみるといい。それでも自分が不幸なのは太っているせいだと思うんだったら、その人はこれから何も学ぶことはないかもしれない。自分が嫌な仕事をして悩んでるんだったらその親たちがこの亡くなった子供たちに「息子や娘に将来嫌な仕事を無理してしてほしい」と願っているのか聞いてみたらいい。

・わたしが言いたいのは、自分たちもいつでもこの子供たちの立場になり得る、ということ。だけど、今、これを読んでくれているあなたはまだそうなっていない。だからこそ、今、自分が持っているものに感謝するかしないか、置かれた状況の中で自分が何を感じ、何に向かって生きようとするのかは自分が選べる。文字通り、「未来はあなたの手の中」にあるのだ。これがどんなに幸せなことか!!!当たり前なんてないし、あったとしても、そんな当たり前なんて一瞬で消え去る。私たちはそんなこと、本当は知っているはずだ。知ってるのに、自分もいつか死ぬけど、まだ大丈夫、なんて傲慢なことを思うからこそ、見た目がどう、誰かが持っているのに自分は持っていないもの、そして完璧ではない自分に頭を抱え、悩むんだろう。不満があるなら言えばいい。体がついていけないような嫌なことだったらやめればいい。私たちは幸い、それが選択できる。何故なら今、あなたは生きているから。

・ここまで書いて、本当に言葉が見つからない。わたしは彼らを自分たちの人生をよくすることに利用したくもない。だけど、自分のことや自分の子供達のことを考えるきっかけには確実になっている。彼ら、彼女らはわたしたちに自分がどれだけ恵まれているか考えさせるために生まれて、死んでいったわけではないのに。こんな時に使える言葉、、、わたしにはまだないです。というか、人が大事なものを奪われたり、亡くしたりした時に使える言葉なんて永遠にないと思う。

・銃規制と同時に、メンタルヘルスの問題、そしてどうしてそういう不幸せな人間ができあがるのか、私たち大人がしっかり考えていかなきゃいけない。次の世代に「お前らなんもやらなかったんだな」と言われないために。落ち込んで怖がってるだけじゃダメなんだ。

・わたしができることはやっぱり今まで通り、幸せを自分で掴み取れる女性やお母さんを増やし、その方達が子供を持つことを選択したんだったらこういう加害者ではなく、幸せで、幸せはないと感じたんだったら自分で幸せを見つけていこう!と思える勇気のある子供たちを育てられるように、、、ということをサポートしていくことだと思います。エレファントが完全に過去のものになるように、、、。

・ということで、みなさん、、、今日は生きてることを実感してみてください、、、!!!

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