猫ちゃんの心を掴もう|猫との距離の縮め方
「猫にもっと触れていたい‼」「モフモフしたい‼」
猫好きなら誰しも抱く感情ではないでしょうか。頭を優しく撫でてて、あのモフモフとした毛並みを抱き上げたい‼そんな思いを抱かれているのではないでしょうか。
しかし、そういった願望を叶えるためには、正しいスキンシップ(心の距離感)を取らなければなりません。もし、最初のスキンシップでミスをすると初対面で会った猫はあなたに対して警戒感を抱き願望は水の泡となるでしょう。
では、どうすれば猫と仲良くなれるのでしょうか?今回は、猫との正しいスキンシップの方法について解説していきます。
🐱 猫ってどういう動物?
猫と触れ合う前にどういう動物なのか知る必要があります。
猫は基本的に自由気ままで遊びたい時に遊び、寝たい時に寝て、食べたい時に食べるといったようにマイペースな生き物ですが、環境の変化や自分のペースを乱されるとかなりのストレスを感じてしまいます。
野良猫を除いて基本的に屋内にいる猫は、甘えん坊だったり、人懐こかったりと社交的な性格が多いです。
しかし、初めて会う人に対しては、どういった人間なのか分からないので、かなりの距離を取ろうとします。もし、恐怖を煽るような行動を取ってしまった場合には、警戒すべき人間として認識されてしまうの間違いないです。
なので、間違ったスキンシップの仕方と正しいスキンシップの仕方を把握する必要があります。
😾 これは嫌われる|間違ったスキンシップ
では、どういった行動が猫に嫌われてしまうのでしょうか?
①かまい過ぎ
猫は自由気ままに行動する動物です。ほどほどに触れ合う分には良いですが、自由を奪う時間が長くなるとストレスを感じてしまいます。
猫がもう自由になりたいという素振りを見せたら、そっとしてあげるようにしましょう。
もし、その素振りが分からないという方でしたら、尻尾の動きを参考にすると良いでしょう。
〇Point
【尻尾を激しく振る行為】
イライラしていたりストレスが溜まっている状態。もし撫でている際にこの行動を取った場合にはすぐに自由にしてあげましょう。
②大きな音/声を出す
猫は、外出から帰ってくる飼い主の足音さえ分かってしまうほど、聴覚が敏感な生き物です。
我々人間にとっては、大きな音は大したことがないですが、猫にとっては恐怖を感じてしまいます。猫と触れ合う際には、なるべく小さい声で抑えるようにして、大きな音を立てないように心がけましょう。
③見つめる
猫はずっと見つめられるのが苦手です。特に初対面の人間にずっと見つめられると恐怖と緊張を感じてしまいます。
また、猫社会においては「見つめる」という行為は敵意を持っていることを示すので、気性が荒い猫だと攻撃を仕掛けてくることも
猫と視線が合った場合には目線を反らすか、見つめても長い時間見つめ続けないということを意識しましょう。
④香水をつける
猫は、臭いに敏感でいろんなものを嗅ぎますが、香水に関しては注意が必要です。特にアロマやハーブ、柑橘系の香りは猫にとっては害となります。
アロマやハーブといった香水は、猫の体では分解できない成分が含まれており、大量に嗅ぎすぎると嘔吐や下痢といった中毒症状を引き起こしてしまいます。
最悪死に至るケースも報告されているので、猫と触れ合う際は香水はできる限り控えるようにしましょう。
⑤尻尾を強く引っ張る
猫にとって尻尾は大切な部位です。「尻尾は、単に身体の一部分でしょ?」と思われがちですが、実は脊椎、下半身といった神経と繋がっており、生きていく上で大切な役割を果たしています。
【尻尾の役割】
・身体のバランス感覚を保つ
・防寒対策(前足に尻尾を絡ませるマフラーなど)
・コミュニケーション
・感情表現
このように尻尾は、身体の一部分という存在ではなく、様々な役割があるのです。むやみに引っ張ったり踏んづけたりすると神経を痛めたり、骨折したりして動かせなくなります。
尻尾を動かせなくなると生活に支障をきたしてしまいますので、握ったり引っ張ったりすることは止めましょう。
⑥いきなり近づく
猫は、見知らぬ人に近づかれるとかなり警戒します。これは、猫に限らず我々人間も同じように警戒するでしょう。
皆さんも、いきなり知らない人に近づかれたらびっくりしますよね?
