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ロキノンソニックDAY2を堪能する

ということで、1月4日に引き続き、1月5日も幕張メッセでの『rockin'on sonic」に。昨日はできるだけアーティストを見ようとふたつのステージを忙しなく往復したが(ホテルとの往復を含めると3万歩を記録)、この日は飲食も楽しむべくMONOBLOCはスルー。
ついでせっかくだからとオフィシャルグッズ列に20分ほど並んだものの、Tシャツは欲しいカラーが売り切れたので購入せず。
ちなみにタイムテーブルは日曜日、しかも明日から仕事始めということもあって一時間前倒しに。それでも来場者の出足は2日目の方が若干多いかなという印象。

そんなわけでこの日はTHE JESUS AND MARY CHAINから。今夏にフジロックで来日していてそれも目撃したのだが、半年ぶりという驚きのショートスパンでふたたび。それでもあのメリーチェインであるから、楽しめないわけがない。こんなんなんぼあってもええですからね。
ライブ自体は総じてフジよりも良かったかも。フジがお昼下がりの野外、謎のゲストボーカルも含めてかなり異質な雰囲気だったので、お昼時とはいえ、室内環境/暗めの照明の中で演奏されると、あのエッジなサウンドがより効果的。「JUST LIKE HONEY」で女性ボーカルを呼び込んだのだが、日本人フォトグラファーのロミ・モリ氏らしい。
フジロックのときの手つなぎが話題となったあの女性とは違いました。
ラストは新年とは思えない退廃的な「Reverence」で〆。

続いてマニックスも少々堪能し、次に前方で観たのはDEATH CAB FOR CUTIE。こちらも超豪雨のフジロック以来ではあったが、ポスト・ロック感もふんだんに散りばめた壮大なスケールの楽曲と演奏が素晴らしく、途中抜けしてSASに向かう予定が結局最後まで観てしまった。静謐だがキラリと光るメロディと、インディー・ギターロックの真髄が凝縮されたようなパフォーマンスで感動。

そして個人的にもっとも楽しみにしていたCIGARETTES AFTER SEX。直後にメインステージのWeezerを控えてか、少々寂しい客入りではあったものの、スロウコア~サッドコアとドリーム・ポップの裂け目にあるような絶妙な浮遊感に酔いしれる。モノクロに彩られた照明と映像など、その抑制的な演出が完璧。美しきボーカルとギターのマリアージュ、そして重厚なようでいてしっとりと洗練されたリズム。2日間の疲労も含めて、あらゆる感情が溶け合い昇華する感じがどこまでも気持ちの良い時間でした。

ラストはWeezer。後半の『ブルー・アルバム』(祝30周年)畳み掛けを含めてPULPに負けず劣らずトリの風格。『ピンカートン』の「You Gave Your Love To Me Softly」も聴けて嬉しい。ギター・ソロはもちろん素敵なんだけど、リバースの歌が抜群に良い。MVも最高な「Buddy Holly」に刻まれたロック・マジックを、わたしたちはいつまでも信じ続けていたいものですね。

とそんな感じで2日間を堪能。ステージの移動は近い、トイレは多い、ご飯もほぼ並ばずに買えるという心地よさ。エレグラなどに比べると段違いのホスピタリティ(まぁエレグラがフェスで言えば普通のホスピタリティなんだけど)。2ステージ制なので、極端にオーディエンスが少ない場面がないのも良い(必然的にライブも盛り上がる)。40歳を超えて、フジロックのフルパッケージが体力的に厳しくなってきている今日このごろ(最近は2日間しか行っていないが)、このコンパクトさは新しいあり方として定着してほしいと思いました。
冬フェスなのでビールがあんまり売れなさそうだとか、飲食が空きすぎていることには若干の不安は覚えたものの、CDJとの連動性を活かしてこの規模を維持して欲しいという気持ち。
あとは、ダンス系のみならずヒップホップやファンク~ソウル系も追加してサウンド的なバラエティも増やしてほしいが、変に規模を広げちゃうとまた違った感じになるだろうなーと、勝手にいろいろ考えられるのも良いポイントでした。
来年あるなら、ぜひBeirutとファーザー・ジョン・ミスティを呼んで~!

 メリーチェイン。兄弟そこそこ仲良さそう??
デスキャブ。近くにきた
シガレッツアフターセックス。黄色い声援がとぶ
シガレッツアフターセックス。絶妙なタイミングでのピンスポ
リバースのギターにはビーバーステッカー




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