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2024年12月に見かけた面白い商品

 早いものでもう年末になってしまいました。
 月末恒例のその月に見かけた面白い商品のコーナーです。

 例によって、これは私が今月中に見つけた商品であって、今月発売された商品ということではありません。単純に初めて見かけた・認識したものを紹介していくコーナーということでご了承ください。
 念のためですが、一応全部実食済みです。写真は自分で撮影したもの。 過去分は↓からどうぞ。

5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月

 それではレッツゴー!


1.杜の香 PREMIUMジントニック(キリン)

 先月サントリーのG&Tでこんなん書いちゃいました。

 ジン、他の酒類メーカーが仕掛けにくいところでちょっとそれだけで参入障壁になってる感ありますね。

11月のnoteの「G&T」の部分より抜粋

 すまんかった!
 さすがキリンやわ!

 というわけでキリンのジントニックです。キリンもいよいよ乗って来たかと思うと、2025年はジンも広がっていくんですかね。

聖獣麒麟を載せてきたかー

 サントリーのジントニックと違うのは、ボタニカル(風味付けの植物材料)がジュニパーベリーに絞ったところ。翠や六、G&Tが複数のボタニカルを使っているのに対し、キリンはジュニパーベリーのみを使用というところに差を感じます。

 思えば翠って最初飲んだ時メチャクチャ色んな味がして、美味しいんだけど複雑!! って感じだったから、ジンを広めようとしたときにすごく好き嫌い別れるんじゃないかなと思ったんだよね。いやめっちゃ売れたしスゲー好きだけど。あれでGO出した勇気がすごいというか。

 そういう意味では、ある意味でキリンらしい優等生らしさが見える「わかりやすく飲みやすいジン」を持ってきたなって思う。G&Tも相当わかりやすいジンではあったけど、もっとピュアな感じ。
 単純に美味しい。あんま印象には残らないけど、だから常用できる感じかもしれない。

 酒類に限らず色んな所でスパイスを活用したクラフトブームが起こってるから、そういう意味ではスパイスを幅広く取り込めるジンが受け入れられる土壌は整いつつあるのかなとも思う。そして先月あんなこと書いてしまった後でキリンが出してきちゃったからこっ恥ずかしいんだけど、色んなメーカーが今後ジン出してくるのかな、と思ったりしました。

2.チョコフレーク ふあふあのやつ(日清シスコ)

 ふあふあのやつ。
 トガちゃんが言ってそう。ヒロアカ終わっちゃったけど。

我らがアヤベさんに食べていただきたい

 日清シスコでチョコフレークの名を冠してはいますが、これに関しては栄養成分も含め普通にお菓子です。ふあふあ。
 食感はその名の通り柔らかく、日清シスコ最薄のコーンフレークにどぱっとチョコレートかけてココアパウダーまぶせました、という感じ。パフ食ってるみたいなんだけど、一応芯にはコーンフレークがいる、みたいな。ふあふあ。

 カカオ豆の値段、えらい上がってます。特に2024年から。 

カカオ豆の推移、年別チャート
カカオ豆の推移、月別チャート

 2023年1月の相場が2.6ドル/kgだったのが、2024年11月7.9ドル/kg。3倍超えてるんよ。ちなみに2023年1月のダウ平均株価は34,000ドルで今が43,000ドルくらい。カカオ豆の先物買った方が儲かってた!!

 それはさておき、2024年はまだ契約がその前年とかだと思うのでまだ影響はそこまで出てないんですよ。来年からめっちゃ怖い。しかも原因が天候不順だからなーという。

 そんなわけで、だんだん準チョコレート商品が増えていくんじゃないかなーと予測しています。この商品も準チョコレートですが。

「チョコレート」とはカカオ分が35%以上、あるいはカカオ分21%以上でカカオ分と乳固形分の合計が35%以上のチョコレート生地を全重量の60%以上使用したもののことです。

「準チョコレート」とはカカオ分が15%以上、あるいはカカオ分7%以上かつ乳固形分12.5%以上の準チョコレート生地を全重量の60%以上使用したもののことです。

グリコホームページより引用

 しかし、まだ明治とか森永とかは別のお菓子もいっぱいあるからいいと思うんですが、チョコレート専売メーカーはとんでもないことになるんじゃないかなぁ……GODIVAとかPIERRE HERMÉとか、ちょっとした贅沢に、ですら買える価格じゃなくなるんじゃなかろうか。そんなことをふあふあの頭で考えたのでした。

3.つぶグミ 濃厚梨(春日井製菓)

