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人生を振り返る② 〜理想と現実のギャップ編〜


こんにちは、itsukiです。
前回から引き続き、僕の過去について
お話していきたいと思います。

今回は消防士時代について書いてみました。

小学生の頃から夢だった消防士
どんな経験をしてきたのか。

18歳から27歳の9年間で
経験してきたことを振り返ってみます。


現実になった「夢」


高校を卒業した僕は、
晴れて地元の消防官になることになりました。
が、ここから思ってもいないような現実が始まります・・・


そもそもなぜ消防士になりたかったのか?

それは「誰かの力になりたい」「人を助けたい」
という気持ちが強かったからです。


元々小学生の頃から消防士を目指していましたが、
高校2年生のときに
東日本大震災の様子をテレビで見て

消防士になって人を助けたい

という気持ちがより強くなりました。


現場の最前線で活躍している

オレンジ服のレスキュー隊」に憧れを抱き、

あの服を絶対着ると心に強く決めていました。




消防士1年目、パワハラ時代を生きる。


2013年4月から消防士としての
人生をスタートしたわけですが、

まず最初の1ヶ月間は、
新人教育ということで
消防活動の基礎の動きについて

オレンジ服を着た
レスキュー隊(特別救助隊)の教官に
1ヶ月間厳しい指導をしてもらいました。
(いやー、こわかった、、、笑)

新人教育が終わった1ヶ月後から
各署・所へと配属、
僕は市内全域に火災出動する
市街地の真ん中の出張所への配属。

職場のメンバーは、、なんとなんと
63歳、61歳、59歳、58歳、30歳、27歳、僕
合計7名で、常時4名の勤務体制でした。

びっくりするぐらい年配の方が多くて
挨拶に行った初日に
「えっ、この人たちで火消せるの!?」
っと率直に思ってしまいました。
(失礼すぎ、ごめんなさいw)


今ではこんな年齢配分のメンバーでの
勤務はないと思いますが、

当時は大量退職の時代で
60代前後の世代の方々が多く
これが当たり前でした。


2013年度末、19歳(一番左)


58歳の方(以降Aさん)が
この出張所のトップの役職だったのですが、

この方がパワハラ体質というか、
かなりのいじめっ子でした。

現場対応の消防士は、24時間勤務で
朝の8:45から翌8:45までが
勤務時間となっていました。

仮眠時間は24:00〜6:30までだったのですが、
このAさんが仮眠時間以外は

僕のことを監視する人で
出張所に勤務した1ヶ月後ぐらいから
本性を出してきました・・・


事務処理や法律の勉強をやれば、質問攻め。

答えがわからなければ、
「そんなこともわからないのか」と罵倒され、

業者に電話をかけている最中でも
敬語の使い方を一つ間違えさえすれば、

電話中にも関わらず
「お前何言ってるのよ、ふざけるな」と。

こんな感じの日常が
続いていくようになるのですが、

仕事とは別に消防の職場では、
昼飯と夜飯は自分たちで
料理をするというのが風習でした。
(いや、これも仕事か。w)

というのも、24時間出動体制のため
どんなときでもすぐに出動することが当たり前。

弁当を作って持参でも良かったのですが、
そんな雰囲気ではないのと職場で作るほうが安い
ということもありました。

そして、、、
おじさん達が作る飯が

ほんとに美味い!!!(おじさんてww)

ただ、読んでいる皆さんの予想通りですが、

18歳の料理も知らない高卒少年が
いきなりおいしい料理を作れるわけもなく・・・。


「なんだこれ、飯まずい、食えたもんじゃねーよ」

とAさんに言われる始末でした。

包丁の使い方、出汁のとり方、
カレーの玉ねぎは1時間炒めろ 等々

僕はいつから料理学校に入ったのか・・・。
と思うような日々が続きました。

飯当番の日は毎回いつも以上に憂鬱に。
それ以上に憂鬱なのが

Aさんが飯当番の時はありえない量を作り、
「米2合、餃子60コ、パスタ1キロ」を
食べさせられる日もありました。
(フードハラスメント認定◎)

で、これを僕が食べ終わるまで見てるんです。

更に不運なことに、Aさんとは
休みのサイクルがまったく同じという。
しかも1年間ずっと!!!

なんでやねん!!!!!


入って3ヶ月後ぐらいから、
Aさんから無視される日々が続きました。
「あれ?僕いない前提で会話が進んでる、、、」

さすがに火災現場では
そんなことはありませんでしたが、

このおじさん性格悪すぎだろ!!
ってずっと思ってましたw

ここまで当時感じていたことや
実際の状況を書いてみましたが、

思うことは
自分は本当に未熟だったと思います。


上司の目線から考えれば、
高卒18歳の生意気なガキが入ってきて
仕事はできないし、素直じゃないし。

もし現場でミスがあれば、上司の責任。
そして前年度の新人が大卒で優秀だったこともあり
そこと比較せざるを得ないってわけです。

ただAさんの指導方法に問題はあり。w

数年経ってから僕は、自分の未熟さを
上司のせいにしたりと他責だったことに気づき

自分の仕事の能力であったり
上司との接し方に問題があったと
自責で考えるべき点も多々あったと学びました。

ただあのとき経験したことが、僕のメンタルを
強くしてくれたと言っても過言ではないです。

今の時代で言えば完全なパワハラではありますが
「仕事で成果を出すため」や
「人として成長するため」には

指摘してもらえる環境に身を置くのがかなり重要です。

指摘しづらい世の中になってしまったからこそ
相手の成長に対して愛を持って指摘しようと
いつも心がけるようにしています。


ということで今回はここまで。

次回、「組織に染まり希望を失いかける」編。w

最後までご覧いただきありがとうございました!

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