2 理論空燃比ってなに?
空燃比とは、エンジンに導入される空気と燃料の質量比の事で、A/F:Air Fuel Ratioと呼ばれる。
燃料と空気中の酸素が過不足無く燃焼する空燃比を、理論空燃比またはストイキオメトリ(stoichiometry,略してストイキ)と呼ばれている。ガソリン燃料における理論空燃比は14.7である。
ほぼ全てのガソリンエンジン車では、アクセル全開時を除いてこのストイキ領域でエンジンを運転している。この理由は排ガス浄化のためである。
排ガス浄化装置の三元触媒は、法律で規制されているTHC,NOx,COを全て浄化してくれるが、理論空燃比付近でしか動作しない。
ストイキ以外の空燃比での運転理由と、三元触媒については別途解説する。