 この1ヵ月で僕の中での評価うなぎのぼりです、春日井製菓。
 いやほんと、すっげえよこれ。

 以前あのacureでさえ「ちょっと微妙」な感じだった和梨フレーバー。食品メーカーの人が口をそろえて「和梨は難しい」と言っていたにもかかわらず、この商品の和梨、すごいのよ……。すげえ、よく出来てる。

 すごいのは幸水と二十世紀もちゃんと差を感じるのよね。あー、こんな感じだよね、っていう。そして洋梨のラ・フランスは口の中で贅沢に広がるフレーバー。

 グミって香料が命なんですよね。もちろん果汁も入ってるし、この商品も果汁は入ってるけど、それでも数%のオーダー。グミの味をデフォルメし、特徴づけるのは紛れもなく香料の力なのです。
 なんなのかなー、使い方なんかなー。

 ともあれ本当にすごい商品だと思う。濃厚ぶどうもめっちゃ美味しかった。ここ半年で一番衝撃を受けた商品かもしれない。オススメです。

4.KANPAI POTATO(国分関信越)、ジャッキーカルパス 焙煎黒胡椒(なとり)

 これごめんなさい、メーカーも商品も違うのですが、コンセプトが近しいので並べて紹介します。
 両方とも「お酒に合わせる」ことを前提とした商品。

どちらもパッケージに酒を出している
ジャッキーカルパスってなとりが商標持ってるのか

 KANPAI POTATOは赤ワインと白ワイン(写真は白ワイン用)、ジャッキーカルパスはビールと合わせることを前提にした商品です。ユニークなのは、どちらもパッケージにグラフを載せていること。

カンパイポテトは背面にグラフがあるよ

 人間は不思議なもので、こういうのを見ながら食べるとその評価軸で物を食べてしまうんですね。コクが強い、と書かれればコクが評価の一つになるし、濃いソース、とか書かれると濃さを尺度にしてしまう。

 高級レストランでの食事とお酒のマリアージュについては、そういうものがあるということについてはメジャーなものですが、それを家庭用におろすとこんな感じになるんだーと思いましたね。

 ちなみに僕は、健康食品やこういった商品を心の中で「左脳で食べる食品」と呼んでいますが(悪意はないよ)、背景知識とかデータを見ながら食べるのが好きな人も結構いるんじゃないかなと思っています。僕は好きよ。

 味ですが、どちらも単独でも合わせても食べました。まず言えるのは、どちらも癖が強い!! そのまま食べるものじゃない感じです。
 もちろんアルコールとかが入ってるわけじゃないので子供も食べられるのですが、これは子供には食べさせられない。濃い。KANPAI POTATOはチーズフレーバーがとにかく強いし、ジャッキーカルパスは胡椒が強すぎる。

 合わせてみた感想。KANPAI POTATOは白ワインには確かに合うが、本当におつまみ。ジャッキーカルパスはビールがめちゃ苦く感じる、っていうか胡椒が強すぎて辛い苦いとカオスになった。

 まぁ正直どちらも次はいいかな……と思ったのですが、アプローチとしては面白いし、こういった商品は今後も色んなメーカーから出てくるんだろうなと思いました。

5.モンブランのてっぺん(クラシエ) 

 食品を少し化学実験産物だと思ってるクラシエ。すき。
「メロンパンの皮焼いちゃいました」とか「チョコぬいじゃったきのこの山」とか、それ系に近い商品「モンブランのてっぺん」です。

この形の包材でアルコール分0.8%初めて見たかも

 これホント面白かったのは、このパッケージで液体入りなんです。マジかよクラシエ。これ外で開けたら泣いちゃうぞ。
 しかもラム酒使用、アルコール分0.8%。我が家では子供が寝静まってからこっそりいただきました。なんていうか度胸がすごい。

 中身はラム酒シロップに浸かった栗。なんかメロンパンの皮ならわかるんだけど、「モンブランのてっぺんだけ俺は食いてえんだぁぁウヲヲヲ!!」みたいな人どのくらいいるんだろうと思うし、モンブランのてっぺんがラム酒に浸かった栗って連想されない人も多い気もするので、マーケティング的な視点からはチャレンジングだなぁと思います。
 でも出しちゃうクラシエすき。

 味としては本当にラム酒感の強い栗としか言いようがなく、もう完全に大人のおつまみみたいな感じなんですが、とにかくユニークでした。全国5,000万人のモンブランのてっぺん大好きマンたちは買ってみるべき。
 食品の可能性は無限大!!

 そんなわけで12月、そして2024年の面白かった食品シリーズはこれにておしまいです!
 2025年も色んな食品に出会えますように!

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