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G7上で5度音程を使用したFm7のアプローチ

今回は、CM7-A7-Dm7-G7の循環コード進行を想定したフレーズの紹介です。

こちらの演奏になります。


こちらがTAB譜になります。

(表題のFm7のアプローチは8小節目に使用しています。)


以下、各ポイントごとの解説になります。

・2小節目 A7

こちらではAコンビネーションオブディミニッシュスケールを使用しています。8音目の「シ」は次の小節の頭の「ド」に対するクロマチックアプローチです。


・4小節目 G7

最初の4音がGオルタードスケールを想定しています。
GオルタードスケールのアッパーストラクチャートライアドであるE♭メジャーコードをオープンボイシングアルペジオで演奏しています。


・5小節目 CM7

Cアイオニアンスケールの構成音に内包されているEマイナーペンタトニックスケールを演奏しています。CM7に対してコードトーンやテンションを強調するような音の並びとなります。


・6小節目 A7

Aオルタードスケールです。
今回は♯11thを積極的に使用しました。これにより、裏コードのE♭7を感じさせるようなフレーズにもなっています。


・8小節目 G7

今回のメインです。
1〜4音目はDドリアンスケール、5〜8音目はFm7のコードトーンを想定しています。

ジャズの演奏では、ドミナントのG7はDm7-G7に分解して演奏することができます。
そこから、最初の4音ではDドリアンスケールから音を選んで演奏しました。

5音目〜8音目はG7をFm7へリハーモナイズ。
Fm7のコードトーンアルペジオを演奏していますが、完全5度音程の動きを取り入れることにより、近代的な印象を与える効果が得られます。

5音目から6音目は「ミ♭」から「ラ♭」へ完全5度下降。この2音はA♭のパワーコードになっています。

7音目から8音目は「ファ」から「ド」へ完全5度上昇。この2音はFのパワーコードになっています。

解決先である次の小節のCM7では「ミ」と「シ」を演奏しています。この2音はEのパワーコードになっています。

サウンドイメージは、
A♭5→F5→E5
というパワーコードを連結したイメージになっており、これが今回のメインフレーズでした。



今回のフレーズ解説は以上となります。


最後までお読みいただきありがとうございました!


個人的にはG7をリハーモナイズする場合は
Fm7だとGsus4をリハモしたっぽくなってしまい解決感が弱くなるので、
よりドミナントっぽい、トライトーンを含むFm6を演奏する方が好きです。
しかし今回は5度音程を含むことにより、とても好きなサウンドイメージとなりましたので ご紹介しました。

なにを演奏するかより、どう演奏するかが大切なのかも、、、、

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