日産ラシーンのフルフラット【車中泊】
この記事は、ラシーンで長旅をするため荷物を大量に積みたい、フルフラットにして車中泊したいといった人向けに書いています。
最初に
長旅を始める前、荷物をどうしようか悩みました。
それに宿代も抑えるために車中泊もしたかった。
ただラシーンは車内が狭く、荷物があまり積めなかったり、シートもあまり倒れないので寝るのも難しいです。
大事なスノーボードを日光や雨風で汚したくない。
でも車内には斜めにしないと入らないから出し入れし辛いし、かといって長物用のルーフボックスを装着するとラゲッジが開かなくなる。
そこで考えついたのが“後部座席を取れば車内広くなるし全部積めるんじゃね?”です。
では、そろそろ改造方法へ移ります。
①後部座席の背もたれ
まずは後部座席の背もたれを外します。
座席を倒し、背面のシートカバーを少しだけ捲ります。
※カバーの種類によっては捲れないかも。
固定しているボルト2本を取り、金具からずらします。
反対側の金具には刺さっているだけなので抜いてあげてください。
これで背もたれ部分は取れます。
これだけでも結構広いので荷物を乗せたいだけの場合はこれで十分です。
②座面
次は座面を取り外します。
工具は必要ありませんが結構力が必要です。
座面は二箇所、U字の金具が刺さっているだけです。
適当な場所を持って引き上げても中々外れないので、手を挟んで金具の場所を探し、その近くを持ち上げてみてください。
取り外すと配線が剥き出しになっています。
こんな感じでクッションシートを貼って保護しておく方がいいかも。
③助手席のリクライニング
実はラシーンの助手席って後部座席を完全に外すとここまで倒せます。
ヘッドレストが取れる場合は取って倒します。
段差や隙間をクッションやタオルケットで埋めるると、フルフラット状態になります。
ここまでの作業は慣れれば10分で終わるので、テントを張るよりも早く寝床を作れます。
運転席も倒せば大人二人でゆったり寝ることも可能です。
奥行きも200cm近いスペースを確保できます。
ちなみに後部座席の手すりに突っ張り棒を引っ掛け、運転席の後ろにジャケットなどの上着をハンガーがけしたり、少しだけなら洗濯物も干して置けます。
④ラゲッジルームの底板補強
最後に、ラゲッジルームのを補強しておきます。
板自体も薄く、薄い金具に引っ掛かっているだけなので体重をかけると外れてしまいます。
補強の方法は色々あると思いますが、私はイレクターパイプを組んでいます。
素材が軽く、加工も簡単、安い、ホームセンターで買える手軽さがおすすめです。
あとは申し訳程度に板自体の補強のため、1mm〜2mm程度の板(木材でもプラ板でもOK)をニードルフェルトの下に敷いています。
色んなアレンジ
板を貼って綺麗に仕上げたいなら全て取っ払い、イレクターパイプで骨組みを作り、厚めの板を乗せるって感じです。
※正直なところ、ラシーンは上記の写真通り、段差がバラバラなので高さ合わせがめちゃくちゃめんどくさいです。
違法改造?車検は通るの?
結論から言いますと、車検は通りませんが警察に止められたり違反を切られたりはありません。
加入している保険会社に「事故した場合の補償などはどうなるか」を確認してみました。
「改造したことがきっかけで起こる事故は対象外になる」との返答をいただきました。
加入している保険会社によって対象は変わる可能性があります。
保険に関しては必ず確認してみてください。
車検の際に戻すだけでも構いませんが、10分くらいで終わる作業なので必要な時だけ改造するようにしましょう。
最後に
海辺でラゲッジを開き、コーヒーを飲むのが最高でした。