見つけたら急接近するのではなく、徐々に距離を詰めるようにしましょう。
😸 猫と仲良くなろう!|正しいスキンシップの仕方
間違った猫とのスキンシップを理解したところで、猫と仲良くなるためにはどのような行動を取る必要があるのでしょうか?
正しいスキンシップの取り方について解説していきます。
①じっと待つ
まずはいきなり距離を詰めようとするのではなく、猫の視界に入ってじっくり待つようにしましょう。猫は、初対面の人間に出会うと物陰や遠くから「この人は信頼できる人間か?」と観察します。
なので、猫が距離を取っている間は何もしないようにしましょう。ここでのポイントは、「とにかく待つ!」それだけです。
むやみに近づいたりすると猫は警戒してしまいますので、猫自らが近づいてくるまでは我慢しましょう。もし向こうから距離を詰めてくる素振りがあった場合は、そぉ~と近づくように徐々に距離を詰めていきましょう。
②ニオイを嗅がせる
猫がかなりの至近距離まで近づいてきたら、人差し指を出してニオイを嗅がせてあげましょう。
猫がニオイを嗅ぐ理由は、ニオイを嗅ぐことで相手が敵か味方かを判別するためです。嗅いだことで相手のニオイ情報を得るので、自然と「この人は、このニオイ」と覚えます。
嗅いだニオイを覚えることで、相手に対して仲間だという認識を持つので、仲良くなりたい猫には、積極的にニオイを覚えてもらいましょう。
〇Point
嗅いだ後に、顔をすりすりするマーキングの行動が出た場合は、仲良くなった証なので、積極的に撫でてあげましょう。
③目線を合わせる
猫と触れ合う際は、猫と同じ目線を合わせるようにしましょう。猫は、自分より大きい存在に対しては恐怖心や警戒心を抱くので、しゃがんだり/正座したりして姿勢を低くします。
④猫が気持ちいいと感じるところを撫でる
猫を撫でる時は、猫が喜ぶところを撫でるようにしましょう。
しかし、初対面の猫に対してどこを撫でたら喜ぶのか分からないと思います。
なので、撫でる際は、
〇Point
1、背中をソフトに1回撫でる(撫でても大丈夫かどうか確かめるため)
2、大丈夫であれば背中全体を撫でていく
3、猫がリラックスしてきたら次第に頭の方も撫でる
※嫌がった場合は、即座に止める
以上の段階を踏んでいってください。
いきなり、首やお腹を触るとびっくりして威嚇や攻撃をしてくるので、無難に背中から撫でていきましょう。猫が積極的に触ってほしいというサインを示している場合は、信頼しているという証なので、喜ぶところを撫でてあげましょう。
⑤猫のタイミングに合わせる
猫は気分屋と言われるほど、マイペースな生き物です。猫がかまってほしい時には遊んであげて、そうでない時は、そっとしてあげるようにしましょう。
かまい過ぎたり放置しすぎると折角作った猫との信頼関係を壊すことになってしまいますので、猫のペースを大事にしていきましょう。
😺 猫と仲良くなると
猫に対して正しいスキンシップを取ると警戒心もなくなり、抵抗なく向こうから距離を詰められるようになります。では、どういった行動を取るのでしょうか?
〇すんなり近づく
最初のうちは警戒していた猫でも、信頼関係が構築されれば抵抗なく自然と向こうから近づいてきます。
近づいてきた際は、優しく声をかけて頭を撫でてあげましょう。
〇顔をこすりつける
猫は、飼い主や信頼している人間に対して顔を擦りつけてきます。これは、マーキング行為の一種で、大好きな人間に対してニオイをつけて安心できるようにしているのです。
人間に限らず、家具にも顔を擦り付けることもあり、自分のテリトリーや安心できる場所を確保するために本能的に行います。
〇膝の上に座る
猫は、大好きな人間の膝の上に乗りたがります。膝の上に乗る理由は、コミュニケーションを取りたい、独占したい、寒い時に暖まりたいという気持ちの表れとして行動に出ています。
膝の上に乗っかってくるとなんだかほっこりしますよね。
私の猫もほぼ毎日膝の上に座ってくるので、そういった意味では、信頼されているのでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は、初対面の猫と仲良くなる方法について解説してきました。猫によっては、すんなり仲良くなれたり、なかなか仲良くなれないといったことがあると思います。
しかし、基本的なスキンシップの取り方を取っていけば、猫との信頼関係を構築することができるので、是非猫と仲良くなりたい方は、記事を参考に試してみてください。