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トライアドのコードトーン基礎練習(メジャー、マイナー編)
エレキギターの指板上でコードトーンのポジションの形を網羅的に覚えるための基礎練習を考えました。私自身とても効果を実感できた練習方法でしたのでここに共有します。中級者〜上級者向けの内容となります。
今回はコードトーンの中でも使用頻度が高そうなメジャートライアドとマイナートライアドを題材にします。
本記事には、メジャーとマイナーそれぞれ15種類ずつ(合わせて30種類)のトライアドのポジションが登場します。この30種類のポジションを経験し、覚えることが 今回の目標です。
練習をなるべくシンプルにまとめるために、エクササイズなどの譜例には、ルート音を「C」または「F」に設定したトライアドのみを使います。
応用として、ルート音を「C」や「F」以外に設定してみたりエクササイズの移調などをすれば、全てのルート音を想定したメジャー&マイナーのトライアドを練習することも可能です。
※エクササイズではハイポジション(最高20フレット)を使用する場面がありますので対象楽器をエレキギターとしましたが、該当の場面のみ移調すればアコースティックギターなどハイポジションの演奏が困難なギターでも練習が可能です。
練習の流れ
まずは本記事で想定した練習の流れをご説明します。
(早く本編を確認したい方は、ここをとばして目次の「メジャートライアドのポジション15種類」へ進んでもらってもOKです!)
①ポジション毎の形を比較しながら理解する
目次の
メジャートライアドのポジション15種類
マイナートライアドのポジション15種類
がこの①に該当します。
メジャートライアドとマイナートライアドのポジションを15種類ずつ(合計30種)に分けました。30種類のポジションの形を一つずつ順番に経験していきましょう。
(この段階では、すべてのポジションの形を丸暗記する必要はありません。あとのエクササイズに備えて一旦 経験だけしておく、という感じで大丈夫です)
②15種類のトライアドのポジションを繋げて網羅的に練習する
目次の
Cメジャートライアドのエクササイズ
Fメジャートライアドのエクササイズ
Cマイナートライアドのエクササイズ
Fマイナートライアドのエクササイズ
がこの②に該当します。
①で事前に経験したメジャートライアドとマイナートライアドのポジションそれぞれ15種類ずつ(合わせて30種類)を網羅的に練習しながら覚えていきます。
紹介するエクササイズはメカニカルな内容になりますので、日々の基礎練習やウォーミングアップなどに組み込んだりしながら少しずつ進めてもらうのがオススメです。
③コードを切り替える練習する
②に慣れてきたら、シンプルなコードチェンジを想定しながら、指板上に視認するトライアドのポジションを切り替える練習をしていきましょう。
目次の
C&Fメジャートライアドのエクササイズ
C&Fマイナートライアドのエクササイズ
Cメジャー&Fマイナートライアドのエクササイズ
がこの③に該当します。
②と③の練習は行ったり来たりしても大丈夫です。
この段階の練習がクリアできるようになれば、メジャーとマイナーそれぞれ15種類(合わせて30種類)のトライアドのポジションを経験して覚える、という目標は達成したといえるでしょう。
TAB譜についての補足
演奏におけるフィジカル的な内容(右手のピッキングパターンや左手の運指パターン、エクササイズのテンポ)は譜面への記載の有無にかかわらず自由にアレンジして大丈夫です。
例えば、ピッキングパターンはスウィープピッキングを意識した内容をTAB譜に記載しましたが、オルタネイト中心にアレンジして弾いてもいいと思いますし、ハンマリングやプリングを取り入れてもいいと思います。左手の運指パターンについては記載もしていないので、押弦しやすい運指パターンを自由に選んでもらってOKです。
(ちなみに私は、TAB譜に記載したピッキングパターンとオルタネイトピッキングの両方で、本記事のエクササイズを練習していました!)
メジャートライアドのポジション15種類
ここからが本編となります。
指板上に配置されるメジャートライアドのコードトーンポジションを15種類の形に分けて、「Majorポジション 1」〜「Majorポジション 15」という形式にナンバリングしました。
指板図内の記号は、
「R」はルート、「3」は長3度、「5」は完全5度の音を表しています。
各指板図の下に掲載したTAB譜は、R(ルート)を指板上の実音「C」の位置に合わせてCメジャートライアドを演奏した場合と、実音「F」に位置に合わせてFメジャートライアドを演奏した場合の2パターンの譜例です。
・Majorポジション 1
まずは5弦ルートのメジャートライアドのポジションです。
低音弦側から高音弦側にかけて、
6弦に5度、5弦にルート、4弦には3度と5度が配置されています。そして3弦にルート、2弦に3度、1弦には5度とルートが配置されています。
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ルート・3度・5度の配置も意識して覚えていくのがオススメです!
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このポジションを基準にして、順番にポジションを比較しながら覚えていきます。